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SIP Capital、金属用3Dプリンターの業界リーダー・米Seurat TechnologiesのシリーズCラウンドに追加投資

(PR TIMES) 2023年11月01日(水)12時15分配信 PR TIMES

米国を中心に革新技術を有するスタートアップ企業にアーリーステージから投資する独立系ベンチャーキャピタルSIP Capital(所在地:東京・ボストン。以下、「SIP」)はこの度、SIP Global Techファンド1号(*1)より、2021年のシリーズBラウンド投資に続き、Seurat Technologies, Inc.(サラート・テクノロジーズ、マサチューセッツ州。以下、「Seurat」)のシリーズCラウンドに追加投資したことをお知らせします(出資額非公開)。
本ラウンドの資金調達は、NVIDIAのコーポレートベンチャーキャピタル部門(NVentures)とCapricorn Partnersがリードし、総額9,900万米ドルで完了しました。既存の投資家としてSIP Capital、デンソー、True Ventures、ポルシェ、GM、Maniv Mobility、Xerox Ventures他、新規の投資家として、ホンダ、 Cubit Capitalなど多数の大手ベンチャーキャピタルやコーポレートベンチャーキャピタルが参画しました。

同社はこの新たな資金を生産能力の拡大のための工場建設に使用します。Seuratは「エリアプリンティング」技術を活用し、金属部品を受託製造する独自のビジネスモデルを確立しました。3Dプリンターを販売するのではなく、部品の試作から生産、さらに、工場を顧客企業の生産拠点に隣接させることで輸送と物流に伴うCO2排出を劇的に削減し、主要産業のサプライチェーンのリショアリング(*2)を実現します。

[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/77746/11/77746-11-845abf7bd692eb02ce6afdbce886d601-1379x258.png ]


■Seurat概要
Seuratの金属用3Dプリンターは、コストと環境負荷を大幅に低減すると同時に、品質・スピードと量産のトレードオフがない画期的なソリューションです。

統計によると、米国の温室効果ガス排出量のうち31%は製造業によるものです(*3)。Seuratは特許取得済の「エリアプリンティング」というレーザーを面で照射する技術により解像度とスピードを両立させ、リードタイム、コスト、品質の向上を実現します。100%再生可能エネルギーで駆動し、素材のリサイクルを可能にすることで、CO2排出量と資源の無駄を削減し、従来の製造業に変革をもたらします。同社はこの技術により2030 年までに 1 億トンの直接的なCO2の削減が期待できる試算です。

ボストンにあるSeuratのパイロット工場は、年間 25 トンを超える金属部品の生産能力を有し、すでにそれを上回る受注を獲得しています。同社は現在、6社の企業と計4,000トンの部品製造に相当する基本合意(LOI)を交わし、今後数年間で7億5,000万米ドル以上の収益を見込んでいます。また、独シーメンス・エナジーのタービン向けに、加工要件を満たす金属部品を6年間で59 トン製造する契約も交わしました。

「エリアプリンティング」はレーザー核融合実験で知られる米ローレンス・リバモア国立研究所(LLNL)で誕生した技術です。CEOのJames DeMuth(ジェームス・ディムース)氏がLLNL在籍中に、共同発明者として主要な役割を務めました。その後、民生用次世代金属3Dプリンティングへの転用に着目したJamesはLLNLと排他的ライセンス契約を結び、Seuratを創設しスピンアウトしました。現在、275件以上の特許と商標を取得・申請中です。金属部品を受託製造するSeurat独自のビジネスモデルは、3Dプリンターのマシーンそのものを販売する従来のメーカーと一線を画す点でも、自動車、航空宇宙、エネルギー、産業用機械や半導体などのセクターから強い注目を集めています。なお、「エリアプリンティング」の技術と点描画の基本原理の類似性から点描画の代表的な画家であるGeorges Seuratが社名の由来となりました。

■SIPコメント
Seuratは従来の製造業に対し、より高効率、安価かつCO2排出量を大幅に削減可能です。北米と日本におけるリショアリングの機会は非常に大きく、SIPはSeuratがグローバルで金属部品製造業界を根本的に変革するソリューションであると強く確信しております。(Jeffrey Smith、ゼネラルパートナー)

■Seuratコメント
Seuratのミッションは、環境にやさしいグリーン製造業を確立することです。米国とアジアのクロスボーダーでハイテク投資ビジネスを熟知し、ネットワークを持つSIPは、Seuratが市場の需要に対応するために次なる成長ステージに突入し、生産能力を拡大する上で、理想的なベンチャーパートナーです。(James DeMuth氏、共同創業者兼CEO)

■SIP Capitalについて
SIP Capitalは、スケーラブルかつ持続可能な次世代テクノロジー投資(Sustainability at Scale)を中核とする、日米のハイテク投資ビジネスを熟知した経験豊富な独立系ベンチャーキャピタルです。次の数兆円市場を形成するメガトレンドと革新的ながら初期ステージの技術分野を捉える独自の投資手法は高い評価を受けています。VC/PE、M&Aを含む金融分野における30年超の豊富なトラックレコードを持つテクノロジーベンチャー投資家、アントレプレナー、グローバル企業CEO・ボードメンバーなど企業経営と投資のスペシャリストがチームを構成しています。SIPは、国内戦略事業法人や機関投資家LPに対して、米国がリードする変革的イノベーション市場への足掛かりを提供し、最先端のテクノロジーベンチャー企業との提携によるコアビジネスの強化、投資リターンの獲得など、事業目的に沿ったファンド投資事業、共同投資事業、パイプライン構築をシームレスに支援します。

*1 運営会社(GP):SIP Global Partners
*2 海外に移転した生産拠点を再び自国に移転すること
*3 出典:How to Avoid a Climate Disaster(著者 Bill Gates)

■会社概要
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/77746/11/77746-11-845abf7bd692eb02ce6afdbce886d601-1379x258.png ]

Seurat Technologies, Inc.
代表者:James DeMuth 共同創業者兼CEO
所在地:米国マサチューセッツ州、ウィルミントン
URL:https://www.seuratech.com/

[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/77746/11/77746-11-828019eb2e46ed791fa97c3d4df8edf5-1753x345.png ]

SIP Capital
代表者:齋藤 茂樹 、Justin Turkat ファウンディング・パートナー
所在地:東京都港区南山1-2-6 ラティス山スクエア2F
URL:https://sipcapital.vc/



プレスリリース提供:PR TIMES

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