プレスリリース
工事費3分の1に抑制、安全性確保も
品川区は現在、桜の名所である「かむろ坂の桜」の根上り防止工事を全国初の新工法を導入して実施しています。第1期区間の2月24日完成を控えた1月25日、かむろ坂公園前で他区職員などに向けた新工法についての概要説明会を行います。
雨天時は、1月27日に代替日を予定しています。
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かむろ坂の桜の根上りと防止工事について
根上りは、土中の酸素不足によって根が地上に露出してしまう現象です。品川区内の桜の名所では、年数を重ねた桜の根上りにより歩道の随所に凹凸が発生し、歩行者を悩ませてきました。
さらに従来の桜の根上り防止工法では、さまざまな課題を抱えていました。
<従来工法の課題>
・土中に酸素を確保するため、1m程の土壌を入れ替える工事を要する
・土壌入れ替え時に、根の切除が生じるので倒木の要因になる
・やがて酸素が不足し、再び根上りするため再工事が必要
・狭い歩道での工事は作業に制約が多い
[画像2: https://prtimes.jp/i/87362/25/resize/d87362-25-d7fdee99a8e54e1d7528-1.png ]
従来の工法
全国初となる品川区で実施中の桜の根上り対策新工法
品川区では桜の名所の「かむろ坂」で、新工法を使った桜の根上り対策工事を令和3年度から3カ年で実施しています。
新工法では、舗装の下に空間層を設けて根を酸素に直接触れさせることで、根上り現象を抑制します。従来、根上り対策に必要だった大掛かりな土壌改良が新工法では不要となり、工事費用を3分の1に抑制することができます。
この新工法は工事費が安価なことに加え、地中に張っている根を切除せずに済むため現状の安定性を確保できる利点もあります。
なお、この新工法の公共工事への導入は全国初です。
品川区は新工法の試験実施を通して従来工法とその有効性を比較・検証し、今後の街路樹維持管理手法に反映していきます。
[画像3: https://prtimes.jp/i/87362/25/resize/d87362-25-06ac9506bb110c00eee5-2.jpg ]
新工法
新工法の現地説明会について
1月25日(火)には他区職員などに向けた新工法についての現地説明会のほか、遠隔臨場システムによる動画記録も予定しています。
<現地説明会>
開催日時:1月25日(火)10時〜
場 所:かむろ坂公園前(東京都品川区西五反田4丁目28)
工事概要
工事件名:かむろ坂根上対策等工事(第1期区間)
工 期:令和3年8月26日〜令和4年2月24日(新工法は12月7日より開始)
場 所:品川区西五反田四丁目9番先〜西五反田四丁目29番先(新工法は全4カ所)
請 負 者 :株式会社伊藤組 品川支店
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