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wolfSSL Japan合同会社

wolfSSL、Black Hat 2022でFIPS認証とポスト量子暗号の最新アップデートを紹介

(PR TIMES) 2022年08月09日(火)10時45分配信 PR TIMES


組み込み向けネットワークセキュリティ専門ベンダのwolfSSL Inc.(本社:米国ワシントン州エドモンズ)は、8 月 10 日と11 日にネバダ州ラスベガスで開催される Black Hat 2022のブース#1084において、同社の製品と技術に関する最新情報を紹介します。

最も重要なアップデートは、wolfSSLの組み込み暗号エンジンであるwolfCryptが、FIPS140-3のCMVP Modules In Process List(検証中モジュールリスト)に掲載されたことです。wolfSSLはテストラボと連携しながら、NIST(米国国立標準技術研究所)の新しいFIPS規格でいち早く検証を受けられるよう取り組んでいます。

FIPS 140-3 は、FIPS 140-2 に対する重要な変更が含まれており、以下のような利点があります。このため、お客様へは早期の移行をお奨めしています。

・アルゴリズムの条件付きセルフテスト(CAST)により初期化時間を大幅短縮。アルゴリズムを必要な時だけテストできるようになります。
・TLS v1.3 KDF、TLS v1.2 KDF、SSH KDF、より長い鍵長のRSA、RSA-PSS、SHA-3によるHMACなど新しいスキーム、アルゴリズムの追加
・安全でないアルゴリズムの削除

2つ目のアップデートは、wolfSSLの主力製品であるwolfSSL TLSライブラリがポスト量子暗号に対応したことです。これによりwolfSSLライブラリを利用するユーザーは、アプリケーションに変更を加えることなく、インターネット標準のセキュリティプロトコルであるTLS 1.3上でポスト量子暗号を用いた通信を行うことが可能になりました。

量子コンピュータが構築されると、攻撃者は非量子耐性暗号のみで保護された通信を解読することができるようになってしまいます。多量の通信履歴、データを長期に蓄積できる今日においては、機密を保持したい情報には量子コンピュータが存在する以前であっても耐量子暗号が必要です。「TLSのような通信プロトコルでは、デジタル署名を使用して当事者を認証し、鍵交換で共有秘密鍵を確立し、対称鍵暗号で暗号化します。今後もこうした従来のTLSの枠組みは維持することができるものの、将来の量子攻撃者に対して量子耐性の長期機密性を提供するためにはポスト量子鍵交換を取り入れるべき」とされています。 (参照: https://eprint.iacr.org/2016/1017.pdf )

こうした背景のもと、NISTのポスト量子暗号標準化コンペティションで標準化に進む4つのアルゴリズムが発表されました。それに対応して、オープンソースプロジェクトであるOpen Quantum Safe (OQS)はこれら最終候補のアルゴリズムをライブラリliboqsとして提供しています。

wolfSSLのポスト量子暗号サポートは、wolfSSL TLSライブラリにそのliboqsが提供するアルゴリズムを実装し、組み込みシステムで利用可能な製品として提供するものです。これにより、wolfSSLを利用する機器メーカーは、製品の構造や開発環境を変えることなく、ポスト量子暗号プロトコルをネットワーク接続機能に容易に組み込むことができます。wolfSSLではまた、これらのアルゴリズムの独自実装にも注力しており、Kyberについて現在開発中です。

Black HatのwolfSSLブース(番号1084)では、FIPS、ポスト量子暗号、SSHデーモン、TLS 1.3、DTLS 1.3、ハードウェア暗号アクセラレーション, DO-178, セキュアブート、ファズテスト、その他、最も安全な暗号ライブラリとしてのwolfSSLについて説明いたします。
Black Hatでの打ち合わせ予約は info@wolfssl.jp で受け付けています。


wolfSSLについて
wolfSSL Inc.は、米国ワシントン州エドモンズに本社を持ち、組み込みシステム向けに軽量なセキュリティライブラリを提供しています。スピード、サイズ、移植性、機能、標準への準拠にこだわり、自社の専門エンジニアが開発、サポート、コンサルティングを行っています。米国連邦標準規格FIPS 140-2の認証取得では多くの経験があり、最新FIPS 140-3認証取得も進めています。航空宇宙ではRTCA DO-178CレベルA認証、車載向けではMISRA-Cをサポートします。

2004年の創業以来世界各国で1,000社を超えるOEMカスタマーに採用されています。社名と同名の組込み向けTLSライブラリであるwolfSSLは、世界初の最新のプロトコルバージョンTLS1.3、DTLS1.3をサポートする商用版ライブラリです。

wolfSSL Japan合同会社の技術サポートセンターでは、日本人専任スタッフによるサポートサービス、カスタマイズサービスなどを提供しています。

【お問い合わせ先 】
wolfSSL Japan合同会社 担当: 須賀
Email: info@wolfSSL.jp
TEL: 050-3698-1916
https://www.wolfssl.jp
https://twitter.com/wolfSSL_Japan

プレスリリース提供:PR TIMES

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