プレスリリース
一般社団法人アグリフューチャージャパン(理事長:合瀬宏毅、東京都港区)は、イノベーター養成アカデミー開講記念*として実施した『未来エッセイ2101』 (以下、本コンテスト)表彰式を日本橋ホール(東京都中央区)において2023年11月18日(土)に開催しました。
表彰式には、689作品より選ばれた受賞者(最優秀賞、優秀賞、協賛会員賞)の皆様をご招待し、表彰状ならびに副賞の贈呈を行いました。
※ 2024年4月から開講する、アグリビジネス分野で新たな価値の創出や課題解決に取り組みたいと思う方に向けた新たな教育課程。アイデア創出から仮説検証、計画策定を最短1年で行う実践中心のカリキュラムが特長。
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【未来エッセイ2101とは】
「22世紀の食や農業」をテーマに、未来の食や農業はどうなっているのか、その未来を実現するための「あったらいいな」「できたらいいな」はどういうものなのかを1,200文字以内のエッセイ形式で募集したコンテスト。
2023年4月24日から7月21日の募集期間を通じて集まった応募総数は689件。最優秀賞(副賞:賞金100万円)には「食と農業で繋がる平和な世界 ―グアテマラのコーヒーを東京で育てるー」(久継 遥々さん(東京都))が輝きました。
合瀬理事長開会あいさつ
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幅広い地域・年齢の方々から多数の作品をご応募頂きました。ワクワクしてくるような未来の話、食・農業が抱える課題を思いもよらないアイデアで解決する話、食・農業を通じて異分野の課題までも解決してしまう話など、作品はどれも革新的・創造的なアイデアに満ち溢れています。来年開講する「イノベーター養成アカデミー」では、作品に込めて頂いたようなアイデアやイノベーションの種をまさに実現することのできる人材、イノベーターを育てていかなければならないと、今回のコンテストを通じて改めて感じています。
最優秀賞を受賞された久継様の受賞コメント
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700弱の応募数の中でまさか自分が最優秀になるとは思ってもいなかったので、うれしい気持ちと、驚きの気持ちが混在しています。昨今の報道では、暗い気持ちになることも多いことから、本エッセイでは明るい世界を描きたいと考えていました。世の中の食料や労働力の偏りをなくすことで何かが解決するのではないか、そのようなことを考えながら作品を書きました。また、私は現在AIやロボティクスの仕事に携わっていますが、AIに頼り切らずに人が働くということ、そして働くことから生まれる喜びを描いてもいます。ありがとうございました。
審査員によるコンテスト講評
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青山 浩子 (新潟食料農業大学 准教授・ジャーナリスト)
この世にない物事を新しく考え生み出すことは、とても難しい作業であったと思います。普段から食・農業に限らず環境、経済格差など様々な課題を意識しているからこそ、ある意味でリアリティを与えながらも、読んだ人をワクワク、うきうきさせるような作品を書けたのではないでしょうか。
岡田 亜希子 ((株)シグマクシス Research/Insight Specialist)
フードテックを活用した新規事業創出では、テクノロジーの効用と温かみのトレードオフ関係が課題としてよく挙げられます。今回の受賞作品では、地下に農地があったり、空に農地が浮かんでいたりといった、新しいテクノロジーが人々に受け入れられ日常に溶け込んでいる感じが伝わってきて、私自身非常に勉強になりました。
豊永 翔平 ((株)Cultivera 代表取締役CEO)
日々、イシュードリブンで課題解決型のビジネスを作っていくなかでは課題ばかりに目がいき、しんどくなってくることがありますが、今回皆様のロマンの詰まった作品を読ませていただいて、本当に勇気づけられました。皆様のご応募の内容はきっと実現すると思いますし、22世紀が素敵な未来の世界になっていたらいいなと思います。
三村 昌裕 (三村戦略パートナーズ(株) 代表取締役社長)
今回の審査は、予想をはるかに超えたアイデアを得る素晴らしい機会になり、「皆様のアイデアのエッセンスをどう解釈して、どう未来に繋げ、実際の事業に育てていくか」ということを我々が試されているのではないかと改めて感じました。
合瀬 宏毅 ((一社)アグリフューチャージャパン 代表理事理事長)
受賞者の皆様に作品を思い付いた経緯などを伺い、アイデアというものは様々なところから生まれてくるものなのだなと、大変新鮮な驚きでした。我々としてもとてもよい刺激を頂きました。この度の受賞、おめでとうございます。
受賞作品一覧
〈最優秀賞〉 1作品(全文は後添のとおり)
応募タイトル:食と農業で繋がる平和な世界 ―グアテマラのコーヒーを東京で育てるー
応募者:久継 遥々 (東京都)
概要:未来の農業はロボットテクノロジーの駆使により地域を超えた遠隔地での農作業が可能。地球単位で「食」や「農業」を考える未来は平和な世界となっている。
素晴らしいアイデアが折り重なる作品で高く評価。自分たちから見えている日本という世界だけでなく、遠くの世界が見えており、国境がなくなる発想もよかった。
AIロボットで労働力不足を補う発想はいい。また、SDGsの観点で「誰も取り残さない」「どう食料を作るのか」等をこの短いエッセイで良く盛り込んだなと感じる。
〈優秀賞〉 2作品
応募タイトル:天気は変えられる!?空飛ぶ農地で天災を防げ
応募者:菊山 舞衣(兵庫県)
概要:農業の天候リスクを極小化するために、天気をコントロールするのではなく、農地を空中に浮かべて移動させるという、農業の固定観念を大きく変える発想で現代の農業が抱える様々な問題の解決を目指す。
短 評:一見、実現不可能なアイデアから、どのようにすれば実現に近づくのかのアイデアを検討することが重要であり、その点から農地を動かす発想は非常に興味深い。作中では「磁力に似た力」としているがドローン技術の応用等の可能性や、農地の軽量化等様々な可能性が考えられる。
応募タイトル:『ご馳走の種』と『台所いらずのAIシェフとアグリAI』
応募者:樋口 朋子(東京都)
概要:未来の家には台所が存在せず、AIシェフが「ご馳走の種」をミールに仕上げることで食事の準備は完了、人は準備されたものを食べるだけだ。未来人の夢は人が手間をかけて準備した料理を食べることであり、現代では日常の風景である「調理」そのものに価値のある未来となっている。
短 評:「台所がなくなる」、「女性が料理をしない」、「ジェンダーフリー」、「自給自足のためのハウスプラント」等、映画になりそうなストーリー性がみられ、未来の家庭のシーンが浮かんでくる。
〈入賞〉 8作品
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〈協賛会員賞〉 7作品
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最優秀賞全文
https://jaiam.afj.or.jp/essay/winner/
本コンテストの募集要項
[表3: https://prtimes.jp/data/corp/119427/table/17_3_19de2073d8713ca193784f7a43f5e2b0.jpg ]
【社団概要】
社団名:一般社団法人アグリフューチャージャパン
所在地:東京都港区港南2-10-13 農林中央金庫品川研修センター5階
理事長:合瀬宏毅(元 日本放送協会 解説副委員長)
設立:2012年2月
会員数:223会員(2023年6月30日現在)
事業内容:AFJ日本農業経営大学校の運営、農業分野における調査・研究等
HP:https://www.afj.or.jp
AFJ日本農業経営大学校について
2013年4月に、産業界・農業界・学界の業界の垣根を超えた幅広い企業・団体の会員の皆様のご協力により、『日本農業経営大学校』の名で開校。
2年間全寮制で農業経営を学ぶカリキュラムで、全国に次世代を担う農業経営者を多く輩出している(卒業生119名:2023年3月31日時点)。
その後、農業を取り巻く環境や教育ニーズの変化に対応していくため、2022年にアグリフューチャージャパンの経営理念を再構築し、新たに「農業を変革する人材の育成」、「農業界全体の経営力の底上げ」というミッションのもと、教育内容の見直しを実施。
そして、開校10年となる2023年度より、これまでの枠組みにとらわれず、教育ノウハウや会員基盤といった強みを最大限発揮し、様々な価値を提供していきたいという思いから、AFJ(AgriFuture Japan)を冠した『AFJ日本農業経営大学校』と名称を変更し、新たな教育課程を提供開始。
『AFJ日本農業経営大学校 オンラインスクール』(2023年6月開講)
就農年数や経営段階によって必要となってくる学びやスキル、解決したい課題に合わせた講座を提供します。オンライン中心の受講スタイルで、仕事との両立が可能です。
『AFJ日本農業経営大学校 イノベーター養成アカデミー』(2024年4月開講)
アグリビジネス領域で新たな価値の創出や課題解決に取り組みたいと思う方に向けた実践中心のカリキュラムです。アイデア創出から仮説検証、計画策定を最短1年で行います。
プレスリリース提供:PR TIMES