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株式会社シンク・ネイチャー

シンク・ネイチャー、生物多様性ビッグデータを小児喘息研究チームに提供し、ネイチャーポジティブ・ヘルスケア共同プロジェクトを実施

(PR TIMES) 2024年07月22日(月)12時45分配信 PR TIMES

小児喘息の罹患率と自然の豊かさの対応関係の解明に向けて


[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/100724/22/100724-22-730dbdb4323760ee58381fa28c639608-509x381.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


株式会社シンク・ネイチャー(本社:沖縄県那覇市、代表取締役CEO:久保田 康裕、取締役社長:舛田陽介、以下「当社」)は、WebアプリケーションJ-BMPに収録されている生物多様性ビッグデータを、米国Vanderbilt大学疫学部門・城下彰宏医師が主宰する小児喘息研究チーム(以下「当研究チーム」)に提供し、小児喘息の罹患と生物多様性の関係性のメカニズム解明へ向けて、データ提供及び分析ノウハウの支援を行うこととしました。

データ提供の背景
 城下彰宏医師ら当研究チームは、日本のJapan Medical Data Center(JMDC)株式会社の保有するデータベース(2005〜2022年)を用いて、妊娠期、子どもの乳幼児期における低濃度の大気汚染物質への曝露が小児喘息の罹患リスクを増加させることを明らかにしています。加えて、妊娠中・幼児期のグリーンスペースの曝露が小児喘息の罹患リスクの上昇と関連していること、そのリスク上昇には花粉の影響は少ないであろうことを報告しています(現在査読中)。これらの研究結果は国によって非常に多様性があり、さらにメカニズムに関する研究が望まれている段階です。
 当研究チームが所有する医療データと、J-BMPに収録されている高解像度の生物多様性データを組み合わせると、生物多様性による喘息の影響に限らず、さまざまな健康被害への影響を定量化できる可能性があることから、城下彰宏医師から当社にデータ提供の打診がありました。
 当社は、上記の研究構想が、「医療・健康」分野という生物多様性データの新たな活用方法を見出す可能性のあるものである他、発症メカリズムが解明されていない未知の健康被害の解明に寄与する社会意義の高いものであるということから、当研究チームにデータや分析ノウハウを提供することといたしました。

J-BMPに収録されている生物多様性データとは
 J-BMPとは、2020年に当社が保有する生物多様性ビッグデータを活用・解析し、生き物分布を可視化したWebアプリケーションです。あらゆる場所について、生物多様性の価値を数値的に評価した多数の指標の地図情報が閲覧できます。特に、日本全国の土地区画ごとの保全利用情報は、1km x 1kmスケールの空間解像度と高精度で可視化しており、元となっている生物多様性データの質と量、分析テクニックにおいて、世界的に見ても最先端な内容となっています。2024年6月には、日本地図学会から「生物多様性に関するビッグデータの整備,そしてそれらの情報内容を分かりやすく表現する地図インターフェースの構築により,地図による一覧性・網羅性・重層性及びそれらを通した発見や気づきを促す刺激的な極めて優れた作品となっている。」との評価を受け、「学会賞」を受賞しました。

当社概要
株式会社シンク・ネイチャー
生物多様性科学において卓越した実績を有する研究者で構成されている琉球大学発スタートアップです(https://think-nature.jp)。世界の陸・海を網羅した野生生物や生態系の時空間分布を、自然史の研究論文や標本情報、リモートセンシング(人工衛星・ドローンによる観測)、環境DNA調査、野生生物の行動記録(バイオロギング)、植物・動物愛好者の研究などで収集された生物関連データ(地理分布、遺伝子、機能特性、生態特性など)を元にビッグデータ化し、AI等の最先端技術を用いたネイチャーの可視化や予測やシナリオ分析技術を有しています (*1)。TNFDのデータカタリストイニシアティブに参画し、自然資本ビッグデータを活用した自然の持続的利用に関する分析、評価、 ソリューション(TN LEAD *2)で、金融機関・機関投資家(*3)・企業の生物多様性対応を支援しています。さらに、「生物多様性ネットゲイン」を可視化し、ネイチャーポジティブ事業を推進するためのサービス(TN GAIN *4)を提供しています。また、生物多様性の記載に尽力している研究者を表彰する「日本生態学会自然史研究振興賞」を提唱し、賞金を提供して基礎科学の裾野を支える活動を行い(*5)、さらには一般向けに、生き物の豊かさを、地図で見える化したスマートフォンアプリ「ジュゴンズアイβ版」(無料)をリリースし(*6)、生物多様性の主流化(教育普及)を推進しています。

*1:日本の生物多様性地図化プロジェクト J-BMP https://biodiversity-map.thinknature-japan.com
*2:全産業セクター&グローバルな事業拠点に対応した TNFD対応支援サービス TN LEAD https://think-nature.jp/service03
*3:住宅の庭づくり、都市再開発における不動産物件の緑化計画 、企業緑地や社有林の森づくり、ビオトープの計画など、ネイチャーポジティブ関連事業の効果量をビフォー・アフターの比較を基に算定し、生物多様性ネットゲインを可視化するサービス TN GAIN https://services.think-nature.jp/gain/
*4ネイチャーポジティブ・ファイナンスを支援する投融資ポートフォリオの自然関連リスク機会の可視化サービスを提供開始https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000100724.html
*5:日本生態学会の新賞、生物多様性に関する記載研究を推進している会員を表彰する新たな賞 https://note.com/thinknature/n/n885ba7f11009
*6:ジュゴンズアイ(DugongsAI)β版:豊かさを知る冒険が、待っている!
https://services.think-nature.jp/dugongsai/

プレスリリース提供:PR TIMES

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