プレスリリース
障がい者特化型の仕事受発注プラットフォーム「NEXT HERO」を運営するヴァルトジャパンが資金調達を実施。累計調達額は7.4億円に
企業のサステナビリティ経営と障がい者等の就労困難者の活躍を両立させる、DX・SX推進プラットフォームへ
障がい者等の就労困難者に特化した仕事受発注プラットフォーム「NEXT HERO」を運営するヴァルトジャパン株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:小野 貴也、以下当社)は、Headline Asia、三井住友海上キャピタル、鎌倉投信およびフューチャーベンチャーキャピタル(共同GP)、三菱UFJキャピタル、みずほキャピタル、SMBCベンチャーキャピタルおよび個人投資家 村上 誠典氏(シニフィアン 共同代表)を第三者割当増資の引受先として、4.4億円を調達いたしました。本増資により、2021年6月の資金調達から約1年で累計資金調達額は7.4億円となりましたことをお知らせいたします。
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■代表取締役 小野 貴也のコメント
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この度、障がい者等の就労困難者と企業の課題を繋ぐことで、社会課題の解決を目指す当社の「NEXT HERO」事業における成長性・社会的意義を高く評価いただき、シリーズAラウンドの資金調達を行うことができました。
グローバルで活動する独立系VCのHeadline Asia、「これからの社会」を創発する100年企業となるスタートアップの育成を目指す創発の莟(鎌倉投信およびフューチャーベンチャーキャピタル)などをはじめとする新規投資家様および既存株主様、そしてポストIPOを見据えた企業成長に詳しい村上誠典氏に、グローバルで社会を変えうる企業として、大きな期待を受けたことに誇りを感じるとともに、当社社員、就労支援事業所で働く方を含めた全ての関係者の皆様に大変感謝しております。
「NEXT HERO」構想のきっかけは、私が製薬会社のMRだった頃、患者会に参加する精神疾患の患者様が共通して「仕事での成功体験を得られていない」ことに衝撃を受けたことが始まりです。それから私たちは「就労困難者が仕事を通じて活躍する」ことと「企業の事業成長」を繋げる仕組みを構築しようと、仕事受発注プラットフォーム「NEXT HERO」を開始しました。事業の拡大を通じ、障がいを抱えている方でも、仕事内容と障がい特性をうまくマッチさせることで、健常者と変わらず、場合によってはより高いスキルを発揮できること、および発注企業も、就労困難者との協働が人材不足や生産性にかかる課題を解決するとともに、DX・SX※1時代の新たな仕事に取り組む環境を整える効果的な手段になることを明らかにしました。「就労困難者が仕事の戦力になる」ことが証明されたのです。
今回の資金調達を通じ、社会課題の解決と企業成長を両立させるプラットフォームを社会に確立すべく、テクノロジーの力も取り入れ、私たちが目指す「就労困難者の大活躍時代」の実現に大きく前進してまいります。
※1:SX:社会に今後求められるESG(環境・社会・ガバナンス)の変化をバックキャストして機会とリスクを特定し、企業としての稼ぐ力(強み・競争優位性・ビジネスモデル)の「持続可能性」と「レジリエンス」を高めていく経営戦略
■DX・SXを促進する、就労困難者に特化した仕事受発注プラットフォーム「NEXT HERO」
当社の運営する、障がい者等の就労困難者に特化した仕事受発注プラットフォーム「NEXT HERO」は2021年6月の資金調達から年間売上高、社員数共に約2倍と成長を継続しております。就労困難者が働く就労支援事業所と発注企業のDX・SXを推進するサービスとして、就労困難者のキャリア・賃金の向上や仕事を通じた「新たな繋がり」を生みだしてまいりました。
今回の資金調達では、「NEXT HERO」事業を加速させるため、就労困難者の能力の見える化・障がい特性・労働供給力等の最大化を促すデータベース「NEXT HEROデータエンジン」の開発と、それに伴うプロダクトチームの立ち上げ、CTO・プロダクトマネージャー(PdM)・事業責任者・ディレクター(営業)・管理部長等の採用強化、新規サービス開発といった事業強化に活用してまいります。
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■「NEXT HERO」 サービス特徴
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当社は「就労困難者の大活躍時代をつくる」をビジョンに、障がい者等の就労困難者に特化した仕事受発注プラットフォーム「NEXT HERO」を運営しています。当プラットフォームは、障がい者等に就労の機会・訓練を提供する”就労継続支援事業所”(1.5万事業所超)と、事業所を利用する障がい者の得意な仕事や、労働供給力等についてヒアリングを行いデータ化し、そのデータを基に民間企業や官公庁等から受注した仕事を就労継続支援事業所に最適に分配するサービスです。
「NEXT HERO」サービスサイト: https://www.valt-japan.com/next-hero
■解決すべき、障がい者等の就労困難者雇用の課題
日本には障害者雇用率制度(従業員43.5人以上に2.3%以上)があります。しかし、法定雇用率を達成している企業の割合は47%(前年は48.6%)、生産年齢人口の18〜64歳の未就労・非直接雇用者数は約280万人と、障がいや難病のある方誰もが企業へ就職することは難しいという状況です。
その内、企業に就職していない約37万人の障がい者が、福祉的な支援を受けながら就労・訓練しています。
しかし、このような事業所で働けたとしても報酬が低く、当事者が自立した生活を送ることは非常に難しいのが現状です。就労支援事業所それぞれの平均月収は、就労継続支援事業所A型(雇用型)が76,925円、就労継続支援事業所B型(非雇用型)が15,776円。移行支援事業所は就労訓練や実習が主となるため報酬が発生した場合のみ支払われるという仕組みになっています。このように、障がい者の賃金向上や就労機会の増加、多様な働き方が、社会的な課題となっています。
また、定型発達でも発達障害でもないが発達障害の傾向のある「グレーゾーン」と呼ばれる人たちは、障害者手帳を取得できません。そのため、障害者手帳を取得している人と比べて、受けられる公的機関のサポートが限られてしまいます。
当社は「NEXT HERO」を通じて、障がい者やグレーゾーンの方々を含む、就労困難者の賃金向上と就労機会を提供してまいります。
■就労困難者のスキルを戦力にして、日本企業の事業成長を加速させる
近年、脱炭素・脱プラスチック等の環境制約や新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより変容した価値観や働き方など企業経営を取り巻く環境が変化し、不確実性の高まりと社会の持続可能性(サステナビリティ)に対する要請が強まっています。
企業は社会の変化等に合わせた、企業の目指す方向性の明確化やビジネスモデル・経営資源配分・資本配分戦略の構築が必要です。
長期の時間軸を前提として企業のサステナビリティ(稼ぐ力)と環境・社会・経済のサステナビリティ(社会課題、将来マーケット)を同期化することで、企業は中長期的な企業価値向上を実現し、長期にわたり安定的に発展することができます。また、ステークホルダーからの評価が向上し、ESG投資家からの投資拡大や企業イメージ向上による消費者・取引先などの顧客の獲得につながります。
近年のDX化に伴い、AI開発等で発生するアノテーション等、就労困難者が得意な業務領域が拡張しています。例えば、文字の校正や物流のピックアップ等、長時間集中する作業をするような仕事では、障がいや難病を抱えている方でも健常者と変わらず、場合によってはより高いスキルを発揮できます。企業の経営課題の一つであるDXの推進についても、就労困難者が定常業務を支えるDX人材として、企業の戦力になるのです。
「NEXT HERO」は、就労困難者に企業の戦力として働いていただくことで、双方にとって持続可能な雇用機会を創出しています。
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■投資家からのコメント
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Headline Asia
Principal / IVS CEO 島川 敏明 氏
小野さんとの出会いは去年栃木県の那須で開催したIVS LAUNCHPAD。登壇者の中でも一際、情熱的なプレゼンをしていたのがとても印象的でした。VALT JAPANは障がい者の就業を支援するという社会的意義とスタートアップとしての成長性も併せ持っています。日本にはまだまだ障害者や事務所が活躍できる方法=市場があるはずです。Headlineのもつグローバルな知見や新しい雇用を生み出してきたスタートアップビルディングの経験を元にご支援に尽力して参ります。
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三井住友海上キャピタル株式会社 / 白松 昌之 氏
2021年5月に初回投資して以降、順調に成長を続けるVALT JAPAN社に対して2回目の出資を実行いたしました。障がいを持つ方々の働く環境を改善し、キャリア・賃金を向上していくという、大きな社会問題の解決について、VALT JAPAN社が着実に成果を出しており、今回の調達により更なる成果が出ると確信しています。
小野社長のビジョンは初回投資時から一貫しており、その強い想いに共感しています。また、経営陣を含めた全社員が事業拡大へ向け一心に努力されていることから、微力ではありますが、当社もVALT JAPAN社の後押しを行い、一人でも多くの方に幸福になっていただきたいと思います。
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鎌倉投信株式会社 /公認会計士・インキュベーター 古場 裕史 氏
小野さんと議論を重ねるたびにNEXT HEROが描く未来に期待が膨らむとともに、その実現に向けて一緒に走り抜けてほしいと言っていただいた言葉が強く印象に残っています。
ヴァルトジャパンは、経済価値と社会価値の創造を両立し、持続可能な社会を実現するうえで大きな役割を果たす会社になると感じ、出資させていただきました。同社が描く「誰もが仕事を通じて活躍できる社会」の実現に向けて、一緒に走れることを大変うれしく思います。
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三菱UFJキャピタル株式会社 / 投資第二部 次長 今村 亮 氏
全国に存在する就労継続支援事業所と、業務をアウトソースしたい民間企業の間にVALT JAPANが立ち、人とITの力で需給をマッチングしていくことで、ワーカーの方々の新たなチャレンジや適正な報酬の実現につながります。その社会的意義の大きさと、それを営利性と両立させながらサスティナブルに運営していくというビジョンに強く共感しました。MUFGのネットワークの中で、このビジネスを更に広めていけるよう、全力で支援致します。
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みずほキャピタル株式会社 / 投資第4部 部長 松本 光正 氏
VALT JAPANは障がい者雇用比率、SDGs推進等で障がい者雇用を増やしたい企業と仕事をしたいが仕事の無い障がい者並びに就労支援事業所を繋ぎ、両者の課題を解決できるプラットフォームとして2021年3月に初回投資させて頂いた後も売上高やネットワーク構築などしっかりと成長し進化しており、今回のラウンドでも追加投資をさせて頂きました。小野社長以下メンバーも揃ってきており今後の更なる成長にために引き続きみずほグループのネットワークを活用し事業の成長とチャレンジのサポートを行って参りたいと考えております。
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SMBCベンチャーキャピタル株式会社 /安田 純也 氏、飯塚 航氏
今回2回目の出資をさせて頂く事ができ大変嬉しく思います。現在就労困難者の多くは仕事をする意思はあるにもかかわらず企業への就職が難しい状況にあります。こうした中でVALT JAPAN社の就労困難者特化型受発注プラットフォーム「NEXT HERO」では障がい者等の能力をデータ化し実際に民間企業並びに官公庁、自治体からお仕事を受注する事で就労支援業界に新たな価値を提供しております。今回の資金調達により就労困難者の皆様にとって不可欠なインフラになる事を期待しております。弊社としてもより一層ご協力させて頂ければと思います。
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個人投資家 村上 誠典 氏
21世紀は「個」の世紀です。「個」の時代において、消費と労働は最も重要な社会とのつながりを構成します。今ではロボットやソフトウェアが代替する労働を20世紀までは大勢の均質な労働力が穴埋めしてきました。これからは人の労働は質的な変化を起こします。当社はスポットライトを一部の方々に当てるだけにとどまらず、社会全体を変革する大きな力を生み出す原動力になると期待しています。労働機会の提供だけではなく、労働対価の平等性、賃金上昇も社会的な大きなテーマです。当社のサービスを通じて社会に新しい「形」を提示してくれると期待しています。
■一緒に、就労困難者の大活躍時代をつくるメンバーを募集中
当社では、ミッションである「就労困難者の大活躍時代をつくる」を実現するため、「NEXT HERO」のサービス拡大に取り組んでおり、全方位で採用を強化しています。ご興味・ご関心がある方は、ぜひお問い合わせください。
<採用ページ>
https://www.valt-japan.com/recruit
<主な募集項目>
【東京本社】CTO
【東京本社】プロダクトカスタマーサクセス(CS)
【東京本社】事業開発・推進責任者候補
【東京本社】事業開発兼2Bディレクター
【東京本社】社長室・CEOアシスタント
【仙台支社】2Bディレクター
【福岡支社】2Bディレクター
【会社概要】
会社名:VALT JAPAN株式会社
事業内容:障がい者等の就労困難者特化型仕事受発注プラットフォーム「NEXT HERO」、EC・D2C特化型自社専用カスタマイズロジセンター「EC HERO」、官民連携事業、障害者雇用支援事業
代表取締役:小野 貴也
設立:2014年8月1日
所在地:〒100-0013 東京都千代田区霞が関1-4-1 日土地ビル2F
URL:https://www.valt-japan.com/
プレスリリース提供:PR TIMES