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プレスリリース
”Made in ADACHI” の世界への挑戦。海外商流の確立をめざし、足立区のモノづくり事業者の挑戦をサポートするプロジェクト「ADACHI TIDE」2021年度成果報告会レポート
2022年2月24日(木)16:30-18:00 開催|オンライン(Zoom)
世界に誇れる日本文化の継承と創造を目指すビジネスプロデュースカンパニー、株式会社Culture Generation Japan(カルチャージェネレーションジャパン、東京都中央区 / 代表取締役 堀田卓哉) が足立区の委託事業として運営する、足立区内のモノづくりの海外販路拡大支援事業「ADACHI TIDE(アダチタイド)」では、2022年2月24日(木)、オンラインにて2021年度の活動の成果報告会を開催いたしました。
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変化する環境下、日本国外への新たな挑戦を求められる日本のモノづくり事業者
大きく変化を続ける事業環境において、日本全国のモノづくり事業者は従来のビジネスに加え、 新たな挑戦をすることが求められています。今、国内市場は縮小方向にあり、この市場に依存することは事業リスクであり、そして、市場のみならず、今後国内の人口も減少していく見込みです。ですが、世界人口を見るとアジア、アフリカを中心に増加していく見込みがあります。成長を続ける海外市場では「Made in Japan」の商品が高く評価されている現状があり、ニーズは高まっています。上記のような背景を踏まえ、海外商流の確立をめざし、足立区のモノづくり事業者の挑戦をサポートするプロジェクト「ADACHI TIDE」を2021年7月より進行してきた中で、海外市場を見据えた商品改良、香港とシンガポールでのテストマーケティングなどを経て、今何が見えてきたのか。「ADACHI TIDE」の参加メンバーである足立区のモノづくり事業者、全11社がオンラインにて参加し、これまでの過程とその成果、そして今後2年間のプロジェクト参画における展望についてを発表しあう機会として成果報告会を開催いたしました。
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海外商流確立への一歩を踏み出した11社の成果とこれからの課題とは
成果発表会は、昨年末の香港、シンガポールでのテストマーケティングを実施したチームに分かれて実施。マーケティングの実施地は、それぞれの事業者の扱う商材を事務局チームと海外の現地パートナーで見極め、より現地の文化やニーズに合い、商流を生み出す可能性の高い地域を選定しており、香港「HAUSTAGE」での販売を実施したのは6社、シンガポール「Supermama」での販売に挑戦したのは5社となりました。それぞれの地域、それぞれの商材で見えたポジティブな反応、感じた壁…プロジェクトに携わり、得た学びとこれからの課題について、11事業者が11事例を発表いたしました。
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香港市場チームコメント
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・株式会社Crista/はっぴーだるま工房|高橋美帆氏
オリジナルのだるまを制作・販売。ワークショップも実施した。香港の展開先の店舗オーナーが、だるまという文化に理解があり、ポジティブな意味で初回の海外販売のハードルの高さを感じなかった。また、香港は日本の文化への理解が非常に深いと感じており、この市場は大きな勝機があると考えている。もともと海外市場に期待はしていたが、「ADACHI TIDE」を通して確信にかわった。だるまへの関心を入り口に、足立区そして日本への関心を抱いてもらえるよう、海外販路の拡大に今後も注力していきたい。「ADACHI TIDE」2年目が勝負の一年になる。
https://www.happydaruma.tokyo/
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・株式会社ヤマサワプレス|山澤亮治氏
「ADACHI TIDE」を通して見えた課題はいろいろあった。まずは、製作のスピードと供給が合っていないと感じた。製作の工程をそのまま商品価格に反映すると高額になりすぎるため、どのようなバランスでやっていくべきかを検討する必要がある。実際の展開では、お客様の声が直接聞けることで、現地の方々のサイズや好みなどを知ることができた。しかし、お客様から「これはきれいなのか?」という問いを受け、古着というジャンルの難しさも感じた。古着という概念だけで終わらず、職人の手が入ることによってより価値が高まるのだということをもっと訴求したい。理解度を促進していくべく活動が必要と感じた。今後は、商品の良さ、技術力を広く周知し、各国の名だたるブランドのデニムと共に世界中の店舗で商品が並んでいる未来をつくりたい。
http://yamasawapress.jp/ / https://105xx-tokyo.com/
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・株式会社伊藤鞄製作所|伊藤彩美氏
海外でのテストマーケティングを通して、国内と海外では売れる商品が異なると実感。海外展開を成功させるためには、製品開発や販売商品の選定において、リアルタイムの現地の声が必要不可欠。お客様と職人の接点をつくりたい。自社の強みを活かし、海外でのリメイク事業も展開を検討したい。
https://www.ito-kaban.jp/
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・株式会社ワタトー|渡辺将結氏
インバウンドを意識し、会社の方向性としてきなこを”KINAKO”として海外の方々にも読んでもらえるよう、認知をとっていきたいと考えていた。そういった側面からハラール認証も取得している。海外展開においては、きなこの文化のない圏内において、商品の理解度を高めてもらえるような施策が必要と感じた。パッと見てどんなものが入っているのか。また味はどのような味がするのかなど、商品で訴求する必要がある。香港は中国とは異なり、食品でも輸出販売がしやすく、ゲートウェイとしてとてもいい市場だとも感じた。
http://www.watato1224.sakura.ne.jp/e10_company/index.html
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・株式会社篠原製菓|田中佑樹氏
以前から海外展開を視野にいれていた。今回の「ADACHI TIDE」に参加して、海外販路を開拓するにあたり、商品改良を実施した。実際海外で販売してみると、日本で購入する2.3倍の値段ながら、消化率は高く、海外での評価、いい市場があると感じた。わさび味、味噌味が売れ、完売した。自社の商材においては、日本と海外で大きな差はないのではとも感じた。日本らしく自信をもった商品づくりをしていれば受け入れられるのではと。コロナ禍で売上が下がった中、偏らない販路を持つという観点から、海外へ販路をもち安定的に出荷ができるようになることを今後目指している。
https://shinoharaseika.jp
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・T&E Japan 株式会社|染谷江里氏
当社が展開するブランド事業で「ADACHI TIDE」にかかわる中、改めて”機能性”や”環境に配慮する”というコンセプトが重要なことがわかり、リブランディングの必要性を感じた。工場を持たないメーカーとして内職はとても環境に良いシステムだと思うが、ママの手仕事という発信だけは趣味の延長では?となることも多い。今年創業10周年を迎え、大手企業様との取引も増え、社会で認められたプロの仕事であるということ、製品としての上質さを伝えていきたい。また、今年度は世界の有名ブランドを支える日本の生地メーカーとも事業提携が決定し、より環境に配慮しつつ、着心地や動きやすさにもこだわった商品を展開する予定。
https://tandegroup.jp/
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シンガポール市場チームコメント
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・有限会社椎名製作所|椎名直之氏
オリジナルの盃を販売。お客様はプロダクトに関心を抱いてくれていた。しかし、本来日本酒を飲む器としての道具である盃を利用する文化はシンガポールで根付いておらず、文化や価格の壁を感じた。毎日使うものではないため、どのようなアプローチをすべきか、または廉価版を制作するべきかなど、今後検討する必要がある。海外市場で販売するには、クオリティを保ちながらアプローチ方法を検討していかなくてはと実感した。
https://shiina-factory.com/
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・ジャパンフィルター株式会社|木村真有子氏
わたしたちが販売したのは茶こし。お客様からは良い反応もあったが、展開先である「Supermama」からは厳しいフィードバックを受けた。好き嫌いがわかれる製品だと再認識をし、自社について見直しができる機会となった。テストマーケティングにより、まだまだ海外販路に踏み込む段階に達していないと痛感。今後、事業のなかでの自社製品の位置付けを見直ししていく。
https://www.japan-filter.co.jp/
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・有限会社メニサイド|中里貴子氏
和紙を使った新素材を用いたカバンを販売。実際に海外でテストマーケティングをやれたことで、現地の方々にどういったニーズがあるのか、購入価格帯なども含め、今後海外展開に向けた製品づくりに向け参考になった。今回の情報、経験をもとにリアルなターゲット像を絞り込んでいきたい。
https://www.sifuadachiya.com/pc/
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・株式会社カブ・デザイン|市橋樹人氏
現在、3つの自社ブランドを抱えているが、製品の素材などの問題で輸出を積極的にできない背景があった。輸出が困難なブランドは除き、今回、2つのブランドの海外販路開拓を目的に参画。難しさとして、やはりまずは海外での認知が少ないと感じた。ブランドはもちろん足立区のことも知られていない。”足立区ブランド” を伝えていく必要性を感じた。今後はプロモーションの強化を実施し、高価格でも海外で受け入れやすい新たな商品の開発を実施していく。ギフト商材などがよいというアドバイスを受け、それも視野に入れる。
https://kab-design.jp/
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・株式会社オーエム|大村賢二氏
紙だが非常に強度が高い、バルカナイズファイバーを使用した製品を販売した。国内と国外では異なった反応が。海外では価格設定が少し高いのではというフィードバックを受けた。改良、量産体制の確立をしつつ、来年は展示会などにも出展し、新規顧客とのタッチポイントを作り、販路を拡大していく。
https://ohemu.com/
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「ADACHI TIDE」主催・運営者コメント
・足立区産業政策課 吉尾課長
熱のあるディスカッションをみなさまありがとうございました。本プロジェクトへの参画を経て、足立区から海外へ一歩出ようという気持ち、みなさまの強い覚悟を感じることができました。3ヶ年の事業を通してみなさんのビジョンを実現できるよう、足立区としても株式会社Culture Generation Japanとともに、「ADACHI TIDE」でみなさまを後押ししていきたいと思っています。
・株式会社Culture Generation Japan 堀田卓哉
本プロジェクトで掲げているビジョンは「足立区と参画事業者の独自性・技術の高さが世界で認知され、クリエイティブな人とモノの集積地となる」ことです。成果報告会では、各参画事業者の持つ独自性や技術の持つ価値に対するグローバル市場の反応が紹介されました。高評価の点もあれば、改善を要する点もたくさんありました。それでも、各参画事業者のみなさんが、3年後の「ありたい姿」を設定し、改善に向けての想いや覚悟を語ってくださったことに感動を覚えました。来年度からも事務局としてビジョン達成に向けて、プロジェクト運営に尽力いたします。
ADACHI TIDE 概要
「TIDE」とは、流れ、流動、上げ潮を意味しており、足立区の事業者のモノづくりを海外へ押し出す流れを作り、上げ潮にのせるイメージを持っています。 四方を川に囲まれる足立区からグローバルの海へと乗り出すためのプロジェクトとして、事業者、足立区、事務局をはじめ、様々なステークホルダーとの共創により新しい流れを生み出して参ります。 プロジェクトでは、事業者の海外販路開拓のため、商品改良の支援および中華圏市場の入り口である香港とアジア圏市場のハブにあたるシンガポールでの販売支援を3年間に渡り実施いたします。
名称 :ADACHI TIDE(アダチタイド)
運営期間 :2021年7月〜2024年6月末
主催 :足立区
運営委託事業者 :株式会社Culture Generation Japan
参加事業者: *順不同
株式会社ヤマサワプレス(リーバイスリメイク)/ 株式会社ワタトー(菓子)/ T&E Japan 株式会社(ベビー向けアクセサリー)/ 株式会社伊藤鞄製作所(鞄)/ 有限会社椎名製作所(アクセサリー)/ ジャパンフィルター株式会社(茶こし)/ 有限会社メニサイド(紙布 / 鞄)/ 株式会社カブ・デザイン(トラスエアー *アロマ等)/ 株式会社オーエム(新素材文房具)/ 株式会社Crista(だるま)/ 株式会社篠原製菓(菓子)
実施内容
・テストマーケティング
・商品磨き上げサポート
・海外展開ノウハウの取得
海外展開先:
香港
・現地パートナー:「MATCH SHOWROOM」ディレクター マギー・ルイ
https://www.matchshowroom.com/
・テストマーケティング実施店舗:「HAUSTAGE」
https://haustage.com/
シンガポール
・現地パートナー:「Supermama」Founder / CEO エドウェイン・ロー
https://supermamastore.com/
・テストマーケティング実施店舗:「Supermama」
https://supermamastore.com/
Culture Generation Japanについて
カルチャージェネレーションジャパンは、世界に誇れる日本文化の継承と創造を目指すビジネスプロデュースカンパニーです。日本全国に息づく伝統や技術にさまざまなステークホルダーの想いを重ねながら、事業共創を通じて今の時代にあった事業を構築し、日本の文化を次世代へとつないでいきます。
会社概要
企業名:株式会社Culture Generation Japan
所在地:〒103-0006 東京都中央区日本橋富沢町11-6 英守東京ビル6階
代表者:代表取締役 堀田卓哉
電話番号:03-5614-0111
http://culgene.jp/
プレスリリース提供:PR TIMES