プレスリリース
6割超「勉強時間の確保」と「モチベーションの維持」を懸念
30代・40代からの早期の認知症予防で「生涯健康脳」の社会を目指しサービスを展開する株式会社CogSmart(本社:東京都千代田区、代表取締役:栗田 宣文、瀧 靖之[※1])は、9月21日の世界アルツハイマーデーを前に、記憶に関するアンケート調査を実施しました。30〜40代を対象にした今回の調査では、リスキリング[※2]をしたいと考えている人の4割以上が「記憶力」に不安を感じていることが分かりました。また6割超が「勉強時間の確保」と「モチベーションの維持」が不安だと回答しました。
[※1] 東北大学加齢医学研究所 教授 医師・医学博士/東北大学スマート・エイジング学際重点研究センター センター長
[※2]リスキリングとは「学びなおし」(例:業務で役立つスキルや知識の学び直し、新しい職業に就くために必要なスキルを獲得すること、等)のことです。
◆調査の背景
アルツハイマー型認知症は、顕著な脳萎縮を特徴としていますが、脳の中でも記憶を司る「海馬」の萎縮は、早い人で30代から始まります。また、睡眠や運動などの生活習慣の悪化によっては、加齢による「海馬」の萎縮以上に、萎縮が加速度的に進行することが分かっています。一方で生活習慣の改善により「海馬」の体積は何歳になっても大きくなり、認知機能を維持できることもわかっています。認知症予防を早期に行うには、30代や40代から生活習慣の改善をスタートすることが大切なため、今回の調査で30〜40代を対象に調査を実施しました。
◆調査概要
調査対象:30〜40代の男女
実施期間:2023年8月7日〜8月21日
調査方法:インターネットリサーチ
有効回答数:501
※数値は、小数点第二位以下を四捨五入し、小数点第一位で表記しています。
※当データ使用の際は「コグスマート調査」とクレジットの記載をお願いいたします。
調査結果1. 30〜40代の約6割が「リスキリングをしたい」
30〜40代に対し「リスキリングをしたいと思うか」聞いたところ、「どちらかと言えば、したい」と回答した人が最も多く36.9%となりました。また、「したい」は22.4%で、これにより全体の59.3%が「リスキリングをしたい」と考えていることが分かりました。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/91030/16/91030-16-8a6135dd193af9fa34a62887ee6db3fe-1993x1321.jpg ]
調査結果2. リスキリングをしたい30〜40代の4割以上「記憶力」に不安
上記の質問でリスキリングを「したい」または「どちらかと言えば、したい」と答えた人を対象に、リスキリング をする際の不安なことについて聞きました。複数回答で実施した結果、最多は「勉強時間の確保」と「モチベーションの維持」で、どちらも61.8%となりました。また、全体の42.6%が「記憶力」に不安を感じていることがわかりました。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/91030/16/91030-16-7171b2a487dd5f9bb06ccdd2b17649ec-2005x1304.jpg ]
◆結果について
アンケート結果よりリスキリングを行うにあたって4割以上の方は、記憶力に対する不安を抱えていることがわかりました。
記憶の司令塔とされる海馬は、生活習慣の改善、特に有酸素運動を習慣的に行うことで大きくなる可能性があり、記憶力などの認知機能向上に繋がるとされています。実は、運動・睡眠・食事等の生活習慣の他、好奇心を持って物事に取り組むことも、脳にも良い影響を与えることがわかっています。知的好奇心を刺激することで、脳内神経ネットワークが活性化し、ドーパミンという神経伝達物質が分泌されます。このドーパミンが記憶力の向上や、脳の萎縮抑制に有効であることがわかっています。
つまり、記憶力に不安を抱えている方も、新しいことを学ぶこと自体が脳に良い刺激を与えることになります。新しいことを学ぶと同時に、ランニングやウォーキング等の有酸素運動を生活に取り入れる等で生活習慣の改善を行うと、その学習効果をより高められることが期待できます。
こうした生活習慣の改善は、記憶力などの認知機能の維持・向上と共に、将来の認知症予防にも繋がります。
津下 裕貴 株式会社CogSmart 看護師(BrainSuite脳健康相談等を担当)
世界アルツハイマーデーについて
1994年9月21日、スコットランドのエジンバラで第10回国際アルツハイマー病協会国際会議が開催されました。会議の初日であるこの日を「世界アルツハイマーデー」と宣言し、アルツハイマー病等に関する認識を高め、世界の患者と家族に援助と希望をもたらす事を目的としています。
CogSmartは「世界アルツハイマーデー」における日経認知症プロジェクトに協賛しています。
出典:厚生労働省HP 福祉・介護 世界アルツハイマーデー及び月間(令和5(2023)年度)なぜ9月21日なの?
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/alzheimerday2023.html
株式会社CogSmartとは
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/91030/16/91030-16-16f99a6c46fee1bdaae92c8c3f3a420b-185x200.png ]
東北大学加齢医学研究所による脳医学研究の成果をもとに、AIによる認知機能低下リスク分析と対策アドバイスを可能にした、認知症リスク検査サービス「BrainSuite(R)(ブレインスイート)」を展開しています。「BrainSuite(R)」は、脳MRI画像のAI解析技術等を利用することで海馬の体積や萎縮程度を測定・評価し、同性・同世代と比較した脳の健康状態を可視化します。受検者にはBrainSuite(R)専用会員ページ「MyPage」が用意され、脳の健康維持・改善方法についてアドバイスを提供します。30代から70代の幅広い年齢層を対象に、「生涯健康脳」の実現を最新の脳医学の観点からサポートする認知症リスク検査サービスです。
URL:https://www.brainsuite.jp/
株式会社CogSmart(コグスマート) 会社概要
設立:2019年10月
代表者:代表取締役社長 栗田 宣文、代表取締役 最高科学責任者 瀧 靖之
本社:東京都千代田区平河町1-6-4
プレスリリース提供:PR TIMES