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パーソルチャレンジ株式会社

パーソルチャレンジ、「障害者の就職・転職」に関する調査を発表

(PR TIMES) 2022年09月06日(火)16時15分配信 PR TIMES

〜障害者枠の就業で期待以上に得られたこと 1位「未経験業界/業種への挑戦」2位「周囲への貢献、やりがい実感」3位「感謝や評価」〜


総合人材サービスのパーソルホールディングス株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 CEO:和田孝雄)の傘下で障害者雇用支援事業を手掛けるパーソルチャレンジ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:井上 雅博)は、障害のある就業中の方を対象に、「障害者の就職・転職活動に関する調査結果」を2022年7月に実施しました。
障害者枠(※1)ではたらく方が、モチベーションを高めながら安心して長期安定就業を支援し、企業の戦力にするために必要なことについて調査結果をまとめましたので、ご報告いたします。

※1)障害者枠:企業が障害者の雇用を前提に設けている雇用枠。障害者手帳を保持する人が適用され、職場に自身の障害を開示して、障害や特性に対する特別な配慮を受け就労することができる。障害者雇用促進法で企業の雇用義務として定められている法定雇用率達成や合理的配慮の提供、採用後の定着・活躍のために、一般枠と分けて設定し、雇用推進を図る企業が多い。

<調査概要>

[表: https://prtimes.jp/data/corp/82189/table/19_1_7513266cacacd1ee4ab07498cc5975e3.jpg ]


※本調査を引用いただく際は出所を明示してください。
記載例:パーソルチャレンジ「障害者の就職・転職活動に関する調査」(2022年9月発表)

■調査結果サマリー
・「障害者枠で就業を目指す際に、特に希望した・求めたこと」は、「障害をオープンにしてはたらくことができる」(56.5%)以外では、「給与や職位などの待遇維持」よりも、「長期的な安定就業」や「休憩時間や勤務時間の柔軟さ」などが高い【図1】。

・障害者枠で就業した半数以上が「希望や求めたことが実現できた」(55.4%)と回答。「希望や求めたこと以上に得られた/良いことがあった」と回答した人の割合は、今までの就業経験が「一般枠と障害者枠の両方」(13.6%)よりも、「障害者枠のみ」(20.4%)が+6.8ポイント高い【図2】。

・障害者枠の就業により「希望や求めたこと以上に得られた/良いことがあった」と感じる理由は、「未経験の業界/業種へのチャレンジ」、「周囲への貢献・やりがいの実感」「周りからの感謝や評価」が4割を超える【図3】

■【結果その1】障害者枠での就業では、「障害をオープンにしてはたらくことができる」が56.5%で1位。
2位「長期的な安定就業」、3位「休憩時間や勤務時間の柔軟さ」

[画像1: https://prtimes.jp/i/82189/19/resize/d82189-19-5e60e5b698ae6a586e65-0.png ]


障害のある就業中の方うち、今までの就業経験が、「一般枠と障害者枠の両方(N=289人)」もしくは、「障害者枠のみ(N=104人)」と回答した409人に、「障害者枠で就業を目指す際に、特に希望した・求めたこと」を尋ねると、「障害をオープンにしてはたらくことができる」(56.5%)が最多回答となりました。また、一般的に転職を希望する人が条件として重視する「給与や職位などの待遇が維持できる」(36.2%)よりも、「長期的に安定、継続してはたらくことができる」(48.4%)、「障害や体調に応じ勤務時間の変更や休憩、休暇が取りやすい」(36.4%)が上回り、障害や特性に対する理解や配慮、長期的な安定就業を重視していることがわかりました。

■【結果その2】障害者枠での就業で「希望したことが得られた」が6割。「希望以上だった」の声も

[画像2: https://prtimes.jp/i/82189/19/resize/d82189-19-a356336dac0771737ef0-1.png ]


上図は、「障害者枠で就業した結果、希望や求めたことが得られたか」を尋ね、今までの就業経験が、「一般枠と障害者枠の両方(N=301人)」と、「障害者枠のみ(N=108人)」で、比較しまとめたものです。

その結果、およそ6割が、「障害者枠で就業した結果、希望や求めたことが実現できた」(55.4%)と感じている一方で、2割が「希望や求めたことは得られなかった」と回答し、「初めは障害や特性の配慮をしてもらっても段々と配慮が少なくなる気がする(40代、精神障害)」「障害配慮を希望し就職したが、実際は勤務内容や体調面にも配慮がなかった(50代、身体障害者)」などの声がありました。また、「希望や求めたこと以上に得られた/良いことがあった」と回答した人の割合に注目すると、今までの就業経験が、「一般枠と障害者枠の両方」の人(13.6%)よりも、「障害者枠のみ」の人(20.4%)が+6.8ポイント上回る結果となりました。

■【結果その3】希望以上だったことは、1位「未経験の業界・業種への挑戦」、2位「貢献、やりがいの実感」、3位「周囲からの評価」

[画像3: https://prtimes.jp/i/82189/19/resize/d82189-19-e797edb36450d93beafe-2.png ]


続いて、障害者枠の就業により「希望や求めたこと以上に得られた/良いことがあった(N=63人)」、「希望や求めたことは得られた(N=165人)」と回答した人の理由として、いずれも1位は「未経験の業界や業種にチャレンジできた」(45.2%、平均値)となりましたが、2位以下の回答順位に違いが出ています。
「希望や求めたこと以上に得られた/良いことがあった」人の回答に着目すると、2位「周囲への貢献を実感し、やりがいを感じることができた」(47.6%)、3位「自分の仕事に対して、職場の仲間から感謝や上司に評価してもらえた」(47.6%)などの回答は、「希望や求めたことは得られた」人よりも、16ポイント以上も高い点が注目されます。

<障害者枠の就業により、当初希望した求めたこと以外に得られた/良いことがあったと感じる理由 
自由回答・一部抜粋>
・会社がキャリアアップのプランを考えてくれた。様々な部署から仕事を依頼され、成果をあげることで会社に貢献できていると感じる(30代、身体障害)
・当初は業務内容が限定的であったが、業務をこなしていくうちに、自分の経験を活かせる業務を任され担当業務の範囲が広がった(50代、身体障害)
・庶務業務から営業企画(事務系)業務に転換し、前職では得られなかった専門的な知識を身につけることができ、給与も前職よりアップした(30代、精神障害)


■調査結果考察(人材ソリューション本部 キャリア支援事業部ゼネラルマネジャー 木田正輝)

[画像4: https://prtimes.jp/i/82189/19/resize/d82189-19-b3e4bd3cfccbaa13261c-5.jpg ]


今回の調査では、障害者が障害者枠で就業することにより期待以上に得られたものは、未経験業界/業種への挑戦、貢献実感、周囲への感謝/評価であることがわかりました。前提として、障害者の多くが、転職に際して、特性に応じたはたらき方での長期安定就業を求めています。
昨今、様々な障害のある方が労働市場へ進出し始めており、企業は、勤務時間や業務内容、勤務場所などはたらき方の柔軟性をより求められています。厚生労働省も週20時間未満の短時間勤務も特例的に対象に加える方針を固めるなど、企業には勤務時間に制約のある障害者の受け入れが一層求められていくでしょう。

調査結果からは、障害者枠の就業により、多くの人が希望や求めたことを得られていますが、長期安定就業し戦力にするためには、特性への配慮の継続が欠かせません。人事異動で直属の上司が変わる等で配慮が途切れてしまうことのないよう注意し、雇用実績の少ない企業は配属前に障害理解を促す社内研修を実施するなどが効果的です。
未経験の業界や業種へのチャレンジする背景には、障害を受傷または発症する以前の業界や業種では仕事が物理的に心理的に続けられないという要因もあります。
企業は、採用選考時に職務遂行力や対人コミュニケーション力など、職種の専門性以外に業種や職種が変わっても持ち運びができるスキルに注目すると、業界未経験者であってもより良い人材の確保に繋がるでしょう。そして入社後は、キャリアプランをサポートすることも課題です。そのためには、まず個人や特性に合った仕事で能力を発揮いただくことが大切です。それにより顧客や会社への貢献度が高まり、達成感を得て活躍できるといった、雇用の好循環が実現できるでしょう。

【ご案内】参加無料!パーソル主催 障害者雇用支援月間特別オンラインセミナー
「先進事例に学ぶ、企業の競争力・価値向上につながる障害者雇用
〜組織が変わり、一人ひとりが輝くヒント〜」
2022年9月21日(水)開催 16:00〜17:15 オンラインにて開催


[画像5: https://prtimes.jp/i/82189/19/resize/d82189-19-043dd3a6a7f313008567-4.jpg ]


全日本空輸、デジタルハーツプラスの雇用責任者や「障害者の経済学」著者、慶應義塾大学 中島隆信教授をお迎えし、企業競争力・価値向上に繋がる取り組みを成し遂げた取り組みや、雇用の維持や拡大のためのヒントを探ります。障害者雇用に取り組む企業や、雇用に課題を抱えるご担当者様に、是非ともご参加いただきたいセミナーです。
■セミナー詳細や申込は以下をご覧ください。
https://with.persol-group.co.jp/event/2022/webinar/

■dodaチャレンジについて<https://doda.jp/challenge/
dodaチャレンジはパーソルチャレンジが運営する障害者のための転職・就職支援サービスです。国内最大級の登録者数を持ち、事業開始以来、数千人を超える障害者のご支援を行っています。国家資格などの専門資格を持つ障害者専任のキャリアアドバイザーが、障害の状況や必要な配慮事項など、丁寧なヒアリングを通じて一人ひとりの適性に合った転職活動をサポートしています。

■パーソルチャレンジ株式会社について<https://challenge.persol-group.co.jp/
パーソルグループの特例子会社として、2014年10月の設立以来、障害のある方への個人向けサービスとして、国内最大級の求人・登録者数を持つ就職・転職支援サービス「dodaチャレンジ」、就労移行支援事業所「ミラトレ」、法人向けサービスとして、障害者雇用に関する多種多様な課題にお応えする「障害者雇用コンサルティングサービス」を展開しています。障害者採用の成功ではなく、定着までを考えた“障害者雇用の成功”を目指し、障害者の自立および成長を幅広く支援しています。

■「PERSOL(パーソル)」について< https://www.persol-group.co.jp/
パーソルグループは、「はたらいて、笑おう。」をグループビジョンに、人材派遣サービス「テンプスタッフ」、転職サービス「doda」、ITアウトソーシングや設計開発など、人と組織にかかわる多様なサービスを展開しています。また、人材サービスとテクノロジーの融合による、次世代のイノベーション開発にも取り組んでおり、市場価値を見いだす転職サービス「ミイダス」、ITイベント情報サイトおよびイベント&コミュニティスペース「TECH PLAY」、クラウド型モバイルPOSレジ「POS+(ポスタス)」などのサービスも展開しています。



プレスリリース提供:PR TIMES

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