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株式会社ゲンロン

編集長 東浩紀 批評誌『ゲンロン 12』好評予約受付中

(PR TIMES) 2021年09月01日(水)20時15分配信 PR TIMES

立ち読みもできる特設サイトオープン&9月17日(金)より書店販売。刊行記念イベントも開催

株式会社ゲンロン(本社:東京都品川区 代表取締役:上田洋子)は、2021年9月に批評誌『ゲンロン12』を刊行します。ゲンロン初の経済をテーマにした特集「無料とはなにか」ほか、豪華執筆陣による論考を多数収録。17日(金)より販売予定で、ただいま予約受付中です。本日オープンの特設サイトでは収録記事の一部をご覧いただけます。また、10月15日(金)には鹿島茂氏と東浩紀による刊行記念イベントを開催いたします。
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東浩紀が編集長を務める批評誌『ゲンロン』の最新刊となる『ゲンロン12』が2021年9月17日に刊行されます。本日、9月1日より特設サイトをオープンし、先行して掲載記事の一部を公開してまいります。現在、直販サイト「ゲンロンショップ」とAmazon、および全国書店にて予約を受け付けております。「ゲンロンショップ」では東浩紀のサイン入り書籍をお届けするキャンペーンを実施中です。

10月15日には、寄稿いただいたフランス文学者の鹿島茂氏を「ゲンロンカフェ」にお招きし、東浩紀との刊行記念イベントを開催します(無観客。配信のみ)。関連イベントは今後も続々開催予定です。


【書籍紹介】

『ゲンロン12』では、本誌初の経済をテーマにした特集「無料とはなにか」をお送りします。同特集では、GAFAと広告モデルがコンテンツの無料化を進める一方で、リアルでは経済格差がかつてなく広がる現状の是非を問います。

特集寄稿者は、経営学者で一橋ビジネススクール教授の楠木建氏、フランス文学者で渋沢栄一についての著作も話題の鹿島茂氏、室町時代の贈与を専門とする東京大学教授の桜井英治氏、『チョンキンマンションのボスは知っている』(春秋社)で2020年大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した人類学者の小川さやか氏。さらにマクロ経済学を専門とする経済学者の飯田泰之氏、同じく経済学者で人工知能と経済政策の関係を研究している井上智洋氏には、論考だけではなく、東浩紀を交えた座談会「無料は世界をよくするのか」にもご参加いただきました。室町時代から19世紀フランス、現代のタンザニア、AIとベーシックインカムが普及した近未来まで。バラエティに富んだ切り口の本特集は、従来の読者層に加え、ビジネスパーソンを含む幅広い読者に楽しんでいただける内容です。

特集外のコンテンツも多様です。巻頭論文として、東の8万字におよぶ書き下ろし「訂正可能性の哲学、あるいは新しい公共性について」を収録。この論考は、第71回毎日出版文化賞を受賞し3万部を売り上げた『ゲンロン0 観光客の哲学』の新章にあたります。『観光客の哲学』の鍵概念である「観光客」と「家族」を取り巻く環境は、コロナ禍の1年半の間に大きく変化しました。昨今の状況下でいっそうアクチュアルとなった2つの概念を手がかりに、政治的分断を乗り越える方法を探ります。

宇野重規氏と東浩紀による対談「観光客の民主主義は可能か」では、民主主義・保守主義・プラグマティズムの3つを軸に、保守とリベラルの関係を再検討します。国家と個人の情報把握はどうあるべきか、文系学問の未来はどうなるのか、そしてこれからの民主主義の可能性はどこにあるのかを考えます。

ほかにも、世界的な演出家である鈴木忠志氏がコロナ禍下に野菜作りを始めた理由を伺ったインタビュー「ショベルカーとギリシア」、前号でも好評だった柳美里氏のエッセイの続編「ステイホーム中の家出2」、タイの小説家ウティット・へーマムーン氏による随想「所有を夢みて」、ジャーナリストの石戸諭氏・芥川賞作家の高山羽根子氏・写真評論家の竹内万里子氏にご寄稿いただいたエッセイコーナー「ゲンロンの目」など、コロナ禍における「ホーム」の在り方を考える記事を掲載しています。

また第4回ゲンロンSF新人賞を受賞した榛見あきる「虹霓のかたがわ」、9年に及ぶ連載のラストを迎えた海猫沢めろん「ディスクロニアの鳩時計 午後の部」と創作も充実。巻末のコラムではイスラエルの現在を描く山森みか氏の新連載もスタートしました。

多彩なコンテンツが盛りだくさんの今号は、500ページに迫る過去最大のボリュームでお届けします。どうぞご期待ください。

『ゲンロン12』

編集人|東浩紀
発行人|上田洋子
デザイン|川名潤
サイズ|A5判並製
ページ数|492ページ
ISBN コード|978-4-907188-42-9
定価|2860円(税込)
発売日|2021 年9月17日(電子版近日配信予定)


【目次】

[対談]観光客の民主主義は可能か|宇野重規+東浩紀
[論考]訂正可能性の哲学、あるいは新しい公共性について|東浩紀
[特別掲載]ステイホーム中の家出2(前篇)|柳美里
————————————
【特集 「無料とはなにか」】
[論考]無料についての断章|楠木建
[論考]無料はパリから始まった 1836年の広告革命|鹿島茂
[論考]贈与の境界、境界の贈与|桜井英治
  
[座談会]無料は世界をよくするのか|飯田泰之+井上智洋+東浩紀
  
[論考]フリーと多様性は共存するか|飯田泰之
[論考]無料(フリー)ではなく自由(フリー)を 反緊縮加速主義とはなにか|井上智洋
[論考]反自動化経済論 無料はユートピアをつくらない|小川さやか
————————————
[特別掲載]ショベルカーとギリシア|鈴木忠志 聞き手=東浩紀+上田洋子
[随想]所有を夢みて|ウティット・ヘーマムーン 訳=福冨渉
[論考]死の記憶と忘却 タイ現代文学ノート特別篇|福冨渉

[ゲンロンの目]
「ステイホーム」試論 記録された現実から見えること|石戸諭
環八のドン・キホーテと都市生活者の受難|高山羽根子
逃げる写真|竹内万里子

[論考]
理論と冷戦 第3回 ハイデガー、フーコー、イラン革命|イ・アレックス・テックァン 訳=鍵谷怜
芸術と宇宙技芸 第3回 山水画の論理にむけて|ユク・ホイ 訳=伊勢康平

[創作]
虹霓(こうげい)のかたがわ 第4回ゲンロンSF新人賞受賞作|榛見あきる 解題=大森望
ディスクロニアの鳩時計 午後の部|海猫沢めろん

[コラム]
イスラエルの日常、ときどき非日常 #1 現代イスラエル人とは誰か|山森みか
国威発揚の回顧と展望 #3 「主義」から遠く離れて|辻田真佐憲
イスラームななめ読み #5 ノックの作法と秘する文化|松山洋平
ロシア語で旅する世界 #11 アート・アクティヴィズムとポスト・ソ連のロシア社会|上田洋子


【特設サイト】

・ゲンロン12 特設サイト
 URL: https://genron-tomonokai.com/genron12/
 本日9月1日以降、収録記事の一部を順次公開予定です。


【刊行記念イベント】

・ゲンロン12 刊行記念イベント第一弾 鹿島茂×東浩紀
 開催日:2021年10月15日(金)
 視聴方法:インターネット配信(シラスもしくはニコニコ生放送)
 会場:ゲンロンカフェ(品川区西五反田1-11-9司ビル6F)

※放送のみ(会場は無観客)のイベントです。
※詳細な内容、番組視聴料などは後日発表いたします。
※シラスとは:株式会社ゲンロンの協力のもと、合同会社シラス(本社:東京都品川区、代表:東浩紀)が開発した放送プラットフォームです。2020年10月に正式オープン以来、オリジナルのプログラムが連日配信されています。

関連イベントは今後も開催予定です。続報をお待ち下さい。


【キャンペーン】

・『事前予約限定!ゲンロン12 東浩紀サイン本キャンペーン』
9月16日(木)までに直販サイト「ゲンロンショップ」で予約購入いただいた方に、編集長・東浩紀のサイン入りで『ゲンロン12』をお届けします。さらに通常400円の送料が期間中は無料に。この機会にぜひ、ゲンロンショップで『ゲンロン12』をお求めください。

ゲンロンショップ 販売ページ
https://genron.co.jp/shop/products/detail/587


【問い合わせ先】

ゲンロンでは本誌に関する取材をお受けいたします。
インタビュー等ご希望のメディアの皆さまは、ゲンロンまでご連絡をお願い申し上げます。



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