プレスリリース
「がんになっても大丈夫」と言える社会を目指して
特定非営利活動法人deleteC(デリート・シー/代表理事小国士朗)の創業理事中島ナオ※は、初の著書となる『がんをデザインする』(ニジノ絵本屋株式会社出版/ナオカケル株式会社監修)を2021年12月より順次全国の書店・オンラインショップにて販売します。『がんをデザインする』は、今年4月に旅立ったQOLデザイナー中島ナオの7年にわたる挑戦を綴った物語です。31歳の時にがんと診断され、不安や治療の副作用に戸惑いを抱えながらも、「がんになっても大丈夫といえる社会をつくりたい」と2017年に起業。髪があってもなくても楽しめる帽子「N HEAD WEAR」、みんなの力で、がんを治せる病気にするプロジェクト「deleteC」を立ち上げるなど、ふだんの暮らしの中で一つでも多くの希望を届けたいとチャレンジを重ねる姿が描かれています。今の自分を好きでいられるように、どんな状況でもありのままの自分を受け入れ、その自身の人生すらデザインする生き方を見出し、ご縁を手繰り寄せるようにして出会った人たちと想いをカタチにしていくその物語は、読む人にそっと勇気を与えてくれます。
本書では、deleteC代表理事小国士朗との対談にてdeleteCの誕生秘話や、応援に関わる人たちに向けた想いも語られています。試し読みにて対談の内容を一部お読みいただけます。
※創業理事中島ナオは、2021年4月20日に永眠しました。生前は一つでも多くの希望を届けていきたいと全力で取り組んでおりました。
想いをカタチに 希望に向かって挑戦し続けるストーリー
<特設サイト公開 URL:https://nijinoehonya.studio.site/cds>
[画像1: https://prtimes.jp/i/65179/16/resize/d65179-16-49befdcdfad40d0cd998-0.jpg ]
<本文より>
がんは、人の美しさを奪う病気ではない。けれど、命は奪う病気です。だから、治せる病気にしたい。
「がんになっても大丈夫」と言える社会を実現させたい。そして、「がんをデザインする」ことを通して、
「くらく、おもく、かたい」がんのイメージを、「あかるく、かるく、やわらかく」変えていきたい。
活動をはじめてからは、一緒に進めてくれるメンバーがいて、応援して参加してくれている人がいて、そこに期待してくれている医師や研究者の方がいて・・・・。ある意味、私が描いていた世界は実現しているんじゃないか、なんて思います。そういう人たち一人ひとりが、私にとっては本当に大きな希望であり、明日が楽しみになる存在なんです。
本書を手にした読者からは、以下のようなコメントが寄せられています。
「決してこれはがん患者だけに必要な本ではなくて、私たち一人一人が
その生きかたを通して社会のあり方を考えないといけないことを教えてくれる本だと思う。」
「世の中に種を蒔き、重いテーマを誰でも貢献できる仕組みにデザインした人、今はもう心の中に
しか存在しないけれど、その仕組みを伝えて育てていくことに少しでも貢献できたらと思う。」
「世の中は白と黒ではなく,グレーが無数にあり、
そこに生きづらさや疎外感を感じている人も沢山いることを改めて気づかせてくれた。」
「素敵なあたたかい思いがいっぱい詰まった本でした。やっぱり「いつも応援しています!」は本当に嬉しい言葉です。」
「みなさんの愛が詰まりまくった作品だと目頭が熱くなり、色々思い出してしまいました。大笑いしながらいろんな話をしてくれた日が本当に懐かしいです。そしてナオちゃんの話を100回以上は聴きながら動画を編集した時間は私の宝物です。」
本づくりを開始した2021年3月頃から、中島ナオの体調が優れない日が少しずつ増えていきました。それも影響して、制作チームは彼女が今まで書き記しているもの、インタビュー、考えや想いをより大切にしたいと考え、内容を構成していきました。タイトルには中島ナオが掲げた『がんをデザインする』に決め、39歳の誕生日である5月11日の完成を目標に進めました。とにかく“最初の一冊”を届けることを目指しました。4月20日に彼女は旅立ちました。中島ナオ/著 として出せる本は、この“最初の一冊”だけになってしまいましたが、中島ナオと一緒に進めてきたプロジェクトはこれからも続きます。
「deleteC」は、がんを治せる病気にする日を一日でも早く手繰り寄せたいという想いのもと、年明け2022年1月30日に、deleteCが応援するがん治療研究に寄付をお渡しするオンラインイベント「deleteC 2022 -HOPE-」を開催予定です。寄付と啓発を通じて、がん治療研究という希望の種を応援の輪をさらに大きく広め、「あかるくかるくやわらかく」中島ナオの想いと言葉とともに、これからも活動を継続してまいります。
■書誌情報
[画像2: https://prtimes.jp/i/65179/16/resize/d65179-16-d94692cc78d2472dc595-3.jpg ]
書名:がんをデザインする
著者:中島ナオ
発行:ニジノ絵本屋
住所:〒152-0032
東京都目黒区平町1-23-20
URL : http://nijinoehonya.com
定価:1980円(税込)
ISBN:978-4-908683-28-2
判型:A5判
頁数:240頁
■販売書店
<WEB>
ニジノ絵本屋、ナオカケル、絵本ナビ、紀伊國屋 Web Store、Amazon、ヨドバシ.com、楽天ブックス、HonyaClub.com、オムニ7、e-hon、HMV、TSUTAYA、Yahoo!ショッピング
<実店舗>(2021年12月6日現在)
ニジノ絵本屋(東京)、アンドサタデー(神奈川※カフェ)、手紙舎吉祥寺店(東京※吉祥寺PARCO内)
本屋B&B(東京)、青山ブックセンター(東京)、虹屋(島根)、みどり書房桑野店(福島)
西日本書店(大阪)、Bibelot(宮城)
※全国の書店さんにて在庫がなくても、取り寄せが可能です。
※全国の学校図書館さんはTRC(図書館流通センター)より仕入れていただくことができます。
[画像3: https://prtimes.jp/i/65179/16/resize/d65179-16-285e5442a2908c526d53-7.jpg ]
■中島ナオのプロフィール
特定非営利活動法人deleteC創業理事/ナオカケル株式会社 創業者
QOLデザイナー
1982年〜2021年。 神奈川県横浜市生まれ。
大学卒業後、空間デザイナーとしてメーカーに勤務。教育系NPO法人へ転職。2014年31歳の時にがんを罹患。34歳の時に再発、転移。2017年 東京学芸大学大学院美術教育専攻修了・教員免許(美術)取得。同年12月ナオカケル株式会社を設立。治療を続けながら「がんをデザインする」ことに取り組む。2019年2月 がん治療研究の応援を目的とした特定非営利活動法人deleteCをスタート。同年9月に代表理事に就任。
■『がんをデザインする』目次
[画像4: https://prtimes.jp/i/65179/16/resize/d65179-16-4cdb74c30c2ed5fd5099-2.jpg ]
第1章 ものがたり
・思いもよらない告知
・納得できるまでとことん向き合うということ
・「ないないづくし」の自分だからこそ
・いつからでも、スタートは切れる
・「今の自分」を好きでいるために
・日常に寄り添ってくれるもの
・「白」でも「黒」でもない「グレー」
・生きている「今」の時間を共有したい
・実は誰でも手にできる、「デザイン思考」
[画像5: https://prtimes.jp/i/65179/16/resize/d65179-16-bf99e8ceb2e2dbbe328e-5.jpg ]
【コラム】中島ナオ的 デザイン思考
・「ナオカケル」に込めた想い
・今をより良いものにするための、「新しい選択肢」
・あかるく、かるく、やわらかく
・1 分1 秒でも早く、手繰り寄せたい未来
・希望の種
・Talk about Nao's history
第2章 あたまのなか
・ワクワクを散りばめたい
・そのままの自分でいい
・ちょっと視点を変えてみる
・がんを理由にしない理由
・ステキ!と言われたいな
・会いたいから今日も起きる
・ひとりじゃないから
第3章 かたちにする
・ナオカケルとは
・『N HEAD WEAR』
- ラインナップ
- つくり手インタビュー(高橋理恵さん)
- 対談:武市暁さん
・『Canae』
- ラインナップ
- つくり手インタビュー(ワタナベカズエさん)
・『hitowan』
- デザインのポイント
- つくり手インタビュー(冨樫孝男さん)
[画像6: https://prtimes.jp/i/65179/16/resize/d65179-16-5d8d729985d6583c84fb-6.jpg ]
・『deleteC』
- deleteC 誕生裏話
- deleteC の活動年表
- 対談:小国士朗さん
第4章 つながり
・対談:内田慈さん
・あなたにとって中島ナオとは?
・わたしたちと、ナオさん
・妹と私 いしいあや
・工藤あゆみさんのこと
■deleteC代表理事 小国士朗コメント
[画像7: https://prtimes.jp/i/65179/16/resize/d65179-16-1958e9999b46d4773590-1.jpg ]
編集の方に「ナオさんと小国さんの対談の最後に、小国さんからの一言メッセージを掲載したいので考えておいてください」と言われて、僕ははたと悩みました。一体僕は、なんという言葉を口にしたらいいんだろうと。しばらく考えて、ふっと湧き上がってきたのが、「たくさんのステキな言葉をありがとう」でした。中島ナオという人は、僕から見ると「言葉の人」でした。deleteCというプロジェクト名を考えたのも、deleteCが最も大切にしている価値観である「あかるく、かるく、やわらかく」という言葉を掲げたのも、中島ナオでした。
中島ナオが言っていた言葉の中で、僕が特に印象に残っているのが「わたしたちは、応援し続ける」というものです。これは、deleteCがはじめて医療研究者に寄付をお渡しするイベント「deleteC -HOPE-」を実施した時に、スライドの中で使った言葉です。deleteCがなぜ存在しているのか、自分たちの“幹”となる言葉だと思っています。
この本には、そんな中島ナオのみずみずしい言葉があふれていて、難しい課題やテーマも書かれているはずなのに、思わずうふふと笑みを浮かべてしまう。まるで、中島ナオと対話をしているような気持ちになる不思議な本です。みなさんも、ぜひたくさんの言葉と出会ってみてください。
■deleteC取り組みの背景
deleteCは、「がんを治せる病気にしたい」という想いのもと、2019年2月に活動を開始しました。日本では、毎年100万人以上が新たにがんに罹患し、生涯 2人に1人はがんにかかり、3人に1人が命を落とすと言われています。早期診断・治療の時代が到来したものの、がんは相変わらず国民の死亡原因第 1 位です。このようながんを治せる病気にするために、日本のみならず世界の研究者達が日々研究を続けています。
deleteCは、医師・研究者の方々と対話を重ねる中で、その一つひとつの研究こそが、現状を変え、数年後、10年後の未来を変える「希望の種」だと気付きました。がん診療・がん治療研究に携わる医師からdeleteCに「研究がなければ治療は始まらない」、「砂粒のような研究の積み重ねが大きな山を作る」、「今進めている研究が3年後、5年後、未来のがんを治せる病気にする希望につながる」、「生きたいと願う患者さんの想いにこたえたい」など、多くの声が寄せられています。現在、最先端医科学による治療研究の着実な積み重ねにより、不治の病と言われていたがんの治療成績は年々向上しています。しかし、欧米などに比較すると、未だ日本では実用化につながった治療法の種類や予算は限られる状況が続いています。
deleteCは、誰もがふだんの暮らしの中で、がん治療研究という「希望の種」を応援できる仕組みを作り、「がんを治せる病気にする日」を一日でも早く手繰り寄せるため、活動を進めています。
出典)「2018 年のがん統計予測(2018 年 9 月 25 日)」 国立がん研究センターがん情報サービス
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/short_pred.html
■deleteCについて
deleteCは、個人、企業、組織などの立場を越え、がんを治せる病気にしたい、という想いを自由に意思表示すことで、誰もががん治療研究を応援できる仕組みをつくり、がん治療研究への寄付と啓発を通じて、1日でも早く「がんを治せる病気にする日」を手繰り寄せることに貢献します。
具体的には、プロジェクトに参加する企業・団体・自治体・個人が自身のブランドロゴや商品、またはサービス名からCancerの頭文字である「C」の文字を消したり、deleteCのロゴやコンセプトカラーを使うなどし、オリジナル商品・サービスを制作・販売・提供します。購入金額の一部はdeleteCを通じて、医師・研究者が推進するがん治療研究に寄付します。
毎年9月には「#deleteC大作戦」と題し、SNS投稿・拡散が寄付に繋がる啓発の取り組みを実施し、ワールドキャンサーデーに先駆けて毎年1月末に開催する「deleteC -HOPE-」にて、がん治療研究を推し進める医師・研究者に寄付をお渡しします。選出したテーマの動画・プレゼン資料などの情報コンテンツを制作・発表し、deleteCがさまざまなメディアを通して幅広く情報発信します。
【法人概要】
団体名 :特定非営利活動法人deleteC
設立 :2019年9月5日
代表 :代表理事 小国士朗(創業理事: 中島ナオ 長井陽子)
理事 :稲垣慶典 桜庭喜行 澤井典子 中村晋一郎 山口恵子 (監事 瀧口徹)
スタッフ:社員(正会員)15名 + プロボノメンバー
HP : https://www.delete-c.com/
▼プレスリリースPDFデータはこちらから
https://prtimes.jp/a/?f=d65179-20211208-f00894d8bfa5b2ed943888bed0827461.pdf
プレスリリース提供:PR TIMES