プレスリリース
文化財への納入として“初”の試み 歴史的財産を火災から守る“自ら消火する” 革新的な建材 「K/SMOKE PANEL」『西国第五番札所 葛井寺』 へ納入
ヤマトプロテック株式会社(東京都港区白金台五丁目17番2号 社長 佃 正博)は、国宝をご本尊とする、西国第五番札所 葛井寺(大阪府藤井寺市藤井寺1-16-21)へ“自ら消火する”革新的な建材K/SMOKE PANELを3月28日(月)より納入しました。
K/SMOKE PANELは火災時に急速な燃焼を断ち切り、素早く消火するカリウムを主成分とした、薄くて軽いシート状の建材です。300℃を超えると自動的に煙状の消火薬剤が放出され、無人でスピーディーに消火する革新的な建材として、2020年8月にリリースしました。
今後もスプリンクラーなどの消火設備が設置不可能な場所への展開を拡大し、2019年10月に発生した首里城火災のような広範囲に及ぶ消失を防ぐことで、歴史的資産を守る新たな手段の普及に貢献します。一度失うと二度と取り戻すことのできない、貴重な文化財をはじめとした財産を災害によって消失させないためにも、K/SMOKE PANELの提供を進めてまいります。
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導入の背景
西国第五番札所 葛井寺 森 快隆 住職
当山の歴史は古く、本尊の十一面千手千眼観音菩薩は国宝に指定されています。この国宝をこれからも後世へと残すために、K/SMOKE PANELは素晴らしい消火設備だと確信し、導入を決めました。
国の財産でもある国宝および重要文化財等を保存するためには、防火が一番大事なこと。そして万が一にも火災が発生した際には、消火活動が一刻も早く行われることが重要です。K/SMOKE PANELは周囲を汚損することなく消火できることに魅力を感じて設置をお願いしました。本尊の十一面千手千眼観音菩薩は神亀2年(725年)3月18日に完成し、数々の災害の中でも守り続けてきた宝です。今後も本尊と建物を大切に守っていきたいと考えています。
導入箇所
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【本堂(左) 本堂の漆喰壁】
下地処理後、K/SMOKE PANELを糊着。仕上げに漆喰調の粘着剤付化粧シートを採用。
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【護摩堂(左) 護摩堂の天井(右)】
下地処理後、K/SMOKE PANELを糊着。仕上げに木目調および漆喰調の粘着剤付化粧シートを採用。
葛井寺について
葛井寺は、奈良時代七世紀中頃百済の渡来者の氏寺として建立されました。
厳しくも美しい尊顔をもつ本尊の十一面千手千眼観音菩薩像は、聖武天皇の勅願によって、神亀2年(725年)造像され、行基菩薩により開眼せられたと伝えられています。堂々とした体躯は、奈良時代に流行した脱活乾漆造という技法で造られています。
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K/SMOKE PANELについて
“「防火する建材」から「消火する建材」へ。”をコンセプトに掲げる、自ら消火する建材という新しいイノベーションです。
瞬時に多くの命を奪ってしまうガソリン火災から、できるだけ多くの命と財産を守るために開発されました。
特徴1 軽量で薄いシート状
様々な建材、設置場所に適応可能
特徴2 300℃を超えると自動で作動
煙状のカリウムが放出され、燃焼サイクルを断ち切り、無人で初期消火
特徴3 スピーディーな消火
少量の薬剤かつ短時間で、絶大な効果を発揮することを実証
〔実験条件1〕模型サイズ:2m(W)×2m(D)×1.6m(H)
実験内容:K/SMOKE PANEL(薬剤量4.3kg)を設置したコンテナに、ガソリン1,000を散布し引火
実験結果:約15秒後に消火。薬剤は約20%しか使用されておらず、ガソリンは半分の500が残存
〔実験条件2〕模型サイズ:2m(W)×2m(D)×3.0m(H)
実験内容:K/SMOKE PANEL(薬剤量6.5kg)を設置したコンテナに、ガソリン4,000を散布し引火
実験結果:約30秒後に消火。薬剤は約20%しか使用されておらず、ガソリンは60%以上が残存
製品紹介ムービー:https://www.youtube.com/watch?v=F8dNIjIPjwc
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プレスリリース提供:PR TIMES