プレスリリース
自律型四足歩行ロボットSpotとTrimble X7の米国導入事例を公開!! さらに本日より東京と千葉の展示会でSpotの実機を展示します。
2021年11月24日、測量・測位ソリューションの開発・製造・販売を行う株式会社ニコン・トリンブル(本社:東京都大田区、代表取締役兼CEO:丹澤孝)は、Boston Dynamics社SpotとTrimble社の3Dレーザスキャナ X7の点群計測をFieldLink(フィールドリンク)というひとつのソフトウエアで制御し、生産性を向上させた米国ユーザーの導入事例を公開しました。
デンバー国際空港でBoston Dynamics社Spot+Trimble X7が点群計測ミッションを遂行!現況計測の省人化・迅速化を実現。
世界で最も利用者の多い空港の一つであるデンバー国際空港は雪の結晶のように尖った屋根のデザインで国際的にも知られていますが、ターミナルの中央部に発券エリアと手荷物検査受け取り場所が設置されていることでロジスティックが複雑になっていました。そこで空港内のオープンスペースを増やし、顧客体験を向上させ、より安全で直感的な乗客の流れを可能にすることに焦点を当てた複数のフェーズからなるプロジェクト「DEN Great Hallプロジェクト」が立ち上がり、空港建設の経験が豊富なヘンゼル・フェルプス社が総合建設会社およびコンストラクション・マネジメント・パートナーとして選定されました。
事前計画のプロセス
ヘンゼル・フェルプス建設グループの現場で図面がない設備を丹念に記録し潜在的な危険性を洗い出し、現況と設計図面の不一致を解決するために、プロジェクトに3Dレーザスキャナを活用することを決めました。
課題
大規模な建造物の現況計測には、多数回のスキャンが必要です。一般的には、スキャナのオペレータが機器と重くてかさばる三脚を計測エリアの端から端までから運び、各ポイントでスキャンが完了するまで待つ必要があります。一連のスキャンが完了するまでには、数日から数週間かかることもあります。
ソリューション
ヘンゼル・フェルプス社は、データ収集の効率と現場チームの安全性を向上させるために、自動整準・自動キャリブレーション機能で操作性の高いTrimble X7 3Dレーザスキャナに着目、当スキャナを搭載してデータ連携が可能なBoston Dynamics社のロボットSpotをシステムで導入、現場の360度点群データと画像を短期間で計測する計画を立案しました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/15437/21/resize/d15437-21-aa96b9ffbaf9c3343087-0.png ]
ワークフロー
Spotの基本的な動作モードは2つあります。1つ目は遠隔操作による設定で、オペレータが計測場所にロボットを手動でナビゲートしてスキャンを開始します。2つ目のモードは自律走行モードで、Trimble社のフィールドソフトFieldLinkの制御によりSpotミッションシステムから情報を取得し、あらかじめ設定された動線(ウェイポイント)上の指定場所で点群計測を実行します。
[画像2: https://prtimes.jp/i/15437/21/resize/d15437-21-f59c4f0b4970c3900227-1.jpg ]
アウトプット
ヘンゼル・フェルプス社のチームは、現場で手動と自律の両方のモードを使用しました。出力された点群ファイルは、Trimble X7のローカルWi-Fi経由で現場のTrimble T10タブレットに自動送信され、Trimble FieldLink上で自動合成されました。この機能により、点群が確実に計測されていることを現場で確認出来るので、再計測のリスクが軽減されました。これは、アクセス許可や物流が遅延の原因となるロジスティック管理を伴うプロジェクトでは、特に重要な機能です。また、撮影した現況データを設計段階のBIMモデルと比較することで、工事中に突発的に起こる出来事や遅延を排除することができました。
[動画: https://www.youtube.com/watch?v=WZikf0lMDk0 ]
ヘンゼル・フェルプス社のVDC(Virtual Design and Construction)部門のディレクターであるThai Nguyen氏に導入の効果を聞きました。「Trimble社とBoston Dynamics社の技術提携はユーザーメリットが多いコラボレーションです。ユーザーは3 Dスキャナデータの計測スキルや合成方法について考える必要はありません。X7をSpotに搭載して点群計測開始のボタンを押すだけで、現場での変異を記録し、比較検討のための材料を生み出してくれるのです。X7とSpotが短時間で計測した精度の高いデータをもとに、我々は迅速に最善の決断を下すことができました。」
[画像3: https://prtimes.jp/i/15437/21/resize/d15437-21-8f9407d959e5d7d636c9-2.png ]
【展示会出展情報】
1.メンテナンス・レジリエンスTOKYO2021 https://www.jma.or.jp/mente/tokyo/index.html
会期:2021年11月24日〜26日
会場:東京ビッグサイト 青海展示棟
弊社ブース: Bホール MB-031
2.鉄道技術展 http://www.mtij.jp/
会期:2021年11月24日〜26日
会場:幕張メッセ
弊社ブース: I-09(6ホール奥)
3.SparJ 第17回3次元計測フォーラム http://sparj.com/
会期:2021年11月29日〜30日
会場:オンライン ※事前登録制
弊社セミナー時間:30日11:22〜11:34
ブース時間:12:40〜14:00, 17:00〜18:00 (29日,30日両日)
※Zoomの弊社ブレイクアウトルームにお越し下さい。
3.建設DX展 https://www.construction-dx.jp/ja-jp.html
会期:2021年12月6日〜8日
会場:東京ビックサイト
弊社ブース:場所未定
【製品情報】
BSS専用HP:https://building.nikon-trimble.co.jp/bld/
Facebookページ:https://www.facebook.com/Nikon.Trimble.Building.Solution/
Youtubeページ:https://www.youtube.com/channel/UC0qY8YEOxxfLQITZIWfjNTA
※本リリースに掲載する社名または製品名は、各社の商標または登録商標です。
【株式会社ニコン・トリンブルについて】
株式会社ニコンと米国Trimble Inc.のジョイントベンチャーである株式会社ニコン・トリンブルは、両社のコア技術である測量・測位技術とノウハウを融合させ、GNSS受信機、小型・軽量なトータルステーション、先端的なロボティックトータルステーションを中心に高品質、高精度なソリューションをご提供してまいりました。近年ではTrimbleの最先端建設ICTソリューションや3Dレーザスキャナを国内に導入し、多くの実績を積み上げております。精密農業、地理空間情報、自動運転の分野においても、最先端の技術、ソフトウエア、サービスをご提供しながら、新たな分野開拓の可能性にもチャレンジしております。
【お問い合わせ先】
名称:株式会社ニコン・トリンブル
住所:東京都大田区南蒲田2-16-2
担当者:春岡/町田
E-mail:bss_info@nikon-trimble.co.jp
ニコン・トリンブル会社HP:https://www.nikon-trimble.co.jp/
プレスリリース提供:PR TIMES