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【受賞】放射冷却素材SPACECOOL(R)が2021年度近畿化学協会の環境技術賞を受賞

(PR TIMES) 2022年05月30日(月)11時15分配信 PR TIMES


 放射冷却素材「SPACECOOL(R)」(本素材)の開発と実証試験で、本素材の開発者でもありSPACECOOL株式会社(代表取締役社長:宝珠山 卓志)のテクニカル本部長でもある末光真大が公益社団法人近畿化学協会より2021年度 環境技術賞*1 を受賞しました。

 本素材は、直射日光下において、太陽光と大気からの熱をブロックし熱吸収を抑えるだけではなく、放射冷却*2 の原理により宇宙に熱を逃がすことで、エネルギーを用いずに外気温よりも温度低下することを特徴とします。20年夏の実証実験においては、直射日光が当たった状態で、本素材の表面温度が外気温より最大約6℃*3 低くなったことを確認しており、世界最高レベル*4の放射冷却性能を実現しています。
[画像1: https://prtimes.jp/i/78861/20/resize/d78861-20-20db34df8075190e11b7-0.jpg ]

 今回の受賞は、この技術の革新性に併せ、原理実証試験並びに、SPACECOOL株式会社による市場導入実績が高く評価されたものです。

 放射冷却は、夜間に気温が下がる原因の一つとしてよく知られている現象ですが、太陽光の入熱が大きい日中に放射冷却現象によって外気より温度低下させるためには、光学設計が重要となります。大阪ガスでは2017年より独自に研究開発を開始し、光学制御技術による材料設計を行うことで、日本で初めて*4 日中の放射冷却性能を確認するとともに、実用に足る耐久性を材料に付与し、量産技術を確立しました。併せて、夢洲万博会場予定地などにおいて本素材を用いた実証実験*5 を行い、省エネ性・快適性といった価値を評価しています。

SPACECOOL株式会社においては、2021年4月の会社設立以来、約1年をかけて本素材を様々な用途に活用できるように、各分野のパートナーと共同での用途開発や実証実験に取り組み、お客様への価値提供実現に向けて商品・サービスを磨き込んで参りました。そのうえで、本素材はお客様の多様なニーズに十分にお応えできる状況になったと判断し、2022年5月12日より正式販売を開始しております*6。

今後も更なる技術開発に努め、お客さまの快適な暮らしの実現と環境負荷の低減などに貢献して参ります。
[画像2: https://prtimes.jp/i/78861/20/resize/d78861-20-b3ac802a8f3f331a55cf-1.jpg ]

*1:公益社団法人近畿化学協会 環境技術賞
100年以上の 歴史と伝統を持つ公益社団法人近畿化学協会によって「化学に関する研究・技術で、地球環境との共存並びにその維持・改善を積極的に意識し、方向付けがなされた新技術・改良技術で工業的・社会的・学術的価値が明らかとなったもの」に授与される賞。
*2:熱せられた物体の熱が電磁波(光)として運ばれる現象のこと
*3:大阪市此花区の大阪ガスエネルギー技術研究所にて計測(計測時の正午の周囲気温は約35℃)。放射冷却素材を施工した鋼板の裏面温度を測定。
*4:公開されている論文を用いた当社および大阪ガス調べによる。
*5:2021年8月26日プレスリリース:夢洲万博会場予定地などにおける放射冷却素材SPACECOOLを用いた実証実験の開始  〜多様な企業とのコラボレーションにより省エネ性・快適性などを評価〜
https://www.spacecool.jp/news/post-122/
*6:2021年8月26日プレスリリース:ゼロエネルギーで冷却できる放射冷却素材『SPACECOOL』を5/12より正式販売開始
https://www.spacecool.jp/news/post-255/



プレスリリース提供:PR TIMES

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