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特定非営利活動法人Homedoor

ホームレス状態の人たちが自分たちの街を撮影した写真集が4/28に発売!

(PR TIMES) 2022年04月28日(木)12時15分配信 PR TIMES

「カメラを託されて、心が死んでいた生活の中に、生きる目的が生まれたんです」

写真集『アイム Snapshots taken by homeless people.』が4月28日(木)に発売。クラウドファンディングで506人から600万円以上の支援を集めた話題のプロジェクトがついに完成。日本ではじめて、ホームレスの人たちが自分たちの街を撮影した写真集です。
[画像1: https://prtimes.jp/i/16497/20/resize/d16497-20-3d6ce0dff456567be8cf-1.jpg ]


発起人は、12歳で釜ヶ崎を初めて訪れてホームレス問題を知り、2010年からホームレス支援を行う大阪の認定NPO法人Homedoor(ホームドア)事務局長の松本浩美。2017年からホームレス状態の方々にフィルムカメラを渡し、日常を撮影してもらうという活動を続けてきました。写真集の売上は、Homedoorによるホームレス状態の人たちへの支援活動に充てられます。

カメラマンは、年齢も性別も状況もさまざまなホームレス状態の人たち

・河川敷で10年以上暮らす元建設業の男性
・ネカフェ(インターネットカフェ)を転々とする元ホストの男性
・教会に通う元引きこもりの女性

それぞれの視点で切り取った日常の風景には、独自の世界が広がっています。いつもの川沿いのベンチから見る朝焼け、夜の公園、隣人の昼寝。レンズを通してのぞいた視点がそのまま、そこにあります。また、撮影された写真にはしばしばストーリーが存在します。たとえば「なぜこの写真を撮ったのか?」と質問すると、むかし自分が大工として働いていた頃に建てたビルだったり、よく休憩をする公園に置いてあるオブジェだったり。

1枚の写真から背景にある思いもよらぬストーリーが浮かび上がります。巻末には、その詳細が垣間見れる1人ひとりへのインタビューが収録されています。


[画像2: https://prtimes.jp/i/16497/20/resize/d16497-20-7fdb668d7089a3af6fb9-3.jpg ]

美術館。子どものあれで、懐かしいなと思って。幼稚園のとき、先生に「うまく描けましたから、 二科展に出したら優勝したんです。子どもさんと同行してください」って言われて。新聞に名前載ってね。ここで表彰式やったの。この階段で、家族で、写真撮って。

[画像3: https://prtimes.jp/i/16497/20/resize/d16497-20-f4f1c5de5a42465961f2-2.jpg ]

別に僕が三脚を立ててカシャカシャ撮ったんじゃなくて、バスに乗って撮ったんですよ。ここで撮りたいなっていうポイントではあったんですけど、尾崎豊の 「十七歳の地図 SEVENTEEN'S MAP」を意識して撮りました。歩道橋が歌詞の中に出てくるんですよね。

[画像4: https://prtimes.jp/i/16497/20/resize/d16497-20-07d9dbb8776458b7b357-4.jpg ]

スズメがね、6月、梅雨時期はパンをやるんですよ。ちょうど子スズメが生まれる時期なんで。やる前はね、何羽か死によったんです、梅雨の時期に。それで夕方やるようになって。夕方になると集まってきよるんです。


ホームレスという1つの人格はない

「ホームレス」は状態を指し、人に対して使う言葉ではないため、本書ではホームレス状態にある人もしくはカギカッコつきの「ホームレス」と表記を統一しています。

写真集のタイトル「アイム(I am)」は、「わたしは〜である」という意味です。「この場所を撮ろう」「今この瞬間を撮りたい」と一人ひとりの方々が意思を持ってつくってくれたものが、この写真集です。タイトルには、「ホームレスという1つの人格はない」というメッセージを込めました。撮影者ごとにページブロックが分かれているこの写真集の特徴を示した言葉にもなっています。

この写真を撮ってくださっている間にも、Homedoorを通して家を新たに借りられた方や仕事を見つけた方も多くいらっしゃいます。そうした「変化」の中で撮影された写真でもあります。撮影者それぞれの人となりやその方が大事にしている価値観、そのときなにを感じていたのだろうかと考えながら1枚1枚を見ていただければ、うれしいです。

[画像5: https://prtimes.jp/i/16497/20/resize/d16497-20-1d372d5c895ef8a050dd-0.jpg ]


カメラを託されて生きる目的が生まれた

プロジェクトの間、新聞取材にてある方がこう仰っていました。

「路上での生活って、心が死んでいくんです。1日がね、違った意味で『時間との戦い』なんです。 早く日が暮れてくれへんかなーって。 路上で生活してることを恥ずかしいと思っていたし、人目も気にしていた。でもカメラを託されて、心が死んでいた生活の中に、生きる目的が生まれたんです」

このプロジェクトの核は、ホームレス問題について「まず、知ってもらいたい」ということにあります。ホームレス問題は、ほかの社会課題に比べて支援金が集まりにくいという傾向があります。なぜなら、よく「ホームレスになるのは自分の責任だ」と思われてしまうからです。

しかしながら、ホームレス状態に陥るきっかけは、突然の病や失業、介護離職による困窮、人間関係の悪化など、誰にでも起こりうる出来事がほとんどです。わたしたちは、写真集を通して多くの人がホームレス状態にある人たちの視点や声に触れるきっかけをつくることで、新たな理解を促し「誤解と偏見」を解消する機会をつくりたいと切に願います。そして、本の売上はHomedoorから、ホームレス状態の人たちへの支援に役立てられます。

彼らの世界をみる視点が、世界が彼らをみる視点に変化を与えることを願って。
『アイム Snapshots taken by homeless people.』

編集・発行:Homedoor
発売:ライツ社
発売日:4月28日(木)
定価:2,100円+税

Amazonページ:
https://amzn.to/3EYnT4g



プレスリリース提供:PR TIMES

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