プレスリリース
メインマーク株式会社(本社:東京都江戸川区、代表取締役:川口 太)とメインマーク・ストラクチュアル・コンサルティング株式会社(代表取締役社長:西村 彰敏、以下「メインマークSC」)、Edafos株式会社(本社:東京都豊島区、代表取締役:大木裕子、以下「Edafos」)は、災害予兆の検知と対策を企業と自治体に提供するサービスを開始するため、SAR衛星のデータを活用した地盤変動モニタリング事業について協業する包括連携協定を2021年10月1日に締結しました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/44633/12/resize/d44633-12-9cb9327dbd1335a93d41-4.jpg ]
■背景
近年、突発的な崖崩れや地震頻度の増加など、異常な自然現象が増え、各地で甚大な被害をもたらしています。緩んだ地盤は崩れやすく、土砂災害や盛土崩壊などを引き起こすため、早急な対策が求められています。
多くの企業や自治体は事業継続、従業員や地域住民の安全確保のため、防災・減災への取り組みを重要視していますが、災害が起こる前の対策については導入まで進んでいないのが現状です。
■災害が起こる前の対策[地盤災害の予兆検知 ]
SARデータから得られる地盤の変動をモニタリング・解析することで、崖崩れや地盤沈下などの地盤災害が起こる前に予兆を検知することができるサービスです。
一番のメリットは、衛星画像を使用するため、危険地域に立ち入らず広範囲の調査ができることにあります。通常は調査員を派遣し地盤調査を行うため、危険地域に調査員を派遣するリスクがありました。また調査費用や調査が完了するまで時間がかかることも大きな課題でした。本サービスの提供により、現地に調査員を派遣することなく、調査が可能になります。
2つ目は2015年から現在までの蓄積データがあるため、過去と現在の差分を解析することで「実際に起きている地盤の変動」を見ることができます。例えば、長い時間をかけて起きる地すべりのような変動を見つけることも可能となります。これまでは事前に把握することができなかった自然災害の予兆となる微かな地盤変化から危険性を事前に検知することで、災害が起こる前に適切な対策をとることができます。
また、SARデータから得られる地盤の変動はミリ単位の精度をもつため、地盤の変動を細かく把握することができ、危険度の比較、優先順位付けが可能です。そのうえ、地盤に変動がないことも確認できるため、安心にも繋がります。
■本サービスの用途
地盤の時間変化をみることで得られる情報を様々な用途で活用していただくことが可能です。
・土砂災害の予兆把握
・構造物の安全性評価
・インフラ/設備点検の優先順位付け
・土地開発の事前調査/事後調査
・ソーラーパネルなどの設置前後の地盤への影響
・トンネル掘削前後の地表の沈下監視
【解析実例 :崖地の下方変動】
2021年7月に幅約40mに亘って崩壊した崖地。崩壊の少なくとも2年半前から、合計12mm程度、徐々に崖が下方へ移動していることがグラフ(右図)からわかる。仮に現地で目視を続けても、判然としない程度の変位であったであろう。
[画像2: https://prtimes.jp/i/44633/12/resize/d44633-12-71b461f39ee05cd161ab-5.jpg ]
※画像はGoogleストリートビューより
■3社がそれぞれ担う役割
メインマークは沈下修正・空洞充填工事をメインに、建物下の地盤改良・地盤強化、建物の傾き修正、構造物の振動解析、液状化対策工事などお客様のお悩みに合わせた様々な工事を日本全国で4,000件以上施工してきました。東日本大震災を始めとする災害からの復旧工事にも多数従事しており、提供サービスは災害後の復旧のみならず、防災・減災対策のための施工にまで広がっています。全国にある販売網を活かし、本サービスの推進を行うとともに、検知した自然災害の予兆に防災・減災の対策を講じていきます。
グループ会社のメインマークSCは、ICTセンシング技術を活用して特定の構造物の変化をピンポイントでモニタリングし解析する技術を保有しています。建物など構造物の変化をみることで、災害前に構造物の補強を行う、災害後の安全を遠隔で確認するなどの防災・減災システムを構築しています。
Edafosは設立から1年3ヶ月と創業期ですが、SARデータを利用した地盤変動モニタリング技術を保有します。地殻変動研究経験者が運営しているため、SAR解析結果の解釈の正確性と、SARデータが含有する日本の地盤ならではのノイズの低減に強みがあります。
この度、SARデータを利用した地盤変動モニタリング技術をもつEdafosと業務提携することで特定エリアの過去と現在の地盤変動の差分を解析することができるようになり、点と面の両面で予兆検知ができる体制が整いました。
■今後について
各社の強みを掛け合わせ災害の予兆検知サービスを企業や自治体に提供し、状況に応じて必要な対策まで提供できるサービス の検討を開始しています。土砂災害などによる被害を未然に防止し、人命を守るとともに、管理者側の安全確保等の業務を合理化します。
■各社の事業内容
[メインマーク]
会社名 :メインマーク株式会社
所在地 :東京都江戸川区西葛西5-2-3
代表者 :代表取締役 川口 太
事業内容:硬質発泡ウレタンをコンクリート土間床下に注入し、その膨張力で床を水平に戻す「テラテック工法」を事業の中核とした床の沈下修正、床下の空洞充填工事、および、地盤改良、建物の傾き修正工事
Webサイト:https://teretek.jp
[メインマークSC]
会社名 :メインマーク・ストラクチュアル・コンサルティング株式会社
代表者 :代表取締役社長 西村 彰敏
所在地 :東京都江戸川区西葛西5-2-3
設立年月日 :2018年3月
事業内容 :構造センシング、構造シミュレーション、構造コンサルティング、システム開発
Webサイト :https://mainmark-consulting.com
[Edafos]
会社名 :Edafos株式会社
代表者 :代表取締役 大木裕子
所在地 :東京都豊島区西池袋5-5-21
設立年月日 :2020年9月2日
事業内容 :SAR衛星のデータを用いた地盤変動解析
Webサイト :https://www.edafos.jp
プレスリリース提供:PR TIMES