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Transpose Platform BOV II, L.P.へのLP投資について

(PR TIMES) 2024年06月25日(火)17時45分配信 PR TIMES

・グローバルアクセラレーターの支援による日本発グローバルユニコーンの創出
・創業初期段階からグローバル展開を目指す国内スタートアップの増加
・グローバル市場の知見の共有等による国内スタートアップエコシステムの強化
 株式会社産業革新投資機構(本社:東京都港区、代表取締役社長:横尾敬介、以下「JIC」)は、Transpose Platform Management, LLC(以下「Transpose」)が運営するTranspose Platform BOV II, L.P.(以下「BOV II 」)に対し、USD30百万のLP投資を行うことを決定しましたのでお知らせします。Transposeは米国で設立され、VCファンドに投資を行うファンドオブファンズの運用等を行っています。
JICはオープンイノベーションによる企業の成長と競争力強化に対する資金供給を通じて民間投資の促進や投資人材の育成等を行い、我が国の次世代産業を支えるリスクマネーの好循環の創出をミッションとしています。
JIC はミッション達成のため、民間ファンドへの LP 投資や傘下のファンドによる企業等への投資を通じて政策的に意義のある事業分野への投資を行います。


BOV II に対するLP投資について

(1) JICの投資基準
 JICの投資基準*では「ユニコーンの創出」等が重点投資分野として挙げられています。具体的には「グローバルな経済圏において競争力をもって持続的に成長することを目指すユニコーンベンチャーの創出」に対する長期かつ大規模なリスクマネー供給が必要とされています。
https://www.j-ic.co.jp/jp/investment/criteria/

(2) 投資分野の現状
 少子高齢化等を背景に、国内の市場規模が相対的に縮小傾向にある中、ユニコーンやそれを超える企業価値を有するスタートアップへの成長を志向するスタートアップにとって、グローバル市場への進出が重要となっています。海外ではベンチャースタジオやアクセラレーター等が、起業家や創業初期のスタートアップに対し、教育プログラムや人的ネットワークを提供し、ユニコーンを遥かに超える企業価値を有し、グローバルに事業を展開するスタートアップの創出を支援しています。
 国内のスタートアップにおいても、グローバルユニコーンへの成長を目指すためには、その創業初期の段階から、グローバルで活動する有力なスタートアップスタジオやアクセラレーターから、海外市場への展開を視野に入れた商品やサービス、ビジネスモデルの開発や、グローバルスタンダードに沿った資本政策の採用、組織体制の構築等に関して支援を得ることが有効と考えられ、こうした支援を得られる機会を増加させていくことが必要となっています。


(3) BOV II について         
 Transposeは投資先のファンドを通じ、多数のユニコーンやデカコーンの創出を支援してきた実績を有しています。本ファンドは世界屈指のアクセラレーターであるY Combinator(以下「YC」)が運用するファンドを投資対象としており、同社と深い関係性を構築しています。YCはスタートアップを対象とした教育プログラムの参加企業に対して段階的に投資を行っており、これまでの投資件数は4,000を超えています。また、独自の教育プログラムでの起業家の成功事例に関する知見の共有、有力VCやグローバルな投資家とのネットワークの活用等を通じて、様々な支援を行い、数多くのグローバルユニコーンを輩出しています。  
 Transposeは日本が豊富な技術系人材や大学等の研究機関を有していること等から、YC等との関係性を活用し、日本のスタートアップ市場の活性化を支援することを目指しています。
 JIC は日本のスタートアップエコシステムの発展に向け、「ゴー・グローバル」を重点支援分野の一つとし、国内 VC・スタートアップと海外 VC との連携強化等を目的とした海外VC への出資に取り組んでいくこととしています。
 JICはYCが運用するファンドへの投資を行うBOVIIへのLP投資を通じて、TransposeがYCと連携し、教育プログラムやネットワークイベント等を国内で開催し、YCが提供するプログラムへ応募や参加をする国内の起業家や創業初期のスタートアップがフィードバックを受ける機会を創出することを企図しています。こうした取組を通じて、将来的に、YCから投資を受ける国内スタートアップが増えることを期待しています。また、創業初期の段階からグローバル展開を目指す質の高いスタートアップが増加し、グローバル投資家からの資金調達を行えるようになることで、日本発グローバルユニコーンの創出に繋がることを期待しています。更に、グローバルアクセラレーターが有するユニコーン創出に関する知見やグローバルプラクティス等が国内の起業家やスタートアップ、VC等に共有されることで、日本のスタートアップエコシステムの強化に貢献することを期待しています。


<BOV II >
名称  :Transpose Platform BOV II, L.P.             
設立  :2024年                                    
存続期間:12年(最長2年間の延長が可能)                              
GP   :Transpose Platform BOV II GP, LLC

<Transpose>
名称   :Transpose Platform Management, LLC         
設立   :2015年
所在地  :米国テキサス州
Co-Founder & General Partner:Alex Bangash、Trang Nguyen

(参考)JIC のファンド投資戦略  

[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/126311/19/126311-19-cb51b32e352d38fc832dc4ef06862cf7-575x436.png ]




(参考)JIC のLP投資のねらい

(1)企業の成長と競争力強化に向けたリスクマネー供給の「呼び水」
産業競争力強化の観点から重要であるものの、民間投資資金が不足している分野(投資戦略、セクター、ステージ、地域等)への資金供給を行い、短期及び中長期的な民間投資資金の「呼び水」となることを企図します。

(2)リスクマネーの好循環を支える多様な投資チーム・投資人材・投資戦略の創出

1.投資チーム
JICからの投資を通じて、ファンドの運用チーム(運用会社)の経験値とトラックレコードを積み上げ、投資家への対応力を上げることで、次号ファンド以降機関投資家(年金・海外投資家等)からのリスクマネー仲介の担い手としての成長を促進します。

2.投資人材
JVCA(一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会)等の業界団体、機関投資家、投資先運用者の協力を得ながら、運用者におけるベストプラクティスの研究・導入、投資人材の育成を支援します。

3.投資戦略
日本に定着している戦略以外の戦略でも、ファンド設立等に対しJICがLP投資することで市場に多様性と厚みを付加します。


株式会社産業革新投資機構(JIC)について
JIC は2018 年 9 月、産業競争力強化法に基づき発足した投資会社です。JICは、Society5.0に向けた新規事業の創造の推進、ユニコーンベンチャーの創出、地方に眠る将来性ある技術の活用、産業や組織の枠を超えた事業再編の促進、を重点投資分野としています。これらの分野に対し、傘下のファンドや民間ファンドへの LP 投資を通じてリスクマネーを供給することで、我が国におけるオープンイノベーションを推進し、我が国産業の競争力強化や投資エコシステムの拡大に貢献することを目指しています。



プレスリリース提供:PR TIMES

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