プレスリリース
Dari K株式会社(代表取締役:吉野 慶一、本社:京都府京都市)は、株式会社ロッテ(代表取締役社長執行役員:牛膓 栄一、本社:東京都新宿区)が当社の発行済み株式を全て取得する形で、2022年1月14日をもって株式会社ロッテの完全子会社となりましたことをお知らせいたします。
1. 背景
当社は、カカオ豆からチョコレートを一貫して製造するBean to Bar(ビーン・トゥー・バー)というコンセプトが日本ではあまり知られていなかった2011年、「カカオを通して世界を変える」ことをミッションに掲げ、現代表の吉野が京都で創業しました。
設立当初から一貫して、インドネシアのカカオ豆の生産者と手を取り合い、栽培の技術指導を実施、品質や生産性を改善し、生産者の収入向上を目指してまいりました。また、アグロフォレストリーをはじめとする気候変動への対策も積極的に実施してまいりました。
近年ではフードテック分野にも注力し、生産地での取り組み(=フルーツ発酵 ※1)、加工における挑戦(=特殊焙煎 ※2)、新たな提供方法の工夫(=カカオグラインダー ※3)という3つのカテゴリーにおける取り組みを実施しております。
一方で、「All-win な社会をつくる」というビジョンの下、生産者・消費者・環境のすべてを笑顔にするAll-winチョコレートを広めていくためには、より多くのカカオ豆の流通に関わり、また高品質かつ安定した商品の製造や供給が求められますが、これまで以上に事業規模を拡大していく過程で、新たなチャレンジに直面することも想像に難くありません。
※1 カカオ豆の生産地において弊社独自の酵母を使ったカカオ豆の「フルーツ発酵」の技法を開発し、差別化が難しかったサプライチェーンの最上流で新たな価値創造を行っています。
※2 チョコレートの品質を左右する焙煎プロセスにおいて、特殊な方法を用いることでポリフェノールの損失を抑え、風味豊かなカカオ豆を製造する「特殊焙煎技術」を発明しています。
※3 従来製法では数時間〜数十時間かかるカカオ豆のペースト化工程を瞬時に行うことで、カカオ豆そのものの香りや味を最大限に活かす「カカオグラインダー」を発明しました。
2. 株式会社ロッテグループに参画する目的
創業から10年を迎え、実現したい社会、達成したい未来を創っていくために何をしなければいけないか、この数年を通して社員一同議論を続けてまいりました。当社に足りないものを補ってあまりある大手メーカーと組むという選択肢は、このような議論を通して自然に生まれてきたものであります。そしてこの度、日本国内におけるチョコレートの大手メーカーである株式会社ロッテグループに参画させていただくことに至りました。
当社としては、株式会社ロッテグループの高い技術力や製造設備、販売ネットワークなどを活用することで、単独では達成できないスピードアップとスケール拡大を実現していく所存であり、株式会社ロッテグループに参画することで、とりわけ下記の実現を目指してまいります。
原料カカオ豆のサステナブルな取り組みを強化し、その流通量を増加させること
クラフトチョコレートの魅力を一層多くの消費者に広めること
フードテックの技術を国内外に広げ、新しいカカオの可能性を拓き続けること
サプライチェーンに関わる生産者・消費者・環境のすべてを笑顔にする「All-winチョコレート」を一層推進していくために、今後当社は株式会社ロッテグループの一員として尽力してまいります。
【株式会社ロッテ 概要】
法人名:株式会社ロッテ
本社所在地:東京都新宿区西新宿3-20-1
代表者:代表取締役社長執行役員 牛膓 栄一
従業員数:2,493名
6,668名(海外拠点・グループ会社含む)
(2021年3月現在、海外は2020年12月末現在)
事業内容:菓子、アイスクリーム、健康食品、雑貨の製造および販売
設立年月日:1948年6月
資本金:2億1,700万円
ホームページ:https://www.lotte.co.jp/
【Dari K株式会社 概要】
法人名:Dari K株式会社
本社所在地:京都府京都市北区紫竹西高縄町72-2
代表者:代表取締役 吉野 慶一
従業員数:20名(2021年3月現在)
事業内容:
・カカオ豆の輸入 / 販売
・チョコレート及び菓子の製造 / 販売
・健康食品などの企画 / 製造 / 販売
・上記に付随する事業
設立年月日:2011年3月
資本金:1億1,000万円
ホームページ:https://www.dari-k.com/
プレスリリース提供:PR TIMES