プレスリリース
配送に要する人手やトラック台数は2〜3割減少の見込みサプライチェーン全体のさらなる最適化・効率化を目指し2024年9月から非食品・食品における一括物流を開始
これまで非食品部門と食品部門において別々で行っていた物流を2024年9月から協働して一括物流開始
「東北から世界の健康をデザインする」を新ビジョンに掲げる当社グループは、子会社であり東北6県に358店舗のドラッグストアを展開する株式会社薬王堂(以下薬王堂)にて、卸と物流業務の委託先である株式会社PALTAC(以下PALTAC)とサプライチェーン全体のさらなる最適化・効率化を目指し、これまで非食品部門と食品部門において別々で行っていた物流(PALTAC物流センターにおける荷受け・保管・出荷、店舗への配送)を2024年9月から協働して一括で行うことといたしましたのでお知らせいたします。
◆取り組みの狙い
株式会社薬王堂ホールディングスは「東北から世界の健康をデザインする」を新ビジョンとし、東北地方の課題を今後の日本、更には世界の社会課題と捉え、当社子会社の株式会社薬王堂の店舗、およびMedica株式会社の異業種とのコラボレーションから生じるビッグデータを用いて課題解決を通じたSDGsの実現を目指しています。
薬王堂とPALTACが属するサプライチェーンは、人手不足に端を発する配送費・人件費の高騰といった経済的課題、働き方改革・ホワイト物流・二酸化炭素排出量の削減といった社会的課題など様々な課題に直面しています。現在、PALTACと他企業様へ別々で委託している薬王堂の非食品部門及び食品部門の物流をPALTACへ南東北エリアにおいて一括して委託し、これらの課題を同時に解決することを目指します。
今回、一括物流の対象となる食品は、非食品部門との「管理、出荷、配送」における親和性と生産性を踏まえ、飲料や菓子など温度管理が不要な常温食品から取組んでまいります。これらを一括して納品することにより、配送に要する人手やトラック台数は2〜3割減少し、配送費の削減やホワイト物流の推進などにつながります。また、配送回数の減少に伴い、店舗での荷受け回数が減少することに加えて、現在、非食品で行っているカテゴリ納品を食品にも導入することで、陳列作業が軽減され、働き方改革にもつながると考えています。
◆薬王堂とPALTACの取り組みについて
薬王堂とPALTACは、サプライチェーン全体の最適化・効率化が持続可能な社会の構築につながるとの考えを共有し、過去から協働で取組みを進めております。2020年7月には、『キャリーを活用した一貫ユニットロード化』の取組において経済産業省が事務局を務める製・配・販連携協議会「サプライチェーンイノベーション大賞」の「大賞」を受賞しました。本取組みも、この考えに沿ったものであり、サステナブルな社会の実現・両社の持続的成長に向けて着実に歩みを進めてまいります。
◆本取り組みのイメージ図
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◆PALTACにおける物流センター増設の概要
一括物流の委託開始にあたり、PALTACは物量増加に対応するため、同社所有の既存物流センターであるRDC宮城を増設し、年間出荷能力を350億円から550億円まで拡大させます。PALTACは同センターを「卸売事業向けと薬王堂の非食品部門向けの物流」で運用していますが、今回の出荷能力拡大によりセンター運営に余裕を持たせることで、一括物流の拠点として活用するとともに、既存の物流においても他センターへの商品移動量を削減し、配送の効率をさらに高めるとのことです。
[画像2: https://prtimes.jp/i/90658/15/resize/d90658-15-782ce02c60def5052be1-1.png ]
プレスリリース提供:PR TIMES