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株式会社グリラス

食用コオロギ国内生産量No.1のグリラスが約2.9億円の資金調達を実施!累計調達額は業界最高額の約5.2億円に到達

(PR TIMES) 2022年02月28日(月)12時45分配信 PR TIMES

調達した資金を用いて生産体制、研究・商品開発、マーケティング、採用をさらに強化

 徳島大学発のベンチャー企業として食用コオロギに関連する品種改良・生産・原料加工・商品開発・販売を一貫して国内で行う株式会社グリラス(本社:徳島県鳴門市、代表取締役:渡邉 崇人、以下「グリラス」)は、このたびシリーズAに続き約2.9億円の資金調達を実施しました。

 本ラウンドでは既存株主であるBeyond Next Ventures株式会社、HOXIN株式会社、株式会社産学連携キャピタル等に加えて、いよぎんキャピタル株式会社、近鉄ベンチャーパートナーズ株式会社、食の未来ファンド(kemuri ventures合同会社)、地域とトモニファンド(株式会社徳島大正銀行、株式会社香川銀行、フューチャーベンチャーキャピタル株式会社)を新規株主として迎え、累計資金調達金額は国内の昆虫食関連企業で最高額の約5.2億円※となりました。
※各社の公開情報より算出
[画像1: https://prtimes.jp/i/70046/25/resize/d70046-25-bd2527ffdbe23699b78a-0.png ]



資金調達の背景と本ラウンドの使途 1.生産体制の拡充


 現在グリラスのコオロギを使用した食品原料は他社との協業商品のほか、自社ブランド「C. TRIA(シートリア)」等に使用しています。前回のラウンドでは徳島県美馬市にある廃校(旧芝坂小学校)を食用コオロギの生産拠点兼、食品原料への加工拠点として整備することで、既存のファームと合わせて2022年2月時点で年間10トン以上のコオロギパウダーを生産する体制を確立しました。

 しかし他社との協業商品や自社ブランド商品の売り上げ拡大に対して、食用フタホシコオロギを加工した食品原料の生産が追い付いていない状況が続いています。

 このような市場の盛り上がりにこたえるべく、本ラウンドでは調達した資金を自社の新規ファームの立ち上げと生産パートナー制度の整備に活用することで、2023年12月時点で累計年間約60トンのコオロギパウダー生産体制を目指します。


資金調達の背景と本ラウンドの使途 2.研究開発の加速


 現在タンパク質の主要な供給源である牛・豚・鶏といった既存畜産には品種改良の歴史があり、飼育しやすい品種や飼育効率の高い品種が開発されることで、その生産を拡大してきました。一方で現在の食用コオロギは野生の品種を採取して養殖しているにとどまり、コオロギの大量生産において、品種改良による家畜化が急務となっています。

 またコオロギをはじめとした昆虫は甲殻類に類似したアレルギーを引き起こす可能性があり、食用コオロギの一般化に際して数多くの課題が残されているのが現状です。

 グリラスではこれらの課題をテクノロジーの力で打破すべく、2021年夏に徳島県美馬市の廃校(旧切久保小学校)を、大学で蓄積されたゲノム編集技術※1を用いてコオロギの高効率な品種改良を行う世界初の研究施設として整備しました※2。現在は高生産性コオロギの開発や、アレルゲンの少ない品種の確立などをテーマとして研究を進めています。

 本ラウンドでは人員および設備への投資を行うことで、2023年内で上記2品種の上市を目標として研究開発を加速させます。また、コオロギの持つ独自の栄養成分や特徴を活かした商品の開発を並行して行うことで、食用コオロギの普及に寄与していきます。

※1:https://www.affrc.maff.go.jp/docs/anzenka/attach/pdf/genom_editting-11.pdf
※2:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000070046.html


資金調達の背景と本ラウンドの使途 3.PR・広報・マーケティング活動の推進


 牛や豚、鶏といった既存畜産に依存したタンパク質供給では、急激な増加を続けている世界人口を支えられなくなると言われており、その需要と供給が逆転する「タンパク質危機」と言われる食料問題が2025年〜2030年には発生するとされています。またFAO(国際連合食糧農業機関)はこの解決策として、タンパク質が豊富でかつ、飼育に必要な水や飼料、飼育時の温室効果ガス排出量の少ない昆虫食を推奨しています※1。

 一方でグリラスが2022年1月14日(金)〜16日(日)の期間で実施した食と環境・昆虫食に関するインターネットリサーチ※2では、タンパク質危機に対して、「知っており、内容も理解している」と回答した方が全体の11.4%と低水準である事が判明しました。

 タンパク質危機の解決にあたって生活者の社会課題に対する認知・理解の推進は不可欠であり、本ラウンドで調達した資金を活用し、自社商品の販売促進に留まらない、市場の創出・拡大につながるPR・広報・マーケティング活動を行います。

※1:国際連合食糧農業機関(FAO)「食品および飼料における昆虫類の役割に注目した報告書」
※2:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000070046.html


資金調達の背景と本ラウンドの使途 4.採用の強化


 2020年12月18日に実施した前回調達時点での従業員数は15名でしたが、前回ラウンドを通じて生産人員や研究員、営業担当、レシピ開発担当、マーケティング・広報担当など幅広い領域で採用を行い、2022年2月末時点で計37名まで人員拡充しました。

 本ラウンドでは上記1.〜3.の達成に向け、2023年末時点で50名を目標として更なる採用強化を行います。現在想定している下記項目のほか、今後の事業領域拡大に伴って幅広く採用を検討していますので、ご希望の方は弊社お問い合わせフォーム(https://gryllus.jp/recruit/)までお気軽にご連絡ください。

<現在募集中の職種例>

・生産部門(飼育、加工、品質管理、原料開発 等)
・研究部門(飼育・解析補助員、分子生物学に知見のある生物系研究員 等)
・営業、マーケティング部門(営業、マーケティング 等)
・コーポレート部門(経理・財務、法務・総務、採用・人事 等)

[画像2: https://prtimes.jp/i/70046/25/resize/d70046-25-284245a21ce1c5f15efe-6.png ]




既存出資者からのコメント ※一部、敬称略


・Beyond Next Ventures株式会社 / 有馬暁澄(マネージャー / アグリ・フードテックリードキャピタリスト)

[画像3: https://prtimes.jp/i/70046/25/resize/d70046-25-93dbecd2dcdce27dae18-1.png ]

 創業当初からグリラスを近くで見てきて最も驚いたのは、会社メンバー全員の熱意です。そんな熱いグリラスメンバーが目指すのは「コオロギ×テクノロジー」で様々な社会課題を解決し、健康でしあわせな未来を提供すること。その実現には多くの事業会社や生活者の協力が必須になります。ぜひ皆様も“持続可能な社会の実現”に向けてご協力頂けると幸いです。私も引き続き全力でサポートします!


新規出資者からのコメント ※五十音順、敬称略


・いよぎんキャピタル株式会社 / 徳永邦彦(投資部長)

[画像4: https://prtimes.jp/i/70046/25/resize/d70046-25-e5978174654aede79ed5-2.png ]

 昆虫食に取組む企業は多数ありますが、品種改良から最終製品の企画・販売に至る全てのプロセスへの高いレベルでの挑戦がグリラスの特徴で、社会実装に対する並々ならぬ覚悟が感じられます。また徳島大学の長年の研究を基礎とする同社の技術は、生活者の抵抗感を緩和してコオロギ食の普及に大きく貢献すると確信しています。世界レベルの社会課題に立ち向かうグリラスの成長を我々もサポートしてまいります!

・近鉄ベンチャーパートナーズ株式会社 / 藤田一人(代表取締役社長)

[画像5: https://prtimes.jp/i/70046/25/resize/d70046-25-e340aaffa8faa3ef23a4-3.png ]

 近鉄グループでは、運輸、不動産、流通、ホテル・レジャーなど、暮らしに関わる事業を多岐にわたって展開しております。食用コオロギに関し世界有数の知見とノウハウを保有しているグリラスとは、様々な事業領域での幅広い協業の可能性を感じております。このたびの出資を出立点として、グリラスとご一緒に、食料危機や環境問題への対応や地域の新産業育成など、様々な社会課題の解決に取り組んでまいりたいと思います。

・食の未来ファンド(kemuri ventures合同会社) / 岡田博紀(代表パートナー)

[画像6: https://prtimes.jp/i/70046/25/resize/d70046-25-ab88f6f4f77619b1ba29-5.png ]

 グリラスはコオロギの大量生産に向けた自動飼育システムの開発や、ゲノム編集技術を用いた品種改良を行っており、食用コオロギの社会実装に向けて業界をリードして推進していく企業だと確信しました。今後は経営陣との対話を通じた「事業の方向性」アドバイスや大手事業会社の紹介・提携支援を通じて、グリラスの成長をサポートしてまいります。

・地域とトモニファンド(フューチャーベンチャーキャピタル株式会社) / 本田哲也(投資2部課長 /インベストメントオフィサー)

[画像7: https://prtimes.jp/i/70046/25/resize/d70046-25-84db7f386eb3b94c54d5-4.png ]

 徳島大学発ベンチャーのグリラスは高効率なコオロギ生産によって世界的な人口増加に伴うタンパク質不足の問題解決に取り組んでおり、既に国内昆虫食スタートアップのリードカンパニーとも言える位置にあると認識しています。コオロギは生後数週間で数十倍の規模で大きく成長しますが、グリラスもコオロギ並の成長速度で事業拡大とSDGsの達成に貢献していくことを期待しています!


食用コオロギ関連事業の背景について


 2019年6月に国連より発表された報告書によると、今後30年で世界人口は77億人から97億人への増加が見込まれ、急激な人口増加に伴う飢餓や栄養不良といった食料問題への対応が喫緊の課題です。特に動物性タンパク質の不足は顕著であり、その解決策としてFAO(国際連合食糧農業機関)は昆虫食を推奨しています。昆虫は既存の畜産と比べて、1kgのタンパク質の生成に必要な餌や水の量が圧倒的に少ないため、限りある資源の有効活用が可能です。加えて温室効果ガスの排出量も少なく、環境負荷の低いタンパク源といえます。

 また日本を含めた多くの国々では年間13億トンにも上る食品ロスが発生しており、その量は全世界で生産されている食品の約3分の1に相当します。コオロギは雑食の昆虫であるため餌の制限が少なく、世界中で発生している食品ロスを餌として飼育することが可能です。これらの特徴からグリラスは、捨てられるはずの食品ロスを新たなタンパク質へと循環させることのできる食用コオロギを、循環型の食品“サーキュラーフード”と位置付け、食用コオロギ関連事業を行っています。


サーキュラーフードについて


 サーキュラーフードとは、持続可能な社会の実現にあたり、環境負荷の低減を目指し、かつ食品ロスを主要原料として活用すべく開発された新技術を用いて生産された循環型の食材及び食品のことを指します。サーキュラーフードの普及は、SDGsのターゲット12.3「2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食品廃棄物を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品の損失を減少させる。」への寄与が見込めます。

 またグリラスは、サーキュラーフードの推進を通じて、2040年までに国内における年間253万トンの食品ロスの活用・循環を目指す「サーキュラーフード推進ワーキングチーム」の幹事企業です。
※サーキュラーフード推進ワーキングチームの詳細はこちらhttps://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000070046.html


グリラスオリジナルブランド「C. TRIA」について


 グリラスではサーキュラーフードをコンセプトとしたオリジナルブランド「C. TRIA(シートリア)」を自社ECサイト「グリラスオンライン」(https://gryllus-online.jp/pages/ctria)を中心に展開しています。現在は日本経済新聞社「2021年日経優秀製品・サービス賞 日経産業新聞賞」を受賞した2種のお菓子に加え、主食主菜となるカレーやパンを取り扱っています。また「C. TRIA」に使用しているコオロギ原料のブランド「C. TRIA Originals(シートリアオリジナル)」を2021年12月に設立しました。


株式会社グリラスについて


グリラスは、徳島大学における30年に及ぶコオロギ研究を基礎とした、世界でもトップレベルの知見やノウハウを持つフードテックベンチャーです。徳島県美馬市の2つの廃校をそれぞれ生産拠点・研究拠点として整備し、コオロギの品種改良を目的とした研究開発から、食用コオロギの生産、食品原料や商品の開発・販売までを一貫して国内で行っています。

・社名     :株式会社グリラス(https://gryllus.jp/
・事業内容   :食用コオロギの生産
         食用コオロギを用いた食品原材料および加工食品の製造、販売
         食用コオロギの飼育管理サービスの開発、販売等
・代表取締役  :渡邉 崇人
・所在地    :徳島県鳴門市撫養町黒崎字松島45-56
・生産拠点   :徳島県美馬市美馬町字南原22-1
・研究拠点   :徳島県美馬市美馬町入倉657
・資本金    :5億1,710万円(資本準備金等を含む)
・設立     :2019年5月



プレスリリース提供:PR TIMES

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