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特許×論文の融合解析で研究から開発の全体を俯瞰する技術戦略策定支援サービスを開始

(PR TIMES) 2021年12月14日(火)17時45分配信 PR TIMES

VALUENEX株式会社 (本社:東京都文京区、代表取締役社長兼CEO:中村達生、以下VALUENEX) は、技術の研究段階から開発段階を同時に分析し次の技術動向分析する技術戦略策定支援サービスを開始しました。本サービスにより論文と特許の同一技術判定を自動で行うことで、技術の研究・開発ステージの判定が容易となり、新たな技術領域への参入難易度判断がより正確に行うことが可能となります。
 本サービスはVALUENEXが創業以来培ってきた特許情報・論文情報の各解析ナレッジと、社内の技術情報解析に長けた自然言語処理専門家達の知見を基に、用語の差異を吸収するトピックモデルによる、論文と特許の融合分析です。トピックモデルでは、文書の内容を複数のトピックの組み合わせで表現しますが、構成要素であるトピック自体も、複数のキーワードの組み合わせで表現されるため、論文と特許の用語の差異の吸収が容易となり、研究から開発への移行評価が可能になります。

<本サービスの特徴>


論文と特許による技術の研究と開発の2つの段階の動向をトピックモデルによる分析で1枚のマップで表現することで分布状況が一目で分かる
ロジスティック曲線によるフィットで各分野の成長ステージの予測が可能




<開発背景>
 技術の発展速度が著しい現代において、技術動向分析の重要度は益々上がっています。動向分析の最初における必須工程として、技術の分類があります。特許の場合はIPCなど、技術分類記号を用いれば可能ではあるものの、最新の技術に対して分類記号は未整備です。
 論文に至ってはそのような網羅的分類記号はなく、研究段階の論文と開発段階の論文融合した研究から開発への移行分析には、IPCは役に立ちません。

 自然言語処理を用いれば、特許文書や論文の技術分類や、その後の技術間類似度判定が容易となり非常に有効です。しかし、特許と論文で用語が異なることが多く2つを同時に分析しても、同じ技術が特許と論文でバラバラに分類されることがありました。技術動向分析における重要な観点として、「どの技術が研究から開発に移行するか」という点に高い関心が持たれます。
 
 論文と特許を同じ分類で分けることができれば容易ですが、バラバラに分類されると、特許と論文それぞれのマップから技術対応を人手で行うのは一般に困難です 。


<本サービスを用いた解析事例>
 サイバーフィジカルシステム、デジタル・ツイン (*1) における分析事例(論文データ提供:エルゼビアBV)
[画像1: https://prtimes.jp/i/28558/20/resize/d28558-20-7dd13a376e4e813e2ece-0.jpg ]



 実世界からのオンライン・データ収集と、そのデータによるサイバー空間でのシミュレーション予測による実世界へのオンラインフィードバックを可能とするサイバーフィジカルシステム、デジタル・ツイン技術の論文(青点)と特許(赤点)を融合解析した例です。サイバーフィジカルシステムの実用化により、製品自動製造における万が一の故障からの自動復旧から、さらに進んで事前察知措置による故障の未然防止、医療における患者の病後回復予測などが期待されています。

 サイバーフィジカルシステムの基本技術である「制御・通信システム」では青色の論文主体です。一方で、その応用である「セキュリティ」、「インフラ」、「製造」などの領域も形成されており、その中でも製造で特許が集中し、開発の段階に移行していると言えます。

 さらに、この図において、論文掲載年または特許公開年別に論文および特許の掲載件数推移をロジスティック曲線でフィットを行い件数増加の立ち上り年をメッシュ毎に求めました。

[画像2: https://prtimes.jp/i/28558/20/resize/d28558-20-95f4a2be494a2497429b-1.jpg ]



 立ち上り年が2025年以降など将来のさらなる増加が予想される場合は赤などの暖色系、2010年未満など過去に既に急激な増加が起きた後であれば、青などの寒色系でプロットされています。「制御・通信システム」領域ではほぼ急激な増加のあとで、「製造」、「情報」などにおいて、まさに現在・今後の急激な増加が予想されています。デジタル・ツインでは特許が多い上に、領域外周部に赤色の領域があり、今後の成長が予想されます。

 VALUENEXはこれまでも、さまざまな企業や官公庁向けに俯瞰解析ツールおよびコンサルティングサービスを提供してきました。今後は、解析ツールおよびコンサルティングサービスの幅を広げ、市場動向の予測、研究開発や知財戦略の策定、新規事業のポテンシャル探索、M&Aによる技術シナジー検証、投資先やビジネスパートナー探索のみならず、アフターコロナにおける解析など、さまざまなビジネス戦略の支援に取り組んで行きます。

※1 サイバーフィジカルシステム、デジタル・ツイン
→実世界からのオンライン・データ収集と、そのデータによるサイバー空間でのシミュレーション予測による実世界へのオンラインフィードバックを可能とする技術


 
本サービスに関するお問い合わせ先:下記よりお問い合わせ下さい。
https://www.valuenex.com/jp/contact-form

【VALUENEX株式会社について】
 VALUENEX のビッグデータ解析ソリューションは、世界中の多種多彩かつ大量な文書情報を俯瞰解析+可視化することで、さまざまなビジネス戦略へ繋がるインサイト (気付き) を得るサポートをしています。独自開発した アルゴリズムを基盤とするビッグデータ解析SaaSツール「VALUENEX Radar」と、数多くの経営課題にお応えしてきた経験豊富なコンサルティングサービスも含めたトータルソリューションを提供しています。



プレスリリース提供:PR TIMES

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