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「博士修了者の採用に関する日本企業の意識調査」発表

(PR TIMES) 2023年04月28日(金)09時45分配信 PR TIMES

博士人材をもっと産業界に!

株式会社日本能率協会コンサルティング(以下、JMAC/本社:東京都港区・代表取締役社長:小澤勇夫)は、この度、東北大学・高等大学院機構・大学院改革推進センター・博士人材育成ユニット(以下、PhDC)の委託により2022年9月より博士修了者に企業が望む資質や能力に関して、企業がどのような課題を持ち、博士人材に対し期待をしているかその実態について調査をいたしました。
博士課程学生の修了後のキャリアとして、産業界が重要な選択肢となり始めています。これまで、博士修了者に企業が望む資質や能力に関して、企業関係者と大学関係者(博士学生、教職員)の意識に乖離が見られることが有りました。その一因として、従来公表されてきた企業への調査結果が、学部卒・修士修了・博士修了を明確に区別したものではなかったことが挙げられます。今回は、博士修了者に特化して、企業へのアンケート調査を行いました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/80217/14/resize/d80217-14-4cb183dd47bfa7b124bb-1.png ]

本調査は、東北大学・高等大学院機構・大学院改革推進センター・博士人材育成ユニット(PhDC)が、2022年9月にパシフィックスターコミュニケーションズならびに株式会社日本能率協会コンサルティングに依頼して実施いたしました。


調査の目的 


これまで、採用においては、学士卒のみならず修士課程・博士課程修了生をすべてひとくくりに「大学卒」とされており、博士課程修了生への採用における要求条件が明確になっていませんでした。
また、博士課程修了生の就職活動においては、「保有スキル」など申告できるスキルによるジョブ型雇用が可能な人材と考えられますが、就職活動期において、博士課程修了生に特徴的な就職時に求められる条件が明確になっていない現状があります。
近年、博士課程修了生を企業側が採用することが増え、博士課程修了生の就職先として、研究機関だけではなく企業が大きな役割を果たすようになってきました。
このような背景から、今回、「博士課程修了生に期待する資質、能力、知識」に加え、「不足している資質、能力、知識」, 「博士課程修了生の採用について」、「外国人博士課程修了生に求める日本語レベル」、および「大学に期待する仕事と直結した講義科目」について調査し、さらに広い意味で「博士課程修了生」への期待を明らかにいたしました。

【調査概要】
調査名称:博士課程修了生の採用に関するアンケート調査
目  的:博士課程修了生を採用する企業から見て、博士に何を望んでいるのかの実態を明らかにする
調査方法:Webアンケート方式とWordファイルアンケート方式の併用
調査期間:2022年9月28日〜12月27日
調査対象:日本企業の研究開発部門、人事部門、経営企画部門など
回答数:有効回答123件
調査担当者:株式会社日本能率協会コンサルティング R&Dコンサルティング事業本部


調査ポイント (抜粋)


博士課程修了生への期待(資質)



期待する資質として”自律的に研究開発を推進する主体性”、”失敗を恐れず、新しいことに取り組むチャレンジ精神”、”学び続ける力”の3項目の回答が多い結果となりました。博士課程に進むこと及び修了する過程で培った資質によって、新しい分野での研究を主体的に切り拓いて推進していくことを期待されていることが伺えます。


[画像2: https://prtimes.jp/i/80217/14/resize/d80217-14-062ab7165379db88b808-2.png ]



博士課程修了生への期待と不足のギャップ(資質)
期待されているが不足している項目として”チームワーク・リーダーシップ・協調性”が挙げられます。企業においては、研究業務においても周囲とのチームワークが求められるため、ギャップになっていると考えられます。

[画像3: https://prtimes.jp/i/80217/14/resize/d80217-14-5f32dcee71bc337485e5-4.png ]



【解説】
博士課程修了生に期待している資質は、新しい分野での研究を主体的に切り拓いて推進していくことに関連するものであり、研究の推進力に非常に大きな期待を寄せられていると考えられます。
一方で、半数近い企業が「チームワーク・リーダーシップ・協調性」も期待しており、そして現状採用している博士課程修了生には不足していると認識していることがわかりました。
いかに周囲とアクティブに関わりながら、組織の一員として業務を実施することできるかという点で不足を感じているものと考えられます。専門性を持つ個人として高いパフォーマンスを発揮することはもちろん、組織が目標を達成する力を維持・向上させることを求められていると考えられます。

博士課程修了生への期待(知識)
期待する知識として”研究分野における高い専門知識”、”専攻分野における専門知識”、”複数の技術に関する幅広い知識”の3項目の回答が多い結果となりました。博士課程に進むこと及び修了する過程で培った専門性のある研究分野だけでなく、それよりも広い専攻分野や周辺技術等についても理解していることを期待されていることが伺えます。

[画像4: https://prtimes.jp/i/80217/14/resize/d80217-14-6d95a32652fba16a3b71-5.png ]




博士課程修了生への期待と不足ギャップ(知識)
期待されているが不足している項目として”複数の技術に関する幅広い知識”が挙げられます。研究から新しい技術を生み出すためにはアイデアの素となる複数の技術分野の知識について知っている必要があるが、現状は特定の分野に偏っていると考えられます。

[画像5: https://prtimes.jp/i/80217/14/resize/d80217-14-f55964bb7379f223501a-3.png ]



【解説】
一般的に、博士課程修了生は研究レベルや専攻レベルでの特定分野における専門知識を持っていると考えられており、その点において非常に大きな期待を寄せられていると考えられます。
一方で約半数の企業が「複数の技術に関する幅広い知識」も期待しており、そして現状採用している博士課程修了生には不足していると認識していることがわかりました。
このことから、企業が博士課程修了生に対し、自分の専門をさらに貫いて基礎研究を遂行することだけではなく、複数の技術について熟知し、結合しながら新たな研究テーマや技術・製品の創出をする役割を期待していることが考えられます。

そのほか調査結果については、下記URLよりご覧ください。
https://pgd.tohoku.ac.jp/phdc/top/survey/


調査について


本調査は、以下の事業者が実施をいたしました。

【委託者】 東北大学・高等大学院機構・大学院改革推進センター・博士人材育成ユニット
【調査会社】株式会社日本能率協会コンサルティング/パシフィックスターコミュニケーションズ

【参考】
2023年7月14日に開催する第一線の研究開発者を対象としたR&D領域におけるマネジメントフォーラム「第26回R&Dイノベーションフォーラム」にて本調査展示発表をいたします。
⇒「第26回R&Dイノベーションフォーラム」に関するリリースはこちら
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000080217.html
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開催日時:2023年7月14日(金)
講 演:13時00分〜17時00分(受付開始:12時30分)
交流会:17時15分〜19時00分
会場  :富士ソフトアキバプラザ 5Fアキバホール
https://www.fsi.co.jp/akibaplaza/map.html
主催  :株式会社日本能率協会コンサルティング
参加料 :11,000円/人(懇親会・消費税込み)
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展示企画
技術者採用のトレンド
〜「企業が博士課程修了生に期待する資質・能力・知識の実態調査」から〜
⇒申し込みサイト:https://meet.jmac.co.jp/rd2023

《株式会社日本能率協会コンサルティング 概要》
社 名 :株式会社日本能率協会コンサルティング (JMAC)
所在地 :〒105-0011 東京都港区芝公園3-1-22 日本能率協会ビル7階
     TEL: 03-4531-4300(代表) FAX: 03-4531-4301 https://www.jmac.co.jp
創 立 :1980年4月1日(創業1942年)
資本金 :2億5千万
社員数 :約370名
URL   :https://www.jmac.co.jp/
業務内容:経営コンサルティング業。戦略、マーケティング&セールス、R&D、生産、TPM、サプライチェーン、組織・人事、BPR、ITビジネスなど、クロスファンクショナルなコンサルティングサービスを展開。



プレスリリース提供:PR TIMES

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