プレスリリース
〜インターンは全課程を英語で実施。グローバルなビジネス環境を再現したリアリティある学びの機会を提供〜
Plus W株式会社(東京都渋谷区、代表取締役社長:櫻井稚子)は、2024年8月に、日本人とパキスタン人の学生を集め合同グローバルインターンシップを行いました。学生同士の国際交流を図りながら、日本IT企業における海外人材の活用についての議論や、事業構想に取り組んでもらい全5日のプログラムを修了したことをお知らせします。
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日本・パキスタン合同インターンシップでのオンライン時の様子
コロナを経てビジネス環境が大きく変化し、DXの加速により海外ともシームレスに繋がれるようになりました。それにより学生の間でもグローバル志向が一層高まり、卒業後のキャリアにおいても、国を越えた多様なメンバーと、新しい価値を生み出せる職場や職種を求める学生が増えております。
しかし、現状のインターンシッププログラムでは、グローバルな協業を実際に経験できる場は少なく、デスクトップリサーチを行うにとどまるものなどが多い印象です。そこで、当社はより実践的なグローバル協業体験が叶うインターンシッププログラムを開発いたしました。
インターンシップの概要
実施日程:2024年8月1日、8日、19日、22日、29日
実施時間:各日3時間程度
参加者 :日本人学生9名、パキスタン人学生10名(詳細は後述)
企画主催:Plus W株式会社
実施方法:リアル+オンライン
プログラムの内容
【DAY1】8月1日実施
キックオフ
ケーススタディ概要説明
「日本各地のIT中小企業向け海外人材の活用及び事業提案」
実在する複数のIT中小企業を題材に、各社の悩み・置かれている状況を整理し、それらに対して打ち手の提案を行うケースを共有。インターンシップ全体を通じて打ち手構築に向けた検討を実施。
【DAY2】8月8日実施
ゲストとのディスカッション1.:安藤公秀様
(パキスタン首相府投資庁付名誉投資顧問 兼 弊社シニア・アドバイザー)
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安藤公秀様
【安藤様のコメント】
三菱商事時代の9年間のパキスタン駐在を通じて、現地企業との関係構築を深め、「Sitara-e-Pakistan(パキスタン星章)」を授与しました。キャリアを通じて、ビル・ゲイツがスタンフォード大学の卒業式スピーチにて提唱したConnecting Dotsの考え方を大切にしてきた中で、日々の仕事や人との出会いが、後になって予想外の形でつながることを身に染みて感じています。学生たちにも、「興味をもって新しいことに挑戦し、様々な経験を積むことが、将来的に大きな成果をもたらす」ということを意識して、国際的な視野を持って、今後のキャリアを歩んでほしいと願います。
ゲストとのディスカッション2.:鈴木聡様
(AI CROSS株式会社 シニアテクノロジースペシャリスト)
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鈴木 聡様
【鈴木様のコメント】
現在日本のIT産業は、成長領域であるにも関わらず、深刻な人材不足に直面しています。高齢化が進む中で、若い労働力が不足し、2030年までに約78.7万人ものIT技術者が不足すると予測されています。そんな中、海外人材の活用は急務です。私自身も、パキスタンエンジニアと共同で仕事をしてきましたが、彼らはとても柔軟性が高く、変化に迅速に対応できる点が強みだと感じています。海外メンバーとうまく連携するためには、コミュニケーションの重要性や期待値コントロールの必要性を強く感じております。このインターンシップを通じて、そうしたものの重要性を肌で感じてもらえればよいかと思います。
日本/パキスタンのITマーケットに関する座学/ディスカッション
日本語/ウルドゥー語の言語ガイド作成を題材にしたディスカッション/成果物作成
日本人学生とパキスタン人学生でペアを組み、日常会話で活用できる言語を互いに教え合い、それぞれのペアで言語習得に向けたガイドを作成
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成果物の一例
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成果物の一例
【DAY3】8月19日実施
前回の制作物についての発表 / 弊社取り組みに関する事例共有
弊社シニア・ディレクター 福井純矢とのディスカッション
「グローバルなキャリアの歩み方・多様性の中での働き方について」
事業提案作成/成果報告に向けたグループワーク
【DAY4】8月22日実施
事業提案の進捗共有・事業提案作成や発表に向けたグループワーク
【DAY5】8月29日実施
弊社経営陣への最終発表会
各チームから、「日本各地のIT中小企業向け海外人材の活用及び事業提案」に関する最終報告を実施。弊社経営陣も参加し、各チームへのフィードバックを実施
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成果物の一例
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成果物の一例
参加者の出身大学(順不同)
日本人学生の在籍大学(9名)
一橋大学・上智大学・広島大学・琉球大学・富山大学・金沢大学・University of Sheffield (イギリス)・Sunway University (マレーシア)・Taylor’s University (マレーシア)
パキスタン人学生の在籍大学(10名)
National University of Sciences & Technology(NUST)・Foundation for Advancement of Science and Technology, National University of Computer and Emerging Sciences (FAST)・Ghulam Ishaq Khan Institute of Engineering Sciences and Technology (GIKI)・National University of Modern Languages (NUML)・NED University of Engineering and Technology・University of Central Punjab (UCP)・Punjab University (PU)・University of Karachi (UoK)
なぜパキスタンと日本の合同インターンシップなのか
当社は2020年から、在パキスタン日本国大使館と連携し、パキスタンの高度IT人材の受け入れ支援や現地トップ大学の学生に向けた教育を実施してきました。人口の50%以上が35歳未満の若者で構成されるパキスタンでは、毎年2万人以上のIT人材が輩出され、2075年にはGDPランキング第6位となります。このように飛躍的な成長が見込まれるパキスタンの学生と、グローバル志向のある日本人学生の間で、新たな共創関係が生まれることを目指して、両国合同でのインターンシップを開発しました。
今回のプログラムでは、大学生が当事者として今後直面する課題を題材に取り上げました。パキスタンにおいては国内における大学卒業後の新卒就職率の低さを、日本においてはエンジニアの獲得・採用の難しさを課題とし、課題解決に向けた取り組みをそれぞれ検討しました。
打ち手の構築においては、ゲストスピーカーを呼び実際の経験談を共有するとともに、具体的な企業を題材にした企画書作成を行うなど、極めて実践的な取り組みを実施しました。また全課程を英語で行い、オンラインツールも活用しながらパキスタン・日本をつないで議論・企画書作成に取り組むなど、グローバルでの協業時に必要なプロセスを一貫して経験してもらいました。
参加学生によるコメント
小野澤真由さん(マレーシア Taylor’s University 心理学部2年生)
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参加学生:小野澤真由さん
日本人とパキスタン人の学生がペアとなって「パキスタンのIT人財と日本の企業を繋げる」ことをテーマに事業提案をするというプログラム内容に大変興味があり、このインターンシップに参加しました。
また、私がマレーシアの大学で手に入れた経験やスキルを活用し、どのようにグローバル人材のネットワークを築いていけばよいのかを学ぶこと、今後の新興国との連携可能性の広げ方も学びたいと思い参加しました。
プログラムの中では、実際にこうした社会課題に直面しながら最前線で働いている方々からの生の声を聴く機会が得られたことで、課題をよりクリアに理解することができ、それを解決するための効果的な打ち手を学ぶことができました。また、パキスタン学生と実際に連携・協力をしながら課題解決に取り組めたことで、今後のキャリアで実際に活かせる経験ができたと感じました。
Muhammad Amir Azizさん(パキスタン National University of Sciences & Technology大学 コンピュータエンジニアリング学部 4年生)
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参加学生:Muhamad Amir Azizさん
パキスタン人のキャリアは、中東・ヨーロッパ・アメリカなど、イスラム教や西洋文化で親和性のある国を視野に入れることが一般的です。
そのような中でも、東洋の文化を学んでみたい、また、異なる文化をどのように受け入れて今後のキャリア形成につなげていくかを考えてみたいと思い、今回のインターンシップに参加しました。
インターンシップを通じて、日本が人口減少などの弱点も持ち合わせていること、パキスタンはITや成長力で世界の役に立てることなど、これまでの固定概念と異なる実態を学ぶことができました。
また、日本の学生と協業する中で、言語の壁・時差がある中で協業することの難しさを身に染みて理解することができました。今回の経験を通じて、日本で働くことへの興味が高まり、グローバルにコラボレーションすることを具体的にイメージすることができました。今後、真剣に日本での就職も目標の1つにしたいと考えるようになりました。
企画・主催者のコメント
弊社シニア・ディレクター 福井純矢のコメント
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Plus W 福井純矢
「これまで弊社では、今後さらに加速する日本での労働人口の減少を見据えて、両国大使館・現地政府機関及び大学と連携をしながら、パキスタンのIT人材活用に取り組んでまいりました。
経産省のJICS補助事業として昨年行った、現地パキスタンでのIT
および日本語教育のプログラム提供を通じて、パキスタンのトップ大学との提携が進んでいく中で、さらに学生に向けた機会の提供を行いたいと思い企画したのが今回のインターンシップです。
今後、国を超えた協業、文化や価値観の異なるメンバーとの連携が、ますます広がっていくことは明らかです。そうした将来を見据えて、学生のうちからこうした経験を行ってほしいと思い、今回の協業・共創型のインターンシップを構築しました。
最終報告の中では、各チームから、両国における課題意識・国を超えた価値観の中で生まれた斬新な打ち手がいくつも挙がりました。また、日本人学生・パキスタン人学生の間で、文化や言語は違えど、同じ志を持つ仲間として、今後のキャリアにつながる議論が活発に行われておりました。
多くの日本人学生にとってパキスタンの学生と交流することは初めてでしたし、パキスタン人学生にとっても初めてでした。
その中でも、同じ課題感に対して、解決策を模索・共創し、最終的な成果物までつなげることができたことは、1人1人の自信にもつながったのではないかと思います。ぜひ、学生の皆様にはこうした貴重な交流の経験を、未来の可能性を広げるきっかけにしてほしいと思っています。
今後の展望
当社では、今後もグローバル共創型インターンシップの企画・運営を継続的に行う考えです。また、今回は学生向けに実施しましたが、今後日本がグローバルな組織・運営体制にシフトしていく中で、現場が対応できていないという悩みを抱えている企業は多いと感じています。そうした企業向けにも同様のプログラムを提供していければと考えております。
Plus W株式会社とは
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Plus W株式会社について
2020年5月の創業以来、国内大手企業のDXを推進し、ITエンジニア不足に対応するサービスを提供。副業/フリーランス人材マッチングサービスを通じて、企業の新たな価値創出を支援しており、渋谷未来デザインとも副業人材回遊で協業。
さらに、パキスタンやアメリカに拠点を置き、グローバル人材の紹介・派遣により、日本企業の人材確保を支えると同時に、実際の開発プロジェクトの遂行にも力を入れています。国内外にわたる幅広い事業展開で、現代のビジネス環境における多様なニーズに応えています。
会社名:Plus W株式会社
所在地:【本社オフィス】〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-23-2第25SYビル8F
【米国オフィス】1133 Broadway Suite 1605, New York, NY 10010
【パキスタン拠点】パキスタン国立科学技術大学 日パ人材交流センター
National Science and Technology Park(NSTP)2nd floor, Khyber Rd, H-12,
Islamabad, Islamabad Capital Territory 46000 Pakistan
設 立:2020年5月
代表者:代表取締役 櫻井稚子
https://www.plusw.co.jp/
プレスリリース提供:PR TIMES