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一般社団法人 日本スローフード協会

地球上から消えてしまうかもしれない日本の伝統食材を伝え残すための絵本づくりプロジェクト【味の箱船 絵本シリーズ】制作。まずは全国4地域でスタート!

(PR TIMES) 2021年12月28日(火)16時45分配信 PR TIMES

秋田、静岡、長崎、沖縄の各地域の生産者さん・保存活動に取り組む人・料理人・作家・アーティスト・子育て中のママパパなど、伝統食材のまわりにいる地域の人たちと創る、【味の箱船 絵本シリーズ】プロジェクト。

私たちSlow Food Nipponは、このまま放っておいたら消滅してしまうかもしれない伝統食材を記録するための「味の箱船」という取り組みをしています。今回、味の箱船に登録されている食材を守り繋いで行くため、生産者や地域の人たちと協働して絵本【味の箱船 絵本シリーズ】を制作し、子どもたちへ届ける挑戦を始めました。

[画像1: https://prtimes.jp/i/48258/12/resize/d48258-12-c3f4010f24a5f4792ec7-0.jpg ]

● 味の箱船 絵本シリーズ がうまれた背景
 スローフード(※)でおこなっている様々な活動の根幹をなす、「味の箱船」というプロジェクト。人間が暮らすこの地球には、絶滅の危機に瀕する野生生物がいるように、食の世界にも、消えてなくなってしまうかもしれない伝統食材があります。そういった世界各地の伝統的な食文化や食材を登録していく「味の箱船」プロジェクトを1996年から進めています。
 伝統かつ固有の在来品種の野菜や果物と加工食品、伝統漁法による魚介類など、世界中で5,500食材以上、日本では74食材が登録されています(2021年12月現在)。その多くは、各地域にしかない食材、このまま放っておいたら作る人も食べる人もいなくなってしまうような希少なものばかり。世界共通のガイドラインで選定、登録し、それらが完全に失われてしまわないように記録しておくことを目的としています。

[画像2: https://prtimes.jp/i/48258/12/resize/d48258-12-0c45ea98d3707846fa50-2.jpg ]

 現在、全国各地の生産者たちが守りつないでいる74の味の箱船食材は、高齢化によって担い手が不足していたり、「食べたことがない」「調理法がわからない」といった理由で、子どもたちの口に入る機会もなくなっています。日本の各地で、その土地の風土や歴史とともに脈々と受け継がれてきた食文化が、今にも途絶えてしまいそうになっている現実。子どもや孫たちに、生まれ育った地域の「おいしい」を、受け継いでいくため、また生産者の想いを伝え、次世代の担い手を育てていくために、「絵本」をつくることになりました。

(※)スローフードとは?
スローフードはもともと「おいしい・きれい・ただしい食をすべての人へ」をモットーに、1989年にイタリアで生まれた草の根運動の名称で、地球環境や食の未来を守りそだてようと、世界160カ国以上に広がり、様々な活動を展開しています。2016年に日本スローフード協会(通称Slow Food Nippon)が設立され、日本各地にスローフードの活動をしているグループが存在します。


一般社団法人 日本スローフード協会 サイト :https://slowfood-nippon.jp/


[画像3: https://prtimes.jp/i/48258/12/resize/d48258-12-b954100e73456d10b5ea-1.jpg ]


● 味の箱船 絵本シリーズとは
 「味の箱船」食材をただ登録することに終わらず、子どもたちや次の世代に伝え、残していくための新たな挑戦である【味の箱船 絵本シリーズ】は、各地域の生産者さんや、保存活動に取り組む人、料理人や作家さんやアーティスト、子育て中のお母さん・お父さんなど、地域のいろんな人たちを巻き込みながらつくるオリジナルの「絵本」です。絵本完成後には、子どもたちへの読み聞かせや食育ワークショップをしたり、食材の担い手育成のためのインターンシップも行っていく予定。食材にかかわっている生産者だけではなく、地域住民や教育機関、自治体などより多くの人たちと、食材の保護継承のために一緒に行動を起こしていけるのではないかと思っています。

「味の箱船」に登録されている日本の74食材のうち、4地域の4食材を題材に、4冊の絵本をつくります。

『ハタハタのしょっつる(秋田県)』
『潮かつお(静岡県 西伊豆町)』
『エタリの塩辛(長崎県)』 
『フーヌイユ(沖縄県 国頭村宜名真)』


[画像4: https://prtimes.jp/i/48258/12/resize/d48258-12-ac137d150948a26c0c6c-3.jpg ]

 今回絵を描く絵本作家やイラストレーター、画家などクリエイティブ陣もその土地(あるいは近郊)の人たち。
できるだけ地域のことを大切に思い、描いて終わりではなく、この先もずっと一緒に「味の箱船」プロジェクトに関わっていける人たちにお願いしました。生産者や地域の人たちと対話を重ね、アイデアを出し合い、ときに4地域合同のオンラインミーティングをして意見交換をしたりしながら制作しています。
[画像5: https://prtimes.jp/i/48258/12/resize/d48258-12-0f9badf953850ea30714-4.jpg ]

● 制作途中の絵本をちらみせ!
 絵本のストーリーもテイストも様々。4者4様の個性あふれる絵本が、各地から生まれていきます。絵本を作ったからといって、たとえばすぐに、ハタハタの漁獲量が回復したり、しょっつるの消費量が増えるわけではありません。けれども、この絵本を読んだ秋田の子どもたちが、ハタハタと秋田の結びつきを知り、しょっつるの存在を知り、スーパーでみかけたときに「あ!」と気づいたり、大人になって「あのときの・・!」とふと思い出してくれたら。沖縄の子どもたちが、「ウミンチュ(漁師)ってかっこいいな!」と憧れをもってくれたら、という願いを持っています。
 今回題材となった4地域だけでなく、今後全国の味の箱船を絵本をシリーズとして展開していくことで、こどもたちが食の世界の多様性と広がりを知るきっかけづくりになることも期待しています。
[画像6: https://prtimes.jp/i/48258/12/resize/d48258-12-3b95ae9bf32c54feef68-5.jpg ]

[画像7: https://prtimes.jp/i/48258/12/resize/d48258-12-7eb3e9215e5b9fcf656f-6.jpg ]

[画像8: https://prtimes.jp/i/48258/12/resize/d48258-12-a0bb532c8739ac6f77e4-7.png ]

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[画像10: https://prtimes.jp/i/48258/12/resize/d48258-12-63216e53dc2df124522d-9.png ]


● 絵本お披露目イベント開催!
 2022年2月26日・27日(土日)には、神戸で絵本の初お披露目会を行います。Slow Food Nipponと神戸市が共催する食のイベント「We Feed the Planet Japan 2022〜みんなでつくる、おいしい食の交換会〜」。2020年にも開催し、全国から地球を想う生産者や料理人、食の専門家たち、そしてスローフードの理念に共感する人々が集いました。「おいしい」を入口に、地球の抱える課題に気づき、日常から起こせるアクションにつなげていくイベントです。2022年開催のこのイベントのなかで、絵本プロジェクトのコーナーを設けます。絵本の制作過程のドキュメント映像を観てもらったり、題材となった4食材をおいしく食べられる会を催したり、4地域にまつわる何かしらのワークショップを企画したり…。様々なコンテンツを予定しています。


WE FEED THE PLANET 2022 サイト:https://www.wefeedtheplanet.org/


[画像11: https://prtimes.jp/i/48258/12/resize/d48258-12-aea575453dc23b98591a-10.jpg ]

● クラウドファンディングも開始!
 絵本プロジェクトは、日本財団の助成を受けています。
[画像12: https://prtimes.jp/i/48258/12/resize/d48258-12-e7b0e8c1f21a9a1240f1-11.jpg ]

 ただ、助成金だけで必要な費用を全てをまかなうことはできないため、クラウドファンディングを開始しました。また、クラウドファンディングでのご支援が多ければ多いほど、「初版」といわれる最初の印刷部数を増やすことができます。印刷部数が増えれば増えるほど、絵本として販売されていくときの収入が大きくなり、地域での食材の保護継承や次なる活動へ還元されていきます。
例えば、絵本を活用した食育ワークショップや商品パッケージをもっと魅力的にリニューアルしたりなど。地域ごとに必要なことや優先順位は異なると思いますが、そういった、食材を守っていくための具体的な取り組みが継続できるよう、絵本の収益をあてていきたいと考えていきます。


クラウドファンディングサイト:https://camp-fire.jp/projects/view/537496


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 今回の【味の箱船 絵本シリーズ】は、本当にたくさんの人たちの「地域にある食材を次の世代につないでいきたい」という想いから生まれようとしています。今回題材となった食材以外にも、まだまだ「味の箱船」食材は多数あります。登録にもいたっていないものも各地にあります。より多くの人に「味の箱船」そのものと「味の箱船絵本シリーズ」を知ってもらえれば幸いです。



プレスリリース提供:PR TIMES

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