プレスリリース
10月25日は世界パスタの日!イタリアのトレンド「炭水化物リバイバル」!“幸せホルモン”はパスタから!?イタリア通信の長谷川悠里が<低GI食品パスタと幸せホルモンの関係値>を考察。
イタリア文化に精通する女性経営者による『イタリア通信Vol.3〜最新版パスタから学ぶ〜』
イタリアの舗ブランドと本格的にビジネス展開する日本では数少ない女性経営者でもあり、慶應義塾大学で講師もつとめる長谷川悠里による「イタリア通信」の第三弾!
無形人類遺産のパスタ 10月25日は「世界パスタの日」
10月25日(水)は世界パスタの日。地中海食文化の象徴として、パスタはユネスコにより無形人類遺産として登録されています。さらにイタリア政府は今年3月23日、「イタリア料理」のユネスコ世界無形文化遺産登録への申請を表明しています。
イタリア発祥の今日のパスタ食文化は、古代メソポタミア文明に起源を持つと言われ、古代ローマ時代から市民に馴染みあるものでした。世界最古の料理書のひとつとして知られるアピキウス著『料理帖』(紀元前80年-40年頃)には、小麦粉と水でつくった“ラガヌム”という生地を使った、肉や魚を交互に重ねたラザーニャのような料理が登場します。
幸せホルモンの秘密とは!? 1食分のパスタで1日分のトリプトファン(幸せホルモン栄養素)
イタリア人は陽気でおしゃべりというイメージがありますが、その理由は食文化にありました。
パスタを毎日食べることで、イタリア人の脳内では、<幸せホルモン>と呼ばれるセロトニンが常時盛んに生成されているからです。
脳内で作られるセロトニンの材料は、必須アミノ酸のトリプトファン。ただし人間の身体は、トリプトファンを自ら作り出すことができません。パスタ1食分(100g)のトリプトファン含有量はなんと白米の約1,7倍!一度の食事で1日の必要摂取量(140mg)を摂ることができるのです。
「炭水化物リバイバル」イタリアの若者のトレンド 持ち運び低GIパスタレシピも登場!
そのため「いつもハッピーで健康でいたい」というイタリアの若者層を中心に、持続的なエネルギー源かつ幸せホルモンの供給源として、いま「炭水化物リバイバル」がトレンドとなっています*。お弁当という概念がないイタリアですが、「ウォーキングパスタ」という造語まで生まれ、冷めても美味しい持ち運びパスタレシピが注目されています。
実はパスタは太りません。GI値60のうどんと比べてみればわかる通り、なんとパスタはGI値40前後の低GI食品であり、植物性のタンパク質と食物繊維も含まれています。カロテノイド(ルテインとベータカロチン)は抗酸化作用もあり、オリーブオイルと合わせることで整腸作用とエイジングケア効果も。パスタ 100 グラムは約 360 kcal ですが、その約 70% は複合炭水化物であり、タンパク質含有量が 10〜13%を占めます。
前述のパスタに豊富な神経伝達物質であるトリプトファンは、エネルギー生産を促進する炭水化物のほか、グリコーゲン回復要素、さらに脂肪の代謝を促すビタミンB群まで網羅します。
*VANITY FAIR ITALIA
パスタの新時代到来!「アスリートパスタ」とは サッカーイタリア代表の筋肉回復食
イタリアにおけるパスタ食は進化し続けており、パスタの聖地である中部イタリアでは、「LA PASTA DEGLI ALTETI(アスリートパスタ)」が発売されています。デンプンの構造を変化させずに保存する生産プロセスを通して、伝統的な手打ち技術を踏襲し、タンパク質を劣化させない作り方をしている特殊なパスタです。
サッカーのイタリア代表チームは赤身の肉を禁止し、野菜入りのパスタを好むと言われています。2020 年東京オリンピックの旗手であるバレーボール選手の パオラ・エゴヌなど数々のオリンピック選手もベストな身体づくりとトレーニング後の回復にはパスタのようなグリコーゲン回復食が必須であるとしています。
デュラム小麦セモリナパスタは、100 gあたり約350 Kcalですが、消化率が非常に高いのです。そしてなによりグリコーゲンという筋肉に蓄えられる糖を最速で回復してくれます。そのためサッカーイタリア代表のボヌッチやキエッリーのようなトップアスリートにも好まれるのですね。
【編集後記】
トップアスリートはパスタ好き。デュラム小麦セモリナにこだわるパスタ愛好家が多い、それはなぜなのか日本ではあまり知られていません。イタリア語で「デュラム」は小麦の種類、「セモリナ」とは粗挽き粉。そば粉と同じく“身体にいい麺”には理由がありました。イタリアでは幼児用の星やサッカーボールなど可愛らしい小さな乾燥パスタもたくさん売っています。子育て中の方はぜひお子さんへの食事にもパスタをとり入れてみてくださいね。「パスタを食べるとみんな幸せ」という“イタリア人の当たり前”を日本に広めていきましょう!
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■イタリア通信 編集長 長谷川悠里
株式会社エルゴン・ジャパン代表取締役
慶応義塾大学文学部 講師 / 慶応義塾大学外国語教育センター 講師
十代半ばで渡伊し、ファッションの都ミラノと最古の大学町ボローニャという、つのまったく異なるイタリアの都市で育つ。現在は東京・港区で会社経営をしながら慶応義塾大学でイタリア言語の非常勤講師として教壇にたつ。
経営する会社は、イタリアで50年の歴史を持つグローバル・コスメティックブランド「eLGON」の日本国内での正規直営店を運営する「株式会社エルゴン・ジャパン」。
2018年3月の日本ローンチ以来、順調に売り上げを伸ばし、百貨店やサロンなどへも販路を拡大。日本とイタリアの交流をビジネス面からも促進している。イタリアの老舗ブランドと本格的にビジネス展開する日本では数少ない女性経営者。
エルゴン・ジャパン : https://elgon.co.jp
■経歴・実績:
ボローニャ国立大学卒業。ミラノ国立大学大学院修了。司馬遼太郎奨励賞。著書に『ダンテの遺言』(朝日新聞出版)、『イタリア語会話フレーズブック―すぐに使える日常表現2900』(アスカカルチャー)ほか。
■「eLGON」
エルゴンはイタリア・ミラノ創業で50年の歴史を持ち、プロフェッショナル・サロンを中心に世界93か国に展開。すべての製造工程で、自社直営のもと、厳格な安全基準を守って生産。世界でも評価される徹底した品質管理体制を維持し、ISO22716やISO90001など厳しい安全・品質管理の国際認証機関の審査をクリア。サスティナブルな未来を目指し、SDGsを推進するグローバル・コスメティックブランド。
プレスリリース提供:PR TIMES