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平和祈念展示資料館

【平和祈念展示資料館】7歳の少女がソ連軍の侵攻による逃避行の末、満州から日本に引き揚げてきた壮絶な戦争体験を元にした朗読劇「大地の花」を、3月30日(水)からYouTubeチャンネルで初公開

(PR TIMES) 2022年03月26日(土)15時40分配信 PR TIMES

第二次世界大戦における兵士、戦後強制抑留者(いわゆるシベリア抑留)、海外からの引揚者に関する資料を展示する平和祈念展示資料館(東京都新宿区西新宿)は、終戦当時7歳だった引揚体験者の著書を原作とする朗読劇「大地の花」を、平和祈念展示資料館公式YouTubeチャンネルの新しいコンテンツとして、春休み期間の本年(2022年)3月30日(水)から同チャンネルで公開します。視聴は無料です。
本作品は、小学校中学年(3年生・4年生)〜10代の若年層が観劇することを想定して制作しました。

[画像1: https://prtimes.jp/i/90951/9/resize/d90951-9-a2327363548748f95f26-0.jpg ]

朗読劇「大地の花」の原作は、開拓団として家族で入植した満州(現在の中国東北部)から、命からがら日本に引き揚げてきた玉田澄子(たまだ・すみこ)さんの過酷で壮絶な戦争体験を描いた自身の著書「大地の花」(春秋社、1999年3月発行)。

[画像2: https://prtimes.jp/i/90951/9/resize/d90951-9-6315c7578f08b967efa4-1.jpg ]

玉田さんは、1944(昭和19)年5月、岐阜県から満州へ渡り、1945(昭和20)年7月に父親が戦地に召集された直後の同年8月9日、ソ連軍による満州への侵攻を受け、避難を強いられます。終戦当時7歳の玉田さんは“母に捨てられたくない”という想いと「置いていかれたら死ぬんだよ、頑張れ」という母親の言葉に励まされ、母と兄妹と共に満州国内を逃避行中、生後間もない末妹を亡くします。親切な中国人の援助を受けながら帰国の日を待ち続け、終戦の翌年秋、満州のコロ島から博多港を経て、生まれ故郷の岐阜県に引き揚げました。
※玉田さんの戦争体験を原作とする公演は、2020年10月に続き、今回が2回目です。
[画像3: https://prtimes.jp/i/90951/9/resize/d90951-9-82a6fe90967749c10341-2.jpg ]

朗読劇の演出は、演出家として翻訳劇、創作劇、ミュージカル、オペラなど多方面にわたる作品を手がける新国立劇場演劇研修所長の宮田慶子(みやた・けいこ)さん。宮田さんは、2018年から当資料館での新国立劇場演劇研修所によるリーディング公演で、3年連続、構成と演出を担当され、今回が通算で4作目の演出作品です。
※玉田さんの戦争体験を原作とする公演、新国立劇場演劇研修所が2018年〜2020年に上演したリーディング公演の概要は「新国立劇場 演劇研修所の協力を得て、上演および公開した作品の概要」を参照してください。
[画像4: https://prtimes.jp/i/90951/9/resize/d90951-9-d4ec9c600110400ee258-3.jpg ]

脚本は、新国立劇場演劇研修所の修了生で、俳優としても活動する中西良介(なかにし・りょうすけ)さん。出演は、同研修所を修了した八幡みゆき(やはた・みゆき)さん、高(※1)倉直人(たかくら・なおと)さん、小比類巻諒介(こひるいまき・りょうすけ)さん、大久保眞希(おおくぼ・まき)さん、宮崎隼人(みやざき・はやと)さんの5名の俳優が、朗読劇形式で上演します。
(※1)俳優・高倉直人さんの「高」は「はしごだか」です。


【YouTubeチャンネル新コンテンツ・朗読劇「大地の花」の概要】
作品タイトル:朗読劇「大地の花」
作品時間:約30分
公開先:平和祈念展示資料館公式YouTubeチャンネル
    https://www.youtube.com/channel/UCLrCfHRIshZcXbaKq3xuBTw
    ※公式HP(https://www.heiwakinen.go.jp)トップページの
     YouTubeアイコンからアクセスできます。
公開開始日:2022年3月30日(水)
視聴料金:無料
主な登場人物:
 澄子(すみこ・主人公、終戦当時7歳)
 毅(つよし・澄子の兄、終戦当時12歳)
 きぬ(澄子の母親)
 五三(ごぞう・澄子の父親)
 ニーヤ(母子たちを助けた中国人)
原作:玉田澄子(たまだ・すみこ) 「大地の花」 (春秋社より)
脚本:中西良介(なかにし・りょうすけ、新国立劇場演劇研修所第10期修了)
演出:宮田慶子(みやた・けいこ)
照明:三澤裕史(みさわ・ひろし)
音響:信澤祐介(のぶさわ・ゆうすけ)
出演:
 八幡みゆき(やはた・みゆき、新国立劇場演劇研修所第9期修了)
 高倉直人(たかくら・なおと、新国立劇場演劇研修所第10期修了)
   ※「高倉」の「高」は「はしごだか」
 小比類巻諒介(こひるいまき・りょうすけ、新国立劇場演劇研修所第11期修了)
 大久保眞希(おおくぼ・まき、新国立劇場演劇研修所第13期修了)
 宮崎隼人(みやざき・はやと、新国立劇場演劇研修所第13期修了)
制作:新国立劇場演劇研修所
企画:平和祈念展示資料館

一般の方からの問い合わせ先:
 平和祈念展示資料館
 TEL:03-5323-8709
 公式HP:https://www.heiwakinen.go.jp

■原作者・玉田澄子さんの略歴
   ※「大地の花」発行時(1999年3月)現在
1938(昭和13)年:岐阜県に生まれる。
1944(昭和19)年:家族とともに旧満州入植。
1946(昭和21)年:旧満州より引き揚げ。
1993(平成5)年:日中友好ボランティア組織「微風の会」設立。
現在:同人誌「小品」代表。「微風の風」事務局長。
   NHK文化センター(名古屋・岐阜)講師。

■新国立劇場 演劇研修所の協力を得て、上演および公開した作品の概要
(1)【館内・有観客公演】リーディング公演「ソ連軍との交戦とシベリア抑留」
   ※「秋の特別イベント」の一環として実施
公演日:2018(平成30)年11月11日
会場:平和祈念展示資料館内 ビデオシアター
原作:西川 勝(平和祈念展示資料館の労苦体験手記集「平和の礎」より)
構成・演出:宮田慶子(新国立劇場演劇研修所長)
協力:新国立劇場演劇研修所
料金:無料
(2)【館内・有観客公演】リーディング公演「ソ連軍との交戦とシベリア抑留」
   ※「秋の特別イベント」の一環として実施
公演日:2019(令和元)年11月3日
会場:平和祈念展示資料館内 ビデオシアター
原作:西川 勝(平和祈念展示資料館の労苦体験手記集「平和の礎」より)
構成・演出:宮田慶子(新国立劇場演劇研修所長)
協力:新国立劇場演劇研修所
料金:無料
(3)【オンライン公開】リーディング公演「和良村分村開拓団・苦渋の道」
   ※「戦後75年企画 秋のオンライン演劇公演」の一環として実施
公開日:2020(令和2)年10月17日
原作:玉田澄子(平和祈念展示資料館の労苦体験手記集「平和の礎」より)
構成・演出:宮田慶子(新国立劇場演劇研修所長)
協力:新国立劇場演劇研修所
視聴方法:平和祈念展示資料館公式YouTubeチャンネルで3か月間配信
視聴料金:無料

■脚本、演出、出演者のプロフィール
脚本:中西良介(なかにし・りょうすけ)

[画像5: https://prtimes.jp/i/90951/9/resize/d90951-9-47fd205308adc34d657f-4.jpg ]

1991年12月6日生まれ。東京都出身。
新国立劇場演劇研修所第10期修了。
演劇ユニット「Triglav(トリグラフ)」「アヴァンギャルド×コンプレックス」のメンバー。
翻訳作品に『The Collection』『THE PILLOWMAN』『ハツカネズミと人間』『The Kitchen』。
近年の出演作品に『ピサロ』『Crimes of the heart -クライムス オブ ザ ハート-』『The Kitchen』『悪魔と永遠』など。
新国立劇場では『赤道の下のマクベス』、新国立劇場演劇研修所では『マニラ瑞穂記』に出演。


演出:宮田慶子(みやた・けいこ)

[画像6: https://prtimes.jp/i/90951/9/resize/d90951-9-213302aa13a60ddf2d7b-5.jpg ]

演出家。
劇団青年座所属。翻訳劇、創作劇、ミュージカル、オペラと多方面にわたる作品を手がけ、演劇教育や日本各地での演劇振興・交流にも積極的に取り組む。
(公社)日本劇団協議会常務理事、日本演出者協会副理事長。
2010年〜2018年、新国立劇場演劇芸術監督。紀伊國屋演劇賞個人賞、芸術選奨新人賞、毎日芸術賞千田是也賞、読売演劇大賞最優秀演出家賞など受賞多数。
2016年4月〜、新国立劇場演劇研修所長。所長としての修了公演演出作品に『MOTHER-君わらひたまふことなかれ』『美しい日々』『るつぼ』『社会の柱』『マニラ瑞穂記』『理想の夫』。


出演者:八幡みゆき(やはた・みゆき)

[画像7: https://prtimes.jp/i/90951/9/resize/d90951-9-c9f2045cdeab807230c0-6.jpg ]

1990年1月24日生まれ。熊本県出身。
新国立劇場演劇研修所第9期修了。
現在、野田秀樹氏が指揮する東京演劇道場の門下生でもある。
主な出演作品に『私はだれでしょう』『関数ドミノ』『父の黒歴史』『阿呆浪士』『Navy Pier〜埠頭にて〜』、映画「閉鎖病棟〜それぞれの朝〜」など。
日本大学藝術学部演劇学科卒。


出演者:高倉直人(たかくら・なおと)

[画像8: https://prtimes.jp/i/90951/9/resize/d90951-9-c6ff036192a6c8745a7b-7.jpg ]

1992年1月18日生まれ。福岡県出身。
新国立劇場演劇研修所第10期修了。
主な出演作品に『COUPLES 冬のサボテン』『きらめく星座』など。
新国立劇場では『オレステイア』、新国立劇場演劇研修所では『るつぼ』『理想の夫』、朗読劇「少年口伝隊一九四五」「ひめゆり」に出演。
2018年、平和祈念展示資料館リーディング公演『ソ連軍との交戦とシベリア抑留記』に出演している。
九州大谷短期大学卒。
※「高倉」の「高」は「はしごだか」です。


出演者:小比類巻諒介(こひるいまき・りょうすけ)

[画像9: https://prtimes.jp/i/90951/9/resize/d90951-9-fd3987bd1d085d80bad2-8.jpg ]

1992年2月19日生まれ。青森県出身。
新国立劇場演劇研修所第11期修了。
近年の出演作品に『COCOON 月の翳り星ひとつ』『カリギュラ』など。
新国立劇場では『ヘンリー五世』、新国立劇場演劇研修所では『社会の柱』『理想の夫』、朗読劇「ひめゆり」「少年口伝隊一九四五」に出演。
2018年、平和祈念展示資料館リーディング公演『ソ連軍との交戦とシベリア抑留記』に出演している。


出演者:大久保眞希(おおくぼ・まき)

[画像10: https://prtimes.jp/i/90951/9/resize/d90951-9-a7856ad2b0f95fc5ea8e-9.jpg ]

1996年11月29日生まれ。大阪府出身。
新国立劇場演劇研修所第13期修了。
主な出演作品に『人類史』『オール・アバウト・Z』などがある。


出演者:宮崎隼人(みやざき・はやと)

[画像11: https://prtimes.jp/i/90951/9/resize/d90951-9-19f1bba3c023b64fa5ea-10.jpg ]

1988年11月23日生まれ。岩手県出身。
新国立劇場演劇研修所第13期修了。
主な出演作品に『かまつかのオイディプス』 『モジャ』『熱帯のアンナ』など。
新国立劇場では『リチャード二世』に出演。
新国立劇場演劇研修所では『マニラ瑞穂記』など。


※参考:「平和祈念展示資料館」 施設概要

[画像12: https://prtimes.jp/i/90951/9/resize/d90951-9-46118d040d15db11d44a-11.jpg ]

施設名:平和祈念展示資料館(へいわきねんてんじしりょうかん)
英文表記:Memorial Museum for Soldiers, Detainees in Siberia, and Postwar Repatriates
開館日:2000(平成12)年11月30日
施設内容:兵士、戦後強制抑留者、海外からの引揚者に関する資料を展示
所在地:〒163-0233 東京都新宿区西新宿2-6-1 新宿住友ビル33階
    TEL:03-5323-8709  FAX:03-5323-8714
[画像13: https://prtimes.jp/i/90951/9/resize/d90951-9-d859983bd382e0da0db5-12.jpg ]

アクセス:
・都営大江戸線 「都庁前」駅 A6出口から徒歩 約1分
・東京メトロ丸の内線 「西新宿」駅から徒歩 約5分
・JR、小田急線、京王線 「新宿」駅西口から徒歩 約10分
開館時間:9:30〜17:30(最終入館17:00)
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日、夏休み期間は除く)、
    年末年始、新宿住友ビル全館休館日
入館料:無料
展示面積:約460平方メートル
施設構成:
 常設展示室(兵士コーナー、戦後強制抑留コーナー、海外からの引揚げコーナー)
 企画展示コーナー、体験コーナー、情報メディアコーナー、図書閲覧コーナー、
 ビデオシアター
所蔵資料数:
 所蔵資料数:約22,000点、所蔵図書数:約12,000点
 常設展示資料数:約400点(グラフィックやジオラマ含む)、
 開架図書数:約2,000点
名誉館長:立正大学名誉教授・増田 弘(ますだ・ひろし)
入館者数:約92万7,000人(2000年11月30日〜2022年2月28日現在)
平和祈念展示資料館 公式YouTubeチャンネルURL
 https://www.youtube.com/channel/UCLrCfHRIshZcXbaKq3xuBTw
公式WEBサイトURL
 https://www.heiwakinen.go.jp



プレスリリース提供:PR TIMES

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