プレスリリース
TNFDに沿った情報開示支援と自然資本価値の見える化サービスの提供
株式会社シンク・ネイチャー(本社:沖縄県那覇市、代表取締役CEO:久保田 康裕、以下「シンク・ネイチャー」)は、住友商事九州株式会社(本社:福岡県福岡市、取締役社長執行役員 齊田 忠勇、以下「住友商事九州」)と九州・沖縄におけるネイチャーポジティブ*1の推進に向けた連携協定を締結しました。両社は、シンク・ネイチャーが有する生物多様性のビックデータとAIと活用した分析を組み合わせた独自のソリューション等を活用することにより、九州・沖縄エリアにおけるネイチャーポジティブの支援を行うと共に、企業や自治体の経済活動における自然資本及び生物多様性への影響を評価し、情報開示を推進する自然関連財務情報開示タスクフォース(以下、TNFD *2)に準じた回答のコンサルティング支援や分析サービスを提供いたします。
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/100724/18/100724-18-09061f534d2c0d3231ca236ae5d8d705-3900x2925.jpg ]
九州・沖縄におけるネイチャーポジティブ推進のイメージ
1.本協定の背景と目的
2022年12月に生物多様性条約締約国会議(COP15)で採択された世界目標「昆明・モントリオール生物多様性枠組」や2023年9月に情報開示の最終提言「v1.0」が公開されたTNFD、また日本において2023年3月に閣議決定された「生物多様性国家戦略 2023-2030」の達成に向けて2024年3月公表の「ネイチャーポジティブ経済移行戦略」、など国内外の動向を背景に、企業・自治体等のサプライチェーン全体を含めた経済活動では「サステナブル経営」や「自然資本及び生物多様性」への対応が求められています。
これらの背景を受けて、両社は九州・沖縄エリアにおけるネイチャーポジティブに対する意識の醸成や啓蒙活動、また地域総合商社である住友商事九州が有する顧客基盤などを活用し、企業や自治体、地域に対しての各種ソリューションの提供、ひいては自然資本を守り活用する社会への変革(NX:Nature-based Transformation)の推進に貢献すべく、本協定の締結に至りました。
2.本連携の概要
九州・沖縄の企業・自治体がTNFDに準じた情報開示やネイチャーポジティブの推進に向けて、両社は以下の事項に連携して取り組んでまいります。
九州、沖縄の企業に対するTNFD回答支援のためのコンサルタント業務および分析サービスの拡販、その他ネイチャーポジティブの推進に関する事項
九州、沖縄の特定の地域や自治体におけるネイチャーポジティブの推進に関する事項
各社概要
住友商事九州株式会社(https://www.sumitomocorp.com/ja/jp/sc-kyushu/company)
所在地:〒812-0011福岡市博多区博多駅前3-30-23 博多管絃ビル
代表者:取締役社長執行役員 齊田 忠勇
事業内容:親会社である住友商事株式会社の福岡支社を前身とし1946年に発足し、2005年に設立。総合商社のグローバルかつ広範な産業分野におけるネットワークや高度な知見をフルに活用し、地域におけるさまざまなプロジェクトの企画、開発、あるいは製品販売、素材、設備の供給などを通じて九州・沖縄の経済発展に貢献しています。
株式会社シンク・ネイチャー
生物多様性科学において卓越した実績を有する研究者で構成されている琉球大学発スタートアップです(https://think-nature.jp)。世界の陸・海を網羅した野生生物や生態系の時空間分布を、自然史の研究論文や標本情報、リモートセンシング(人工衛星・ドローンによる観測)、環境DNA調査、野生生物の行動記録(バイオロギング)、植物・動物愛好者の研究などで収集された生物関連データ(地理分布、遺伝子、機能特性、生態特性など)を元にビッグデータ化し、AI等の最先端技術を用いたネイチャーの可視化や予測やシナリオ分析技術を有しています *3。TNFDのデータカタリストイニシアティブに参画し、自然資本ビッグデータを活用した自然の持続的利用に関する分析、評価、 ソリューション(TN LEAD *4)で、金融機関・機関投資家・企業の生物多様性対応を支援しています。さらに、「生物多様性ネットゲイン」を可視化し、ネイチャーポジテイブ事業を推進するためのサービス(TN GAIN *5)を提供しています。また、生物多様性の記載に尽力している研究者を表彰する「日本生態学会自然史研究振興賞」を提唱し、賞金を提供して基礎科学の裾野を支える活動を行い( *6)、さらには一般向けに、生き物の豊かさを、地図で見える化したスマートフォンアプリ「ジュゴンズアイβ版」(無料)をリリースし( *7)、生物多様性の主流化(教育普及)を推進しています。
*1:社会・経済活動による自然生態系の損失を食い止め、回復に向かわせること。
*2:自然資本と生物多様性への影響を評価し、自然再興を目指すために設立された国際イニシアチブ
*3:日本の生物多様性地図化プロジェクト J-BMP https://biodiversity-map.thinknature-japan.com
*4:全産業セクター&グローバルな事業拠点に対応した TNFD対応支援サービス TN LEAD https://think-nature.jp/service03
*5:住宅の庭づくり、都市再開発における不動産物件の緑化計画 、企業緑地や社有林の森づくり、ビオトープの計画など、ネイチャーポジティブ関連事業の効果量をビフォー・アフターの比較を基に算定し、生物多様性ネットゲインを可視化するサービス TN GAIN (https://services.think-nature.jp/gain/)
*6:日本生態学会の新賞、生物多様性に関する記載研究を推進している会員を表彰する新たな賞 https://note.com/thinknature/n/n885ba7f11009
*7:ジュゴンズアイ(DugongsAI)β版:豊かさを知る冒険が、待っている!
https://services.think-nature.jp/dugongsai/
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