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emolと東京大学大学院医学系研究科デジタルメンタルヘルス講座がiCBTプログラムの普及・実装に向けた共同研究を開始

(PR TIMES) 2023年08月10日(木)12時15分配信 PR TIMES

精神疾患向け治療用アプリ開発を行うemol株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役 CEO:千頭 沙織)は、東京大学大学院医学系研究科社会連携講座デジタルメンタルヘルス講座で研究開発されたインターネットなどのデジタル技術を応用したメンタルヘルスの保持・増進のためのプログラムをemolアプリに実装し、抑うつ症状やメンタルヘルスの指標の改善のための共同研究を開始いたします。
[画像1: https://prtimes.jp/i/43787/18/resize/d43787-18-7a0de806b16a68d78899-1.png ]

■背景
厚生労働省の患者調査によると精神疾患を有する総患者数は、258 万人(2002 年)から 419 万人(2017 年)と 15 年間で 1.6 倍に増加しており、自殺や医療費、休業などの経済的な損失を含め、精神疾患やそれにつながるメンタルヘルス不調は、昨今の日本社会において大きな社会課題といえます。
[画像2: https://prtimes.jp/i/43787/18/resize/d43787-18-c06807668997a6992a28-0.png ]

職域のメンタルヘルス問題は近年になって大きな課題とされ、2015年12月から労働者が50人以 上いる事業所では、毎年1回全ての労働者に対してストレスチェックを実施することが義務付けられました。年1回のストレスチェックのみならず、予防・現状把握として、定期的にストレス状態などを可視化するメンタルサーベイの需要が増え、導入している企業も多く存在します。
しかし、メンタルの現状把握するサービスは増えたものの、高ストレス判定者が出現した際などの対応・解決策がカウンセリングや産業医面談といった対人での限られた方法しかないのが現状です。対人による支援では、人的資源問題や面談を受ける側の抵抗感など、等しく全ての不調な人に対人支援を提供することが困難であるという課題があります。
[画像3: https://prtimes.jp/i/43787/18/resize/d43787-18-587e02dd1861f61234ce-2.png ]

■目的
emolでは創業当初より、「メンタルヘルスケアをすべての人に」をスローガンに掲げ、誰でも気軽にメンタルケアができるように人的リソースに頼らないメンタルヘルスケアを促進すべく、これまで一般向け、企業向け、自治体向けなど非医療領域へアプリでの認知行動療法プログラム(emolアプリ内名称:デジタルプログラム)の提供を行なってきました。 職域において、セルフヘルプ(※1)で行える認知行動療法(※2)アプリを提供することで、対人支援以外でのメンタル不調者への対応ができメンタルヘルスケアへのアクセシビリティを向上させ、人々のメンタルヘルスの向上を通じて社会に貢献することを目指しています。
一方で、東京大学大学院医学系研究科 川上憲人先生が率いるデジタルメンタルヘルス講座は、デジタル技術を応用して精神健康を測定し、その保持・増進を支援する介入プログラムを提供する「デジタルメンタルヘルス」技術とこれを用いたサービスについて研究を実施し、人々のメンタルヘルス向上を通じて社会や医学教育にも貢献するという目標があります。
同じ大きな課題に取り組む両者で、共同研究を実施することが決定しました。

※1:セルフヘルプとは 自助(じじょ)とは、専門家の助けを借りず、自身の問題を当事者で解決することである。(参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/セルフヘルプ)
※2:認知行動療法とは ストレスなどで固まって狭くなってしまった考えや行動を、ご自身の力で柔らかくときほぐし、自由に考えたり行動したりするのをお手伝いする心理療法。(参考:https://www.ncnp.go.jp/hospital/patient/rinshoshinri/rinshoshinri_blog20220713.html) うつ病などの気分障害、不安症、摂食障害などの疾患の治療で行われる心理療法。

■本研究の認知行動療法プログラムについて
認知行動療法とはうつ病や不安症、ストレス関連障害など様々な精神疾患の治療として用いられている手法です。また、認知の捉え方について学び実践する療法で、ストレスを感じにくい思考を身につけることができるため、疾患を患っている人だけなく、メンタルヘルス予防として用いることも有効な療法です。
東京大学大学院医学系研究科デジタルメンタルヘルス講座が開発したe-larning形式のインターネット認知行動療法(iCBT)は、労働者の抑うつ症状を改善する(※3)ことがすでに示されている、科学的根拠のあるプログラムです。
共同研究では、東京大学大学院医学系研究科デジタルメンタルヘルス講座が開発したiCBTプログラムをベースに、職域でのメンタルヘルスのセルフヘルプ認知行動療法プログラムとしてemolアプリへ実装し、抑うつ症状、ストレスなどの改善効果を評価することを目的としています。

※3:Imamura K, Kawakami N, Furukawa TA, Matsuyama Y, Shimazu A, Umanodan R, Kawakami S, Kasai K. Effects of an Internet-based cognitive behavioral therapy (iCBT) program in Manga format on improving subthreshold depressive symptoms among healthy workers: a randomized controlled trial. PLoS One. 2014 May 20;9(5):e97167. doi: 10.1371/journal.pone.0097167.

<emol株式会社>
会社名: emol株式会社
代表者: 代表取締役 千頭沙織
設立日: 2019年3月18日
URL: https://emol.jp/
事業内容: メンタルヘルス関連サービス開発
お問い合わせ: support@emol.jp



プレスリリース提供:PR TIMES

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