プレスリリース
野菜摂取量が多いほど、心血管疾患、認知症リスクが低下
株式会社LLCジャパン (代表取締役:前田学、横浜市) が取り扱うベジメータ(R)(光学皮膚カロテノイド量測定装置、野菜摂取量評価装置) は、アメリカユタ大学の研究機関であるLongevity Link Corporation(以下 LLC社, Salt Lake City, Utha, USA, CEO: Werner Gellermann PhD.)が製造している第4世代の装置です。LLC社は2010年に世界で初めて野菜(果物)摂取量を評価する装置を発明し、皮膚カロテノイド量測定を含む「生物学的組織におけるカロテノイドの非侵襲測定」に関する米国特許(2012年)を有しています。
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研究に用いられたベジメータPro
2020年にはアメリカ農務省の研究者らによる第三者評価で「正確に野菜(果物)摂取量を評価できる装置」1)として科学的な裏付けがなされており、世界中でゴールドスタンダードとして活用されております。
過去23年間でLLC社が販売した累計台数は全世界で25,000台以上に及び、延べ2,400万人以上の方が測定を受けており、世界170以上の研究機関で採用され196の科学文献(2024年8月)が公表されている世界No.1の測定装置です。
野菜を積極的に摂取すると心血管疾患(心筋梗塞や脳卒中)や認知症のリスクが低下する可能性があることが、ベジメータ(R)を用いた日本人を対象にした研究で示されましたのでご紹介します。
■動脈硬化性心血管疾患と野菜摂取状況との関係2)
聖隷浜松病院(浜松市中央区)の尾花明アイセンター長らのグループは、野菜や果物に含まれる皮膚カロテノイド量を測定するベジメータ(R)を使って、野菜摂取状況と心血管疾患の発症リスクとの関係を可視化し、野菜摂取量が多いほど、心血管疾患の発症リスクが下がることを示しました。
対象は、人間ドック(聖隷健診センター)受診者1,130人(平均年齢 56.4±11.0歳)で、心血管疾患リスク評価久山町スコアによる動脈硬化性疾患発症予測モデル(年齢、収縮期血圧、糖尿病、HDL、LDL, 蛋白尿、喫煙歴、運動)を用い、10年間の発症リスクの評価が行われました。
推定野菜摂取量400g以上(ベジスコア495以上)グループは、最も低いグループ推定野菜摂取量226g未満(ベジスコア282未満)よりリスクが75%も低いことがわかりました。
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心血管リスク
■認知機能障害と野菜摂取状況との関係3)
島根大学医学部眼科教室(谷戸正樹教授)の研究グループは、カロテノイドと緑内障の関係を調べる一連の研究の中で、認知機能障害が野菜摂取量の低下と関連していることを明らかにし、認知機能の低下を遅らせるために野菜摂取量を維持することの潜在的な有益性が示されました。
野菜摂取状況(ベジスコア)とMini-Cogテスト※でスクリーニングされる認知機能障害との関連を調べるために、後ろ向き観察臨床研究が行われました。対象は眼科を受診している緑内障患者406人(平均年齢:69.7±11.4歳、男性228人、女性178人)で、28人(6.9%)がMini-Cog陽性(スコア0~2)となり、認知機能障害が確認されました。Mini-Cog陽性群(認知機能障害者)の平均野菜摂取状況(ベジスコア269.5±86.4)は陰性群(ベジスコア329.2±120.4)より有意に(p = 0.01)低いことが確認されました。
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認知症リスク
※Mini-Cog(ミニコグ):認知機能検査のひとつで、高齢者の記憶力や時計の描画能力を評価して、認知症の可能性を簡易的に調べる検査
■糖尿病と野菜摂取状況との関係
欧州8か国で行われているEPIC試験コホート研究は、果物と野菜の摂取量が多いほど2型糖尿病のリスクが低いこと、ビタミンC濃度および総カロテノイドの血中濃度が高いほど糖尿病発症リスクが低いことを報告しています。4)
島根大学医学部眼科教室の研究グループは、野菜摂取状況(ベジスコア)と最終糖化産物(AGEs)が負の相関関係5)にあることを示し、同大学の肝臓内科グループは野菜摂取状況(ベジスコア)がインスリン抵抗性の指標であるHOMA-IRと負の相関関係にあること6)を示しました。この2つの結果は、日本人の野菜摂取量と糖尿病発症リスクに関係があることを示唆しています。
■ベジメータは、科学的根拠に裏付けされた野菜摂取量評価が可能
野菜・果物に含まれるカロテノイドはヒトの体内で強い抗酸化作用を発揮し、総血清カロテノイドが25%上昇するごとにがんや心血管疾患による死亡のリスクを15%低下させることが、日本人を長期間追跡した研究で示されています7)。
このように野菜・果物の積極的摂取が予防に有効な疾患があることが解明されています。
従来は採血を要したカロテノイド測定も、ベジメータ(R)を使えばたった10秒で非侵襲的に評価できます。
ベジメータは、世界中で食育分野での応用以外に医学分野でも研究が行われており、科学的根拠に基づく野菜摂取量評価が行われています。
■野菜摂取状況評価判定基準にS判定を新設
野菜摂取量の評価判定を理解しやすいように、これまでベジスコアでA〜E判定の5段階にわけていましたが、今回の報告で、推定野菜摂取量400g以上(ベジスコア495以上)なら心血管疾患リスクが大きく低下することがわかりましたので、従来のA判定(推定野菜摂取量350g以上)の上位にS判定(推定野菜摂取量400 g以上)を新設しました。
一方、心血管疾患や認知症のリスクが高いとされた推定野菜摂取量226g未満(ベジスコア282未満)であるD,E判定の割合は、弊社の47都道府県調査(3,856人)で28%(3人に1人程度)存在しますが、重点的に野菜摂取量の改善を促す取組を行ってまいります。
現在、厚生労働省所轄の研究機関では、実効性及び持続可能性のある食環境整備を推進することを目的した研究や認知症及び生活習慣病の予防に関するコホート研究などが進行しており、弊社はエビデンスに基づく「人々の持続可能な健康長寿社会の実現」を目指してまいります。
■ベジメータ(R)の研究成果は、ベジメータ(R)を用いた場合の適用に限られます
近年日本国内に限り、LLC社が所有する米国特許の「皮膚カロテノイド量測定」を標榜した「野菜摂取量推定装置」を自称(社員の研究のみ)する装置が複数発売されています。
これらの類似装置は、アメリカ農務省が公表している「野菜(果物)摂取量を評価する光学皮膚カロテノイド量測定装置の評価国際基準1)」を満たしておらず、ベジメータ(R)と測定原理の異なる全く別の装置であり、農林水産省の令和5年度野菜摂取量の見える化の取組では、ベジメータ(R)とは真逆の野菜不足が増加することが報告8)されています。
従ってベジメータ(R)を使用した科学的研究成果は、他の類似装置に適応できませんので注意が必要です。
※推定野菜摂取量9)≒ベジスコア×0.8(野菜350g=ベジスコア437)
ベジメータ(R)は医療機器ではなく、皮膚カロテノイド量を計測し野菜摂取量を評価する健康関連機器です。
ベジメータ(R)で測定した結果を治療、診断などの医療行為に用いることはできません。
引用
1) Radtke et al. Adv Nutr.,11,1282-1299(2020)
2) Obana et.al. Sci Rep. May 28;14(1):12173 (2024)
3) Takayanagi et al. Curr Issues Mol Biol. Jul 3;46(7):6940-6950(2024)
4) Zheng et al. BMJ. Jul 8;370:m2194(2020)
5) Kadoh et al. Biomedicines 12(8), 1706. (2024)
6) 飛田ら、第4 回レドックス・酸化ストレス・フィトケミカルズ生体計測研究会(2022.8.5)
7) Fujii et al. JAMA Netw Open. Jun 1;4(6): e2113369(2021)
8) 農林水産省 野菜摂取量の見える化の取組発表資料(2022年11月、2024年6月)
9) 外園ら、栄養学雑誌, 81,93-100(2023)
【会社概要】
株式会社LLCジャパン/Longevity Link Japan Corporation
代表 : 代表取締役 前田 学
所在地 : 横浜市西区みなとみらい4丁目4番2号 横浜ブルーアベニュー12F
電話:045-274-7984 FAX:045-274-8006
URL : http://www.llcjapan.jp
Longevity Link Corporation
CEO/Funder:Werner Gellermann PhD.
Address:391 Chipeta Way, Suite E, Salt Lake City, UT 84108
URL :http://www.longevitylinkcorporation.com/home.html
Non-Invasive Optical Biomarker for Personal Health
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/127441/12/127441-12-072b4f59d1c5c7778974ce3eb57b9d8a-1998x736.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
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