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TANAKAホールディングス株式会社

田中貴金属工業、貴金属資源において、100%リサイクル材のみを利用した「REシリーズ」を発表

(PR TIMES) 2022年05月26日(木)14時40分配信 PR TIMES

第1弾製品として、めっき用金化合物(PGC-RE)の供給開始REシリーズの展開で、循環型社会の形成や、二酸化炭素(CO2)による環境負荷低減に寄与

 田中貴金属グループの製造事業を展開する田中貴金属工業株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長執行役員:田中 浩一朗)は、金(Au)や白金(Pt)などの貴金属資源において、100%リサイクル材のみを利用した再生貴金属「REシリーズ」(読み方:アールイーシリーズ)を発表いたします。
 REシリーズは、鉱山由来の地金などを使用せず、貴金属リサイクル材のみを精製利用した再生貴金属材です。田中貴金属工業では、創業以来、貴金属リサイクル事業を行ってきましたが、この度、REシリーズ製造ラインを拡充することにより、100%リサイクル貴金属材のみを用いた製品提供を進める事としました。今後、REシリーズを使用した製品の製造と供給を開始します。第1弾製品として、REシリーズの金を用いためっき用金化合物(PGC-RE)を2022年4月から供給開始しています。

[画像1: https://prtimes.jp/i/31501/24/resize/d31501-24-f16e422df1872c2a3a1c-0.jpg ]

[画像2: https://prtimes.jp/i/31501/24/resize/d31501-24-fa8a4e18a5f37c964bb8-1.png ]

 田中貴金属工業では、REシリーズの展開により、今後も引き続き世界的に求められる循環型社会の形成や二酸化炭素(CO2)の排出削減へ寄与できると考えています。REシリーズの展開による社会課題解決への貢献のためには、リサイクル量の底上げが必要です。そのため、顧客から受け入れられるリサイクル材を増やし、より多くの貴金属をリサイクルのループに組み込めるよう、顧客への呼びかけを実施すると共に、引き続き、貴金属リサイクル事業における研究開発を進めてまいります。

 近年、世界的に大きな流れとして、循環型社会の形成やカーボンニュートラル、SDGs・ESGなどへの対応が企業に求められています。貴金属市場においても同様で、顧客ニーズや産業用事業に携わる企業の責任として、サステナブルな材料や製品への対応が急務となっています。
 貴金属である金や白金などの鉱山資源の採掘には大きなエネルギーが必要です。また、貴金属は希少であり、埋蔵量に限りのある天然資源であるため、REシリーズの展開は、新たな採掘の必要量を抑え効率的な利用ができ、更に二酸化炭素(CO2)削減による環境負荷低減につながるとともに、持続可能な社会の実現へ貢献が期待できます。
 田中貴金属工業では、主要事業である貴金属リサイクル事業において、世界的潮流に寄与すべく、100%リサイクル貴金属材であるREシリーズの製造ラインを拡充いたします。


田中貴金属工業と貴金属リサイクル

 1885年(明治18年)の創業以来継続して貴金属リサイクル事業を主要事業としており、製品の回収・精製から、再製品化まで全てグループ内で管理するという包括的体制によるサービスを行っています。リサイクルと加工・製造をワンストップで行うことができる田中貴金属工業のトータルソリューションは、市場での売買を介することなく、材料の調達から加工・製造、販売、リサイクルまでを一貫して行うことにより、顧客のリードタイム軽減と材料調達コストの低減を実現します。
 また、貴金属リサイクルにおいて重要な点は、自動車用排ガス触媒、産業製品のプロダクションスクラップ、工場からのアウトレットなどのリサイクル材にどれくらいの貴金属が含まれているかを分析する能力です。長年の貴金属研究開発で培った、高度な貴金属分析技術(※)を持っているため、顧客からの回収品を正確に評価します。

※貴金属における分析能力を測る1つとして、田中貴金属グループは世界でもっとも権威のあるLBMAならびにLPPMより世界で5社、日本を含むアジアで唯一の公認審査会社(Good Delivery Referee)として任命されています。また、プラチナ(白金)、金、銀、パラジウムの分析技術に関し、日本で初めてISO/IEC17025を取得しています。


日本国内および、世界の貴金属リサイクル状況

 金、白金をはじめとする貴金属は、産出量が少なく、埋蔵量に限りのある天然資源です。各種貴金属において、資源の偏在性や採掘による環境破壊の問題視により、将来的な供給ひっ迫が予想されています。それに伴い、世界的に貴金属リサイクルについての研究開発が進み、近年高度化しています。
 日本では、1998年の家電リサイクル法などの制定をはじめとして、金属リサイクルにまつわる各種法整備と技術開発が進められてきました。特に、金や白金などの貴金属リサイクルは比較的進んでいますが、リサイクル率の割合としては、金と白金族(PGM=Platinum Group Metal)において約30%程度とまだまだ引き上げの余地があります。
 また、経済活動全体におけるリサイクルが盛んな欧州連合では、今までのリサイクル活動は不十分であるとして、地域内で循環資源を利用する社会を目指すサーキュラーエコノミー(循環経済)への転換を目指すための「CEパッケージ」(CE=Circular Economy)を2015年に採択しました。そして、中国でも、リサイクル政策に近年は力を入れており、法整備による産業モデルの転換などが急速に進んでいます。

※参考:国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構 技術戦略研究センター(TSC)、『TSC Foresight Vol.13「メタルリサイクル分野の技術戦略策定に向けて」』、2016年12月


田中貴金属グループについて

田中貴金属グループは1885年(明治18年)の創業以来、貴金属を中心とした事業領域で幅広い活動を展開してきました。国内ではトップクラスの貴金属取扱量を誇り、長年に渡って、産業用貴金属製品の製造・販売ならびに、宝飾品や資産としての貴金属商品を提供しています。貴金属に携わる専門家集団として、国内外のグループ各社が製造、販売そして技術開発において連携・協力し、製品とサービスを提供しています。
2020 年度(2021 年 3 月期)の連結売上高は1兆4,256億円、5,193人の従業員を擁しています。

■産業事業グローバルウェブサイト
https://tanaka-preciousmetals.com

■製品問い合わせフォーム
田中貴金属工業株式会社
https://tanaka-preciousmetals.com/jp/inquiries-on-industrial-products/

【プレスリリースは下記URLよりダウンロードをお願いいたします。】
https://prtimes.jp/a/?f=d31501-20220525-82aaa55235fae05dbbbaaeb185d96970.pdf



プレスリリース提供:PR TIMES

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