プレスリリース
株式会社エコロギー(本社:東京都新宿区、代表取締役:葦苅晟矢(あしかりせいや)、以下「エコロギー」)は、早稲田大学の提携ベンチャーキャピタルであるウエルインベストメント株式会社が運営する早稲田大学専用ファンド、株式会社リバネスキャピタルおよび個人事業家を引受先とするシードラウンドの資金調達を実施いたしました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/82961/10/resize/d82961-10-e9ee41fc75d6ad915de8-3.png ]
<資金調達の狙い>
エコロギーは、2017年の創業以来、早稲田大学にてコオロギ生産に関する研究を実施し、2019年より新興国カンボジアに拠点を移し、現地でのコオロギの量産体制を構築してまいりました。2020年末に量産体制が確立し、2021年より日本を含むグローバル市場にコオロギ原料の販売を行っています。
サステナブルな資源循環型社会の創出に向け、自然由来のタンパク質原料として昆虫への関心も高くなる中、複数の企業パートナー様との食品、ペットフードの共同開発に着手しております。
今回の資金調達により、グローバルの昆虫原料の市場への参入を本格化し、マーケティング・販促活動を加速させ、エコロギーのブランド認知向上と販売拡大を狙います。
<実現したいビジョン>
エコロギーは"地球と生命が、食を通じて健やかになる持続可能な生態系を創る"というビジョンのもと、コオロギの生物上の特性を生かしサステナブルな資源循環社会の実現を目指しています。
[画像2: https://prtimes.jp/i/82961/10/resize/d82961-10-d70aa05fc0303d1d04bd-0.png ]
<エコロギーのユニークポイント>
1.フードロスを活用しコオロギを生産
コオロギは雑食性が強く、少ない栄養で成長ができる特性を有しています。現在、製菓メーカー、ビール製造所、飲食店などからのフードロスを年間80t回収し、それらを独自にブレンドしてコオロギ生産の餌を開発しています。
2.生産を低所得農家に委託し、分散型の生産システムを構築
従来の農作物と比較して作業効率の良いコオロギ生産は、カンボジアの低所得農家にとって副業として始めやすく、新しい所得源になり得ます。エコロギーは、これまで多数の現地農家との協議と信頼醸成を重ね、約50件の生産委託農家とのネットワークを築いています。
[画像3: https://prtimes.jp/i/82961/10/resize/d82961-10-02f7695157af750867a0-2.png ]
3.自然由来の高タンパク質原料を提供
従来の人工的なタンパク資源と比べて、環境負荷が低い自然由来のタンパク質資源として注目されるコオロギ。その素材原料は70%近いタンパク質と食品トップレベルのミネラルを含む高栄養な原料です。さらに近年の研究により抗酸化作用をはじめとする独自の機能性を有していることが解明されています。同時にうま味成分を豊富に含み、私たちの馴染みのある食事に対しても、他タンパク質原料と比べて相性が良いのが大きな特徴です。
[画像4: https://prtimes.jp/i/82961/10/resize/d82961-10-d58057921fe845112a0e-1.png ]
<引受先のウエルインベストメント株式会社のコメント>
同社代表取締役社長 瀧口匡様
エコロギー代表の葦苅さんは、早稲田大学が主催する2015年のビジネスプランコンテストにおいて、当時まだほとんど注目されていなかったコオロギを活用した事業アイデアでの最優秀賞受賞を皮切りに、世界各国から約480校・5,000チーム以上が応募する「インターナショナル・ビジネスモデル・コンペティション」の日本大会で優勝するなど、数々のピッチ大会でめざましい成果を出されてこられました。その後、大学の提供する起業家教育プログラム(https://waseda-edge.jp)も受講されて共同創業メンバーと起業され、現在ではカンボジアを主要拠点として食用コオロギの市場開拓に取り組んでいらっしゃいます。先進諸国において、コオロギをはじめとする昆虫食の社会的受容を醸成してゆくためには、技術的ブレイクスルーだけではなく、人々の行動変容を促す市場側の仕掛けの両立が要求されます。同社はそのような課題に真摯に取り組んでこられました。今回の資金調達によって、より一層企業ステージを向上され、国際社会でのプレゼンスを高めてゆかれることを期待しています。
URL:https://www.weruinvest.com/
<引受先の株式会社リバネスキャピタルのコメント>
株式会社リバネス 代表取締役 グループCEO 丸幸弘様
このたびリバネスグループの一員であるリバネスキャピタルからエコロギーに投資させていただきました。リバネスグループではシンガポールをはじめ、マレーシア、フィリピン、ベトナム、タイ、インドネシアの東南アジア6ヶ国を中心に活動しています。今回は、まだ我々が未開拓であるカンボジアの農業における貧困課題をコオロギの生産技術により改善し、循環型社会を実現するというビジョンに共感して投資を決定しました。現在、日本でも多くのコオロギスタートアップが生まれはじめていますが、「Farm to table」、「Asia to global」の考え方をもって実行できるのはエコロギーしかないと考えています。ぜひ東南アジアのディープイシューを解決するディープテックを日本から生み出し、世界を変えてください。
URL:https://www.lnest.capital/
■会社概要
株式会社エコロギー(ecologgie Inc.)は、早稲田大学での昆虫コオロギの研究成果により創業した早稲田大学発ベンチャー企業です。”地球と生命が、食を通じて健やかになる持続可能な生態系を創る”の実現のために、未利用資源である昆虫の用途開発を行います。現在はカンボジアでコオロギを量産し、それを食品や飼料としてグローバルに販売しています。
会社名:株式会社エコロギー(ecologgie Inc.)
URL:https://ecologgie.com/
本社所在地:東京都新宿区西早稲田 1-22-3 早稲田大学インキュベーションセンター12室
代表取締役:葦苅 晟矢
設立:2017年12月1日
事業内容:昆虫コオロギの養殖生産および昆虫コオロギを活用した食品、飼料の開発・製造・販売
プレスリリース提供:PR TIMES