プレスリリース
豊かで楽しい「食」を地域へ提供できるお店へ
清流・四万十川のほとりに位置する小さな集落で、100年以上続く超地域密着型店舗を営んでいる夫婦がいます。
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3代目店主の松下洋平さんと、タイ出身のシーナンエームウィモンさん夫婦です。
松下さんが営む有限会社松下商店「ライフショップまつした」は、高知県四万十町旧十和村地域の久保川にあります。久保川は、四万十町の中でも年々人口が少なくなっていく地域であり限界集落と呼ばれる日も近づいています。
「Jターン」で事業を引き継いだ松下さん
松下洋平さんは高知県土佐清水市の出身。東京や大阪などで社会人として生活をしているとき、事業継承が出来ず悩んでいた親族夫婦から声をかけられ四万十町へ事業を継承するため移住養子入りをはたしました。IターンやUターンではなくいわゆる「Jターン」として移住してきた事例です。
移住後はメインの事業である店舗の維持経営はもちろん、高齢者を中心とする買物弱者への支援として移動販売を行うなど、地域住民のインフラ的役割も担っています。
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タイ出身の奥さんと地域を元気にする活動を
プライベートではSNSを通じて知り合ったタイ出身のシーナンエームウィモンさんと結婚。二人で移動販売と実店舗の経営はもちろん、地域のイベントへも精力的に参加しています。タイでのコック経験もあるウィモンさんによる本場タイ料理は大変評判も良く料理教室を開いてほしいという要望が出るほどだとか。
現在、松下さん夫婦は厳しいコロナ禍での経営ではあるものの、地域を元気づけようと二人で力を合わせ頑張っています。
地域に合ったオリジナル店舗づくりに挑戦!
今回はそんな夫婦二人が考えた店舗づくりのアイディアが本県の「高知新規事業チャレンジ支援事業補助金」の再構築枠で採択を受け、2022年2月2日(予定)に店舗を新装開店することとなりました。
今回店舗の事業を再構築するきっかけとなったのは、地域の学生たちの「なぜこの地域にはコンビニがないのか?」という声からでした。今やどこにでも当たり前のようにある24時間のコンビニ。しかし、場所によっては立地条件や人口要件、働き手不足はもちろんニュースにもなった24時間営業問題などの諸事情により田舎にコンビニができることは現実的に難しく、都会にある「当たり前」が田舎には圧倒的に不足しているのが現状です。
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わざわざ足を運びたくなるお店へ
そこで松下さん夫婦が考えたのが、今回のコロナ禍やアフターコロナでも対応できるオリジナル店舗づくりです。もともと各種商品小売業として営んでいた店舗を地域住民や観光客向けにもともと本地域に不足しがちであった「食」の提供ができる店舗へとシフトチェンジ。「わざわざ足を運びたくなるお店」づくりを図ることとなりました。
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「ライフショップまつした」は、もともと地域の住民からは品揃えの豊富さから百貨店のようだとも形容されており、「中山間の百貨店」として店舗を経営していました。3代目となる松下さんが入ってからはメインの商材であるアルコール関係も、地元の酒や地方の酒はもちろん国内外のクラフトビールの仕入れにも力を注ぎ、昨年には高知県唯一のマキコレワインの取扱い店舗にもなっています。
事業再構築後の店舗ではこれらの日本酒やワイン、クラフトビールなどのアルコールのテイクアウト・量り売りスタイルにも挑戦。今まで飲んだことがなくて敬遠しがちだった方にも気取らずトライできる設備を導入しています。田舎ではまずなかなか見られないシステムです。
さらに、タイでコックの経験を培ってきたウィモンさんによる本場タイ料理テイクアウトのほか、オリジナル弁当や総菜をつくるためのキッチンを導入。キッチンは一部上部分をガラス張りにすることで料理をしている様子が来客者に見えるようになっており、そのライブ感も楽しめるようになっています。
店内には観光客や地域住民が憩いの場として使用できるコミュニティスペースも設置。フリーWIFIも完備(予定)し、スマートディスプレイを店内に一台設置することで高齢者や日本の将来を担うであろう若者にもそのテクノロジーについて興味をもってもらえるような仕掛けをつくっています。そして通路は、車椅子での来店に対応できるよう広めの通路設定にしています。壁紙や床も林業が盛んな四万十町をイメージし木目調に仕上げ随所に夫婦二人のこだわりが垣間見られます。
今回の事業の再構築では地域の活性化はもちろん、県内外からやってくる来客者やインバウンド効果も視野に入れているそうです。また、SDGSの11番目の目標にもあるよう一企業として「住み続けられるまちづくり」を目指し、この地域でつむがれていく文化や人をこの店舗で未来へつなげていけるよう、五黄の虎夫婦は五黄の虎の年に動き出します。
プレスリリース提供:PR TIMES