プレスリリース
「スマートシティ×SDGs」分野の先端技術・アイデアで渋谷の自動販売機・リサイクルボックスを活用し、未来の渋谷をつくります。
渋谷区と民間企業の産官連携でスタートアップをサポートするコンソーシアム“Shibuya Startup Deck”(拠点:東京都渋谷区 以下、SSD)は、活動部会のひとつであるスマートシティ部会から発足した自動販売機活用プロジェクト〜Empower with Shibuya〜にて、正式に採択したスタートアップ企業2社との実証を11月27日より開始いたします。
今回のプロジェクトにおいては、SSDに参画している株式会社伊藤園(以下、伊藤園)と東日本電信電話株式会社 東京南支店(以下、NTT東日本)が協力して実施します。
プロジェクト背景
渋谷区では、スマートシティやSDGsの取組推進のために、様々な取組を実施していますが、そのための新しい設備を一から設置することは予算・場所等様々な点で難しいのが現状です。
区が抱える喫緊の問題として、まず放置自転車対策が挙げられます。例えば、道路上や駅前に放置された自転車は、要配慮者をはじめとする歩行者にとって大変危険な障害物となり、住民や来街者の安心安全を妨げています。
次に、ごみ問題が挙げられます。資源として活用できる瓶やペットボトルまで路上に放置されることでごみと化している状況を踏まえ、自動販売機に付随して設置してあるリサイクルボックスを活用し、リサイクルの意識づけが必要と考えます。
これらの撤去費用等は、自治体予算や地域住民の負担で行われており、都市型社会課題として、大きな問題となっています。
そこで、今回の取組では、日本のスタートアップエコシステムを代表する街渋谷区から、日本独自の文化といえる自動販売機を有効活用、伊藤園が持つ自動販売機のネットワークとNTT東日本が持つICTの技術を活かし、スマートシティやSDGs分野での都市型社会課題対策のスタンダードとなり得る新しい取組を実証していきます。
プロジェクト概要
産官連携でスタートアップの育成を支援するSSDの公募にて採択されたスタートアップ「株式会社Aladdin(以下、Aladdin)」、「FutuRocket株式会社(以下、FutuRocket)」と、当該プロジェクトの協力企業である伊藤園、NTT東日本との連携により、先端技術を活用した安心安全なまちづくりに貢献いたします。
実証の概要
渋谷区の事業費補助金で採択予定の以下2件の実証を行います。
1.自動分別可能なリサイクルボックスを活用した環境美化に関する実証
自動販売機の横に資源物を自動的に分別するリサイクルボックスを設置することで、利用者方の注意を引くとともに、飲み終えた缶やペットボトルをリサイクルするという意識向上に貢献します。また、置き去りにさせない事で「美しい街をつくる」きっかけを作ります。
・採択企業:Aladdin
・協賛団体:伊藤園
・場所:LINE CUBE SHIBUYA 搬入口 (関係者以外立ち入り禁止エリア)
・期間:2023年11月27日〜2024年1月末(予定)
・実証コンテンツ:リサイクルボックス「Smart Trash Can」を用いて、下記の取組を実施
・自動分別可能なリサイクルボックス設置による利用動向把握
2.エッジAIカメラ(※)を活用した放置自転車対策に関する実証
自動販売機にエッジAIカメラを搭載して、放置自転車の計測、データ分析等による放置場所や駐輪場の実態把握を通じて、放置自転車抑止対策や撤去コストの効率化等を目指します。
・採択企業:FutuRocket
・協賛団体:伊藤園、NTT東日本
・場所:渋谷区内の一部の自動販売機・駐輪場
・期間:2023年12月〜2024年2月(予定)
・実証コンテンツ:エッジAIカメラ「ManaCam」を用いて、下記2つの取組を実施します。
1.放置禁止区域以外の放置自転車の実態把握
2.駐輪場利用に関する実態把握
・各社の役割:
AIカメラの設置運用:FutuRocket
自動販売機の活用:伊藤園
プロジェクトマネジメント、ICT等に関する技術及びサービス提供:NTT東日本
※エッジAIカメラとは、カメラ内にて情報処理を行い、処理された情報だけを通信するもの。個人情報の取得・通信・保存はされない。
渋谷区プロジェクト担当者のコメント
今回の実証実験で、放置自転車等の実態確認につながることを期待しています。
(渋谷区土木部交通政策課課長 吉武 成寛)
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