• トップ
  • リリース
  • スペクトラム社、最大16チャネルのGHz帯デジタイザシステムを実現

プレスリリース

  • 記事画像1

Spectrum Instrumentation GmbH

スペクトラム社、最大16チャネルのGHz帯デジタイザシステムを実現

(PR TIMES) 2023年10月25日(水)17時15分配信 PR TIMES

最高10 GS/sのサンプリングスピードでマルチチャネルデータ収集が容易に

デジタイザなどの計測機器メーカであるスペクトラム・インスツルメンテーション社(本社ドイツ・グロースハンスドルフ /以下、スペクトラム社)はこの度、新しく、最高10 GS/sの超高速サンプリングスピードでマルチチャネルデータ収集システムを構築できるユーザーフレンドリーなオプションを提供します。この新たなオプションStar-Hubは、当社のPCIeデジタイザのフラッグシップモデル(M5i.33xxシリーズ)を最大8台まで接続可能です。個々のカード間でクロックとトリガ信号が共有され、全チャネルにおける位相遅延とタイミングスキューを最小限に抑えます。Star-Hubは、マルチチャネルシステム内の任意のM5iシリーズのカードの1枚にピギーバックモジュールを取り付けることによりインストールされます。高い精度でマッチングされ、シールド処理された同軸ケーブルを用い、そのボードは各モジュールにクロックを分配し、トリガイベントをシステムクロックと正確に同期させます。
Star-HubはM5i.33xxデジタイザファミリーのすべてのカードで使用可能です。提供されているのは全7モデルで、1チャネルまたは2チャネル、サンプリングレート3.2〜10 GS/s、垂直分解能12ビット、帯域幅1〜4.7 GHzです。カードは幅広い信号を処理可能で、プログラム可能な入力電圧範囲、オフセット制御、大容量のオンボードメモリ、高度なトリガ機能、豊富な収集モードを搭載しています。これらをStar-Hubと合わせて使用することで、サンプリングレート最高5 GS/sで2〜16チャネル、サプリングレート10 GS/sで最大8チャネルのデータ収集システムを構築可能です。


また、Star-Hubシステムはデジタイザカードの内部クロック(確度は±1 ppm)或いはフロントパネルSMA入力コネクタを介しての外部クロックを使用可能です。チャネル間のタイミングスキューを最小限にするため、各接続カードのスキュー調整をプログラム可能です。この機能では各カードのクロック最大200 ps(10 GS/s)または312 ps(3.2および6.4 GS/s)のタイムシフトが可能です。これにより、ユーザー特有の設定で生じるタイミングのミスマッチを容易に補正することができます。

[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/95734/17/95734-17-fa9abba9da7abb33ce07f334d386b287-1200x971.jpg ]

5 GS/sで最大16チャネル同期、
10 GS/sで最大8チャネル同期を実現

GHz帯で信号を同期収集できるマルチチャネルデータ収集システムをカスタマイズできるため、幅広いアプリケーションに適しています。たとえば、受信器、検知器、センサ、アンテナを搭載している通信、自動テスト、航空宇宙、科学実験といった分野において独自の測定ソリューションを提供できます。

高速データ転送による処理、保存


その他にも、Star-Hubシステムの利点として、各カードに最高12.8 GB/sでデータを転送できる16lane, Gen3, PCIeバスを搭載していることが挙げられます。この転送速度では、12ビットモードで6.4 GS/s、或いは8ビットモードで10 GS/sで、連続データ転送・保存を実現します。このバスは、収集データをカードからメモリ、SSD、GPUといった、単一のホストプロセッサで制御されるPCリソースに驚異的なスピードで転送する事ができます。

マルチチャネル制御と表示


当社では、マルチチャネルシステム向けに設計された独自の測定ソフトウェアSBench 6 Professionalも提供しています。この対話式GUIにより、Star-Hubに接続されたすべてのカードを制御できます。WindowsまたはLINUX OSのPCで稼働し、すべての装置を制御でき、表示、解析、保存、文書化の機能も備えています。SBench 6は大きなデータファイルを処理可能で、ユーザー独自の計算関数を組み込めるインタフェースなど、様々な演算ツールを搭載しています。また、チャネルにまたがった計測が可能なカーソルおよびパラメータ機能や、様々なインポート、エクスポートフィルタも提供されています。

ソフトウェア開発キット


M5iデジタイザにはソフトウェア開発キット(SDK)が標準で付属されます。SDKは、一般的なほとんどのプログラミング言語(C、C++、C#、Delphi、VB.NET、J#、Python、Julia、Java、LabVIEW、MATLAB)に対応しています。各種プログラミング例や、WindowsまたはLINUX OSでの稼働に必要なあらゆるドライバライブラリも収録しています。

安心の操作性


スペクトラム社の最高技術責任者、Oliver Roviniは次のように述べています。「GHz帯の信号をマルチチャネルで取得するための使いやすいソリューション提供は、当社のお客様から長年要望されてきました。ですが、モジュール型の機器を使用している場合には容易なことではありません。様々なサンプリングレートを処理するように設計され、通常は、位相同期回路(PLL)タイプのアーキテクチャを用いるクロックシステムを扱う必要があるためです。さらに、各カードにはコンパレータを使用して、信号のトリガのレベル交差を検出する独自のトリガ回路が搭載されています。わたしたちの取り扱っているスピード領域においては、このような基準レベルのわずかな差により、望ましくないジッタが容易に発生してしまいます。Star-Hubの利点は、このような問題をユーザーの対処を必要としないで、解決するものです。設定は単純で、カードを接続するだけで、あらゆる必要なクロックおよびトリガ分配の調整は当社のドライバが行います」

Star-Hubオプションは現在提供開始しており、M5i.33xxシリーズのデジタイザカード購入の際にご注文いただけます。

スペクトラム・インスツルメンテーション社(Spectrum Instrumentation)について
1989年に創業したスペクトラム社(CEO 兼 創業者Gisela Hassler)は、モジュラー設計を利用することでデジタイザ製品および波形発生器製品をPCカード(PCIeおよびPXIe)やスタンドアローンのEthernetユニット(LXI)として幅広く生み出しています。スペクトラム社は30年間に、トップブランドの業界リーダーやほとんどすべての一流大学を含む、世界中のお客様に製品をご利用いただいています。当社はドイツのハンブルク近郊に本社を構えており、5年保証と設計エンジニアやローカルパートナーによる優れたサポートを提供しております。スペクトラム社の詳細については、www.spectrum-instrumentation.comをご確認ください。

プレスリリース提供:PR TIMES

このページの先頭へ戻る