プレスリリース
インドネシア発のSEC実証プロジェクトが始動
慶應義塾大学医学部発のベンチャー企業 OUI Inc.(ウイインク:株式会社OUI)は、インドネシアのHarapan Kita Women and Children Hospital (HKWCH:ハラパン・キタ病院国立児童・女性保健センター)と共同で、自社で開発したスマートフォンアタッチメント型眼科医療機器 Smart Eye Camera (以下SEC)を使った国際共同研究プロジェクトをスタートします。本研究は、インドネシア初のSEC実証プロジェクトとなります。
【今回の研究について】
Harapan Kita Women and Children Hospital ( HKWCH:ハラパン・キタ病院国立児童・女性保健センター)は、インドネシア・ジャカルタにある、国立の小児科・産婦人科病院です。全国 9つの関連センターの管理監督・指導を行うなど、インドネシアにおける小児科・産婦人科の主導的な役割を果たしている医療機関です。
今回の研究は、OUI Inc.のSmart Eye Cameraを使い、HKWCHの眼科チームが新生児の眼のスクリーニングを実施、先天性の眼科疾患の有無を観察するものです。本実証で有用性が確認できた場合には、より大規模かつ本格的な新生児向けの眼科疾患スクリーニングにつなげていくことを検討予定です。
HKWCHとOUI Inc.は、2021年2月に内閣官房 健康・医療戦略室が主催したオンラインの国際カンファレンスで出会い、1年近くかけて協業の議論を重ねてきました。本件はインドネシアにおける初めてのSECの実証プロジェクトとなります。
インドネシアは島嶼国であり、眼科医療へのアクセスが困難な状況が生まれやすい国です。国際失明予防協会(IAPB)によれば、インドネシアにおける失明人口は約370万人、視覚障碍者は3500万人にのぼります。
OUI Inc.は、今後も国内外の多様なパートナーと連携しながら、SECを国内外に広めることで2025年までに世界の失明を50%減らすことを目指してまいります。
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オンラインで協業の議論を行うHKWCHとOUI Inc.のメンバー
左上:清水 映輔 (OUI Inc.)、中央:中山 慎太郎(OUI Inc.)、右上:Andito Adisasmito (HKWCH 眼科医)
左下:Dr. Johanes Edy Siswanto(新生児科医)、右下:Dr. Muhammad Syafrudin Hak (小児科医)
【Smart Eye Camera (SEC)について】
OUI Inc.は“医療を成長させる”ことを理念に、慶應義塾大学医学部の眼科医が2016年7月に立ち上げた大学発のベンチャー企業です。 眼科の診察を可能にする iPhone アタッチメント型医療機器 SECをゼロから開発し、約1年半で完成させました。iPhoneのカメラと光源を利用した眼科診療機器は本邦初であり、動物実験の結果及びヒトの眼を使用した臨床研究の結果にて、既存の細隙灯顕微鏡と同等の性能があることが証明されています。
世界の失明原因第一位は白内障です。白内障は適切な時期に治療をすれば失明に至らない可能性が高いにもかかわらず、発展途上国においては白内障による失明が社会問題となっています。SECはiPhoneに取り付けて使用する小型な医療機器であるため、電気のない地域や被災地など場所を選ばず眼科診察を可能にします。
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【会社概要】
OUI Inc.(ウイインク:株式会社OUI)は、慶應義塾大学医学部の眼科医が起業した大学発のベンチャー企業です。“医療を成長させる”ことをミッションに、現役医師の知見や技術を全ての医療現場に還元することで、常に医療を成長させ続け、最高の医療サービスを創造します。
会社名 :OUI Inc. (株式会社OUI)
URL :http://www.ouiinc.jp
本社所在地:東京都新宿区新宿1-36-2 新宿第7葉山ビル3F
代表取締役:清水映輔
設立 :2016年7月15日
事業内容:医師のアイデアをもとにした医薬品・医療機器の開発と実用化及び同コンサルティング業務
プレスリリース提供:PR TIMES