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株式会社CASTが1.5億円の資金調達を実施。高温・狭い環境でも壊れない耐熱・薄型・フレキシブルな「つけっぱなし」センサーでスマート保安を実現。

(PR TIMES) 2023年05月10日(水)10時45分配信 PR TIMES

防爆対応の配管減肉モニタリングシステムなど、独自センサーの実証・開発を加速

株式会社CAST(所在地:熊本県熊本市、代表取締役 中妻 啓、以下「CAST」)は、リアルテックホールディングス株式会社、肥銀キャピタル株式会社、東亜非破壊検査株式会社から第三者割当増資により1.5億円の資金調達を実施しました。今回調達した資金により、製油所や大手化学工場へ配管減肉モニタリングシステムを導入する際に必須である「防爆」規格の認証を取得するための開発や、導入先拡大のための営業体制拡充を行います。
[画像1: https://prtimes.jp/i/69778/10/resize/d69778-10-97fe7bb4d43f7876d850-0.png ]

■企業概要
工場の現場では、工場老朽化や働き手の高齢化による検査員の不足など、監視不十分が原因の漏洩・爆発事故が年々増加しています。また、検査の現場は、高温・高所・狭所などの過酷な環境の中検査装置をもった人の手による半年〜1年に1回程度の定期検査が主であり、常時かつ遠隔からのモニタリングを導入することで、事故防止及び検査の負担を低減し設備寿命伸長を実現することが可能になります。
CASTは、熊本大学の研究成果である「ゾルゲル複合体圧電デバイス」技術を活用した耐熱性とフレキシブル性を有する独自の薄型圧電センサーにより、「あらゆる場所にセンサーを」を理念に掲げ製造業の課題解決を目指す熊本大学認定ベンチャーです。CASTの超音波センサーを用いたあらゆる場所に取り付け可能な「つけっぱなし」配管減肉モニタリングシステムによりスマート保安を実現し、危険な場所で、センサーを手に持ち人が検査をして回るという製造業の苦役を解消します。

■配管減肉モニタリングシステム概要
CAST独自の耐熱・フレキシブル・薄型の特徴を有する圧電センサーを用い、高温環境でも壊れず工場配管やタンク等の厚み変化をモニタリングし、腐食などによる配管・タンクの減肉を検知するものです。本システムを利用することで、製造現場点検にかかる測定回数や手間、足場設置や保温材取り外し・再設置にかかるコストの削減や、予防保全実行による事故発生時の不稼働コスト低減を実現します。
[画像2: https://prtimes.jp/i/69778/10/resize/d69778-10-c3ebe2364ff5b1291a93-1.jpg ]

■資金調達の主な使途
本資金調達は、リアルテックホールディングス株式会社(所在地:東京都墨田区、代表:丸幸弘、永田 暁彦)が運営するリアルテックファンド※1と肥銀キャピタル株式会社(所在地:熊本県熊本市、代表取締役社長:横山 輝)が運営する肥銀ベンチャーファンド※2、東亜非破壊検査株式会社(所在地:福岡県北九州市八幡東区、代表:中山 祥太郎)による共同出資です。
現在CASTでは、製油所・大手化学工場を中心に、配管減肉モニタリングシステムのPOC実施を進めています。本格導入へのステップとして防爆規格の認証の取得が必須であることから、今回の資金調達により防爆認証取得に向けた開発及び手続きを加速して参ります。加えて、4月の取締役新規着任など新規メンバーの参画も進む中、CAST製品の本格導入を進めるためのさらなるメンバー採用及び営業体制確立も進めます。

今回の資金調達のサイドストーリーはこちら:https://note.com/cast_sensing/n/n9fa5e5c3a106

※1 正式名称:「リアルテックファンド3号投資事業有限責任組合(通称:「グローカルディープテックファンド」)
※2 正式名称:肥銀ベンチャー2号投資事業有限責任組合
[画像3: https://prtimes.jp/i/69778/10/resize/d69778-10-907a660a14a0da56cf02-3.jpg ]

■代表取締役 中妻啓からのコメント
CASTは「あらゆる場所にセンサーを」、工場・プラントの課題をセンサーの力で解決したいという理念のもとに、2019年の創業以来、協業パートナー・取引先・既存株主の皆様の協力をいただきながら事業を進めています。これまでの活動で配管の管理に非常に大きな課題があり、私たちの持つコア技術が解決可能であるという確信を得ることができました。CASTの「配管減肉モニタリングシステム」を必要とする工場やプラントに広く届けるため、事業体制の構築や残る技術的な課題である防爆認証取得を着実に進めていく決意です。
今回の資金調達を通じ、技術の力で世界を変えるという想いを共有するリアルテックファンド様、熊本に根ざした新しい産業の創出を共に目指す肥銀キャピタル様、工場・プラントの安全に長年貢献しその課題を身をもって感じている東亜非破壊検査株式会社様という新たな株主の皆様を迎え、私たちの理念の実現に向けた一歩を共に進められることを心から嬉しく思っています。

■投資家の皆様からのコメント

(リアルテックホールディングス株式会社 グロースマネージャー 福田裕士様)
CAST社の「センサーの力で製造業そのものを変えたい」というビジョンに感銘を受けた、前回の出資から早1年が経ちました。その期間にCAST社は、サービスをリリースし、POC実証、そして役員および社員の採用など着実に会社としての成長を続けてきました。多くのクライアントと接することができた結果、製油所及び化学プラントなどのコアターゲットを決定し、ようやく「グローカルディープテックベンチャー」として世界へうってでる準備が整いました。今回の追加出資を通じて、日本のみならず、世界の製造業との連携を推進し、地域から世界の課題解決を目指した歩みを、強力に支援して参ります。

(肥銀キャピタル株式会社 創業支援グループ グループ長代理 中川邦彦様)
CAST様は、熊本県次世代ベンチャー創出支援コンソーシアムが主催する2017年の第2回熊本テックプラングランプリを経て創業以来、研究・開発を支援してまいりました。そしてこの度、2022年4月のJ-KISS型新株予約権に続き、追加出資をさせていただきました。CAST様は、工場現場における配管減肉モニタリングシステムの開発を行っており、老朽化や検査員不足により今後DX化が求められる工場現場の課題に取り組んでいます。今後熊本県は、大手半導体製造企業の進出により更なる発展が見込まれております。そのような中で熊本から世界の製造業の課題解決支援企業が誕生することを期待しています。弊社も引き続きCAST様をサポートしてまいります。

(東亜非破壊検査株式会社 新事業戦略PJ 薄膜センサーPJリーダ 芳賀勝己様)
CAST様独自の技術で製作される薄膜センサーは、超音波を発生し鋼構造物の厚さを測定することができます。
このセンサーは高温下でも非常に耐久性があり、従来にはなかったフレキシブル性も備えています。弊社は皆様方とともに、このセンサーを石油・化学工場の鋼構造物に設置し、遠隔地で厚さをモニタリングすることで、高温部や高所などの危険な場所に検査員を送らずに済むようにし、作業の安全性と効率化を図りたいと考えています。国内の石油・化学工場の設備は、高経年化に伴ってますます老朽化が進んでおり、事故を未然に防ぐために管理が重要です。鋼構造物の厚さ情報は、設備の寿命を予測するために欠かせないデータの一つとなります。弊社は、CAST様のセンサー技術が石油・化学工場の安全性と安定した操業に貢献することを確信し、全力で支援していく所存でございます。
[画像4: https://prtimes.jp/i/69778/10/resize/d69778-10-773ddef62021b21be530-2.jpg ]

■CASTについて
設立:2019年9月
所在地:本店:熊本県熊本市中央区黒髪2-39-1(熊本大学内)
本社オフィス:熊本県熊本市中央区渡鹿5丁目7-6 1階
代表取締役:中妻 啓
事業内容:センサーおよび周辺機器・ソフトウェアの研究・開発・製造・販売
HP: https://cast-sensing.com
note:https://note.com/cast_sensing
採用や製品に関するお問い合わせ:https://www.cast-sensing.com/inquiry

■展示会出展予定
2023年6月21-23日 第28回機械要素技術展 於東京ビッグサイト
2023年7月26-28日 メンテナンス・レジリエンスTOKYO2023 於東京ビッグサイト
[画像5: https://prtimes.jp/i/69778/10/resize/d69778-10-8d36ebb628700e9c29f6-7.jpg ]



プレスリリース提供:PR TIMES

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