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2021年、欧州の新車販売の内10台に1台がピュアEVに

(PR TIMES) 2022年03月16日(水)09時45分配信 PR TIMES

【最新版】2021年欧州における電気自動車レポート

自動車産業の世界的な調査会社であるJATO Japan Limitedは、欧州の電気自動車市場についての最新レポートを公開した。
[本リリースは、2022年2月2日にJATO Dynamics Limitedが発表したプレスリリースを邦訳したものです]

● ピュアEV(BEV)がマーケットシェアと台数で新記録を達成
● 欧州は、中国に次ぐ世界第2位のBEV市場であることが分かった
● ブランド別ではテスラが首位、グループ別ではフォルクスワーゲンが首位
● 最も販売されたBEVはテスラ モデル3で、ルノー ゾエ(Zoe)、フォルクスワーゲン ID.3が続く

JATO Dynamicsの欧州28カ国のデータによると、2021年のピュアEVの累計販売台数は120万5,387台であった。これは、2020年に販売された73万9,329台より63%多く、2019年時の3. 4倍である。JATO DynamicsのグローバルアナリストであるFelipe Munozは「過去10年間ピュアEVは、2021年に新記録を達成したSUVを含むどのセグメントよりも速く成長している」と述べている。

[画像1: https://prtimes.jp/i/55373/25/resize/d55373-25-3bfd6f0c87f6d1ae42a6-1.png ]


2018年時点では、BEVは欧州で販売された乗用車の1.3%を占めていた。これが2019年には2.3%に、そして新型コロナウイルスの影響が最も大きかった2020年には6.2%に跳ね上がった。Munozは「この急成長により、EVは現在、欧州で地盤を固めている。そして、昨年の困難にもかかわらずその人気は高まり続け、2021年には市場全体の10.3%を占めているのだ」と続けた。

2021年にEVの人気が高まったのは、2つの大きな要因がある。1つ目は、政府による手厚い優遇措置が継続された結果、より多くの消費者がEVを従来の内燃機関(ICE)モデルに代わる真の選択肢として捉え始め、需要が高まったことである。2つ目は、世界的な半導体不足のため、多くの 自動車メーカーがガソリン車やディーゼル車よりも EV や SUV を優先的に販売したため、ディーラーが供給面で混乱することが少なかったことが挙げられる。

[画像2: https://prtimes.jp/i/55373/25/resize/d55373-25-43d2cac6e8262962f514-0.png ]


世界第2位のBEV市場

昨年、欧州はBEVの販売台数、マーケットシェアともに、シェアが12.3%の中国に次いで世界第2位の市場としての地位を固めた。Munozは「EVの価格が中国より高いことを考えると、欧州の結果は励みになるだろう」と述べている。

EVモデルを拡大しようとする自動車メーカーの努力により、欧州の消費者はこれまで以上に多くの選択肢を得ることができた。例えば、2018年時には購入可能な電気自動車は28モデルであったが、2019年には33モデルに、2020年には57モデルに増えていた。そして昨年、欧州の消費者は74モデルの中から選ぶことができたのだ。

テスラは販売70%増だが、フォルクスワーゲングループが首位に

欧州におけるEVの普及に伴って競争も激化しており、テスラはもはやそれほど優位な地位に立っていない。2年前は、モデル3を導入したおかげで、BEV市場で31%のシェアを獲得していた。2021年には、テスラは欧州28カ国で16万7,549台を販売し、最も人気のあるBEVブランドとなったが、グループ別マーケットシェアは13.9%に低下した。

Munozは「欧州市場で比較的新しいブランドであるテスラは、消費者の注目を集め続けている。これは、2021年第3四半期にモデルYが登場し、欧州におけるテスラの成長をさらに後押ししたことにも表れている」と述べた。

2021年のグループ別BEVランキングでは、フォルクスワーゲンが首位となり、4台に1台が6ブランドのいずれかに属している状況であった。フォルクスワーゲンは、2位のステランティスに10%ポイント以上の差をつけたが、ステランティスは14.5%のシェアを獲得し、テスラが13.9%で続いた。フォルクスワーゲングループは19カ国で首位となり、次いでステランティスが4カ国、ルノーグループが3カ国、テスラとヒュンダイがそれぞれ1カ国で首位となった。

[画像3: https://prtimes.jp/i/55373/25/resize/d55373-25-4b8ffe2bbb85337f5210-3.png ]

SUVが成長をけん引

ICE市場と同様に、SUVモデルが拡大したことが、BEV市場の成長をけん引した大きな要因の1つである。昨年まで、従来のICEモデルからの移行は、SUVセグメントにおける選択肢の少なさによって制限されていた。Munozは「世界中の消費者が、ガソリン車、ディーゼル車、電気自動車のいずれであっても、SUVに乗りたがっていることは明らかである」と続けた。昨年、自動車メーカーは低公害SUVの展開を開始し、これらのモデルはBEV販売の40%近くを占めるようになった。

テスラ モデル3、ルノー ゾエ(Zoe)、フォルクスワーゲン ID.3が販売上位を占める

2020年に首位であったルノー ゾエ(Zoe)は、テスラ モデル3に欧州で最も販売されたBEVの座を奪われた。モデル3は、オーストリア、ベルギー、スイス、ドイツ、スペイン、フランス、イギリス、ギリシャ、ノルウェー、ポルトガル、ポーランドのBEVランキングで首位に立った。一方で、ゾエ(Zoe)は新型フォルクスワーゲン ID.3 を上回ることができた。

最もマーケットシェアを伸ばしたのは、フォルクスワーゲン ID.4、シュコダ エンヤック(Skoda Enyaq)、フィアット 500であった。

[画像4: https://prtimes.jp/i/55373/25/resize/d55373-25-b494fcc55319ad351f36-2.png ]


*EV価格について詳しくは、こちらのレポートをご覧ください。
https://www.jato.com/japan/2021100401/

JATOについて

JATO Dynamicsは、1984年に設立され、現在世界51カ国以上で活動しています。30年以上に渡り、自動車の仕様、価格、販売登録台数に関する、世界で最もタイムリーで、正確な最新のデータを提供してきました。弊社は、単なるデータ以上のものを提供し、世界の変化と、それに伴う消費者の考え方の変化を見極め、業界が求める洞察をお伝えしています。短期的な市場の動きに対応し、長期的な成長へ向けた計画を行い、そして最終的にはお客様のニーズへもお応えすることが可能です。詳しくは弊社のウェブサイトをご覧ください。

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プレスリリース提供:PR TIMES

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