プレスリリース
立命館先進研究アカデミー(RARA)、2024年1月にシンポジウムを初開催。「地球危機の時代に、どう挑むべきか」東京大学史料編纂所 本郷和人教授をゲストに、RARA教授陣が徹底議論
日時:2024年1月25日(木) 14:00〜16:00 (オンライン配信あり)
立命館大学(京都市中京区、学長:仲谷善雄(なかたに・よしお))の先導的・先進的研究を担う研究者組織「立命館先進研究アカデミー」(英語名称:Ritsumeikan Advanced Research Academy(RARA))は2024年1月25日(木)、初となる主催イベントを開催します。シンポジウムはZoom中継で一般公開します。参加申し込みを受付中です。
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立命館先進研究アカデミー(RARA)設立の経緯
立命館大学では、2030年に向けた立命館の学園ビジョンR2030「挑戦をもっと自由に」のもと、次世代研究大学の実現に向けて歩みを進めています。この大志を現実のものとし、未来社会に新しい価値をもたらすべく、2021年、立命館大学のさらなる研究高度化を牽引する仕掛けとしてRARAを設立しました。
RARAは博士後期課程から本大学の中核研究者にいたるまで、それぞれのキャリアステージに合わせた重点的かつ、オーダーメイドな支援を特徴としており、そのフロントランナーとなる「RARAフェロー」の教授陣を任命、重点的な研究環境の整備を図っています。
これまで16名のRARAフェローが未来を切り開く先進的研究者として、「志」「共創」「変革」「信頼」という4つの行動指針のもと、学内外の多様な研究者を繋ぐNodes(結合点)となるべく、研究活動と成果発信を進めています。
RARA初の主催シンポジウム、「総合知」で未来を切り拓く
このたび、RARAにおける活動で得られた研究成果の発信 の一環として第1回となるシンポジウムを2024年1月25日(木)に開催します。
本シンポジウムでは、歴史学者として知られる東京大学史料編纂所の本郷和人教授をゲストに招き、RARAフェローとともに時空と領域を超越し、わたしたちを取り巻く「危機」について縦横無尽に洞察します。
RARAが取り組む「総合知」の新たな挑戦として、気候変動から国内外の課題、人々の心のあり方まで、RARAが「知の結節点」となり、本郷教授とともに過去と未来を結びつけ、学際的かつ深遠なアイデアで「危機」に対峙します。
シンポジウム概要
テーマ:地球危機の時代に、どう挑むべきか──異分野をつなぐ「総合知」を目指して
日時:2024年1月25日(木) 14:00〜16:00(13:45よりオンライン接続開始)
対象:研究者・学生・一般のみなさま
申込:以下のWebサイトよりお申込みください。 【締切:1月22日(月)】
https://rararits01.peatix.com
※お申し込みいただいたメールアドレスに後日、当日接続用のURLをご案内します。
※アーカイブ配信につきましては、お申し込みいただいたメールアドレスに後日、アーカイブ視聴用URLをお送りいたします。
プログラム(予定)
◆総合司会:岡田志麻フェロー
◆オープニング
仲谷善雄学長 「RARA設立の経緯とこれまでの活動、今後のビジョン」
◆第一部(40分)
小川さやかフェロー×本郷和人教授 公開対談「現代人の『生きづらさ』の本質とは」
正解のない時代。未曾有のパンデミックに直面した現代人。情報爆発と疾走する社会。世界に遅れを取る日本……。本対談では、私たちの「生きづらさ」の本質を解き明かします。過去の歴史的パンデミックから得た日本人の知恵、多様性への適応や「個の時代」におけるアイデンティティの模索。他の地域や民族、歴史から学ぶべき心の保ち方とは。現代人が生きづらさに立ち向かうための知恵を語り尽くします。
◆第二部(40分)
小川さやかフェロー×中川毅フェロー×本郷和人教授、司会:岡田志麻フェロー
パネルディスカッション 「歴史から学ぶ──この地球的危機に人類はどう立ち向かうべきか?」
本郷教授とRARAフェローたちがパネリストとして、現在の「地球的危機」をどう見るか、またその対応について縦横無尽に議論を繰り広げます。気候変動から心の問題まで、過去と未来、そしてさまざまな地域を行き来しながら、壮大かつ具体的な「危機」考を展開。予測不可能な人類と地球の未来に向けたメッセージで締めくくります。学際的で刺激的な旅の始まりです。
◆第三部(20分)
来場者とのQ&A
登壇者プロフィール
本郷 和人(ほんごう・かずと)/東京大学史料編纂所 教授
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1960年、東京都生まれ。東京大学史料編纂所教授。東京大学・同大学院で石井進氏・五味文彦氏に師事。専攻は日本中世政治史、古文書学。同史料編纂所で『大日本史料』第五編の編纂を担当するほか、『吾妻鑑』の現代語訳(共訳)にも取り組んでいる。昔から愛好していた歴史的人物を科学的な脈絡の中で捉えなおす「新しい人物史」の構築にも挑む。
『中世朝廷訴訟の研究』(東京大学出版会)、『新・中世王権論』(文春学藝ライブラリー)、『上皇の日本史』(中公ラクレ)、『考える日本史』(河出新書)、『日本中世史の核心』(朝日文庫)、『日本史を疑え』(文春新書)など著書多数。
仲谷 善雄(なかたに・よしお)/ 立命館大学長
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1958年、大阪府生まれ。学校法人立命館総長・立命館大学長。1981年大阪大学人間科学部卒。1989年神戸大学で学術博士を取得。三菱電機入社後、研究者として防災情報システムを中心に、その開発に携わる。スタンフォード大学客員研究員として研究留学。2004年より立命館大学情報理工学部教授。同学部長、学校法人立命館副総長・立命館大学副学長などを歴任。専門分野は人工知能、ヒューマンインターフェース、認知工学、思い出工学、感性工学など。
小川 さやか(おがわ・さやか)/立命館大学先端総合学術研究科 教授
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京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科一貫制博士課程指導認定退学。博士(地域研究)。国立民族学博物館機関研究員、同助教、立命館大学先端総合学術研究科准教授を経て現職。主な著書に『都市を生きぬくための狡知-タンザニアの零細商人マチンガの民族誌』(2011年、世界思想社、第33回サントリー学芸賞受賞)、『チョンキンマンションのボスは知っている-アングラ経済の人類学』(2019年、春秋社、第8回河合隼雄学芸賞・第51回大宅壮一ノンフィクション賞受賞)、『「その日暮らし」の人類学』(2016年、光文社新書)など。
中川 毅(なかがわ・たけし)/立命館大学総合科学技術研究機構 教授
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1992年京都大学理学部卒業、1994年同大学大学院理学研究科修士課程修了、1998年エクス・マルセイユ第三大学(フランス)博士課程修了。Docteur en Sciences(理学博士)。
国際日本文化研究センター助手、ニューカッスル大学(イギリス)教授等を経て、2014年より立命館大学 古気候学研究センター長(現職)。
2013年、リーダーを務めた「水月湖年縞プロジェクト」の成果が、放射性炭素年代測定法の較正曲線「IntCal13」に採用。
2017年、『人類と気候の10万年史』で第33回講談社科学出版賞を受賞。
岡田 志麻(おかだ・しま)/立命館大学理工学部 ロボティクス学科 教授
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2000年、立命館大学理工学部卒業、 2002年同大学理工学研究科修了、2009年に大阪大学大学院医学系研究科の後期博士課程修了。博士(保健学)。
三洋電機株式会社 研究員、日本学術振興会特別研究員(DC2)、立命館大学理工学部准教授を経て、2022年より同大学教授(現職)。専門は生体工学。特にロボティクス技術を応用した生体センシング技術の開発に力を入れている。近年では、自然科学系だけでなく人文社会学系分野の研究者とも積極的に共同研究を行っており、社会課題解決を目指した研究開発を行っている。
プレスリリース提供:PR TIMES