プレスリリース
BDのグループ会社である株式会社メディコン(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:阿知波達雄、以下メディコン)は、柔らかいガーゼ面から尿を自動吸引する女性用排尿ケアシステム「ピュアウィック(TM) システム」のレンタル事業とECサイトでの販売を開始いたしました。
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「ピュアウィック(TM) システム」は、おむつなどに代わる女性のための排尿ケア製品で、体外式カテーテル「ピュアウィック(TM) 女性用体外式カテーテル」(以下、ピュアウィック 体外式カテーテル)を、専用の吸引装置「ピュアウィック(TM) 採尿システム」(以下、ピュアウィック 採尿システム)に接続して自動的に尿を吸引する装置です。
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本来無菌である尿路に病原微生物が侵入することで引き起こされる尿路感染症には、尿道炎や膀胱炎、腎盂腎炎などがあり、医療関連感染の約40%を占めると言われています*1。特に女性は男性よりも尿道が短いため、尿路感染症にかかりやすく、膀胱内に尿道カテーテルを留置している場合には、感染のリスクがさらに高まります*2。ピュアウィック 体外式カテーテルは、体内に留置しない非侵襲的な排尿カテーテルであるため、このような課題のソリューションになることが期待されます。
また、在宅医療では、排尿動作が困難な患者さんは、おむつを使用するケースも多く見られますが、おむつかぶれや皮膚損傷を起こすリスクに加え、ケアをする方の労働負担も大きいことが指摘されています*3。ピュアウィック 体外式カテーテルの交換は通常1日2回程度、腰を上げたりせずに陰部に挟むだけなので交換の手間が少なく、人手が足りない医療、介護の現場における医療従事者や介護者、および患者さんのご家族の負担軽減に寄与することが期待されます。
今回スタートしたレンタル事業は、株式会社スズケンの連結子会社である株式会社コラボプレイス(以下コラボプレイス)により運営されます。対象となる製品はピュアウィック 採尿システムで、対象となる施設は貸与事業所および訪問看護ステーション、高齢者施設です。これまで患者さんが介護保険を使ってピュアウィック 採尿システムの貸与を受け使用する場合は*4、貸与事業所がピュアウィック 採尿システムを購入し、患者さんに貸与いただく必要がありました。今回スタートしたレンタル事業では、貸与事業所は、コラボプレイスからピュアウィック 採尿システムを借り受け、患者さんに貸与いただくことが可能です。
また、介護保険が利用できない場合でも、患者さんは、訪問看護ステーション、高齢者施設、医療機関などを通じて、コラボプレイスより、ピュアウィック 採尿システムを借り受けることが可能です。
なお、消耗品となるピュアウィック 体外式カテーテルにつきましては、介護施設やご利用者ご本人が直接、コラボプレイスが販売を開始したAmazonビジネスやamazon.co.jpから購入いただけます。
一般向け製品情報サイト「女性に寄り添う排尿の新しいカタチ」
https://www.bdj.co.jp/ucc/purewick/
福祉機器の国際展示会である「国際福祉機器展」(2023年9月27〜29日開催)にピュアウィックを出展し、使用方法などについてご紹介いたしますので、ぜひお立ち寄りください。
第50回国際福祉機器展 H.C.R.2023
アジア最大規模である、日本初の福祉機器の国際展示会。
H.C.R.2022は、4年ぶりとなる「東京ビッグサイト東展示ホール」を会場とし、ご来場者約9万人にのぼり、リアル展示会には、来場者と出展企業から歓迎の声が寄せられました。また、Web展も約190万ビューに達する等、福祉機器関連情報へのアクセスが急増しました。
H.C.R.主催の全国社会福祉協議会、保健福祉広報協会においては、SDGsがめざす「誰一人取り残さない持続可能で多様性と包摂性のある社会」の理念に即し、全国各地での地域福祉の実践活動などの取り組みを働きかけています。
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会期:リアル展:2023年9月27日(水)〜29日(金)10:00〜17:00(29日(金)のみ16:00まで)
Web展:2023年8月28日(月)〜10月30日(月)17:00
会場:リアル展:東京国際展示場「東京ビッグサイト」東展示ホール
(〒135-0063 東京都江東区有明3-11-1/66,140平米)
弊社ブース番号:3-16-08
Web展:H.C.R.Webサイト 特設サイト
公式HP:https://hcr.or.jp/
入場料:無料(事前登録制)
主催:全国社会福祉協議会、保健福祉広報協会
製品概要
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株式会社メディコンについて
株式会社メディコン(〒541-0046 大阪市中央区平野町2丁目5-8 平野町センチュリービル9F)は、1972年にC.R.Bard社の手術用、検査用、泌尿器科用ディスポーザブル製品を輸入販売する「日本メディコ」として設立。小林製薬との出資比率が同等となる「株式会社メディコン」を経て、2015年よりC.R.Bard社の100%子会社として、血管、泌尿器および外科領域における治療用医療機器の販売で事業を拡大してきました。2017年12月、BDのC.R.Bard社買収に伴い、株式会社メディコンはBDグループの一員となりました。主要製品:排尿ケア関連製品、エンドユロロジー関連製品、クリティカルケア関連製品、カテーテル固定関連製品、放射線治療関連製品、IVR関連製品、生検関連製品、ヘルニア手術関連製品、外科関連製品、PEG関連製品、静脈栄養・化学療法関連製品、透析関連製品
BDについて
BD(ベクトン・ディッキンソン アンド カンパニー)は、医療技術で世界をリードし、医療分野での新たな知見を求め、診断や治療の質を向上させることで、「明日の医療を、あらゆる人々に(TM)」というパーパスの実現を目指しています。患者さんの治療や医療プロセスに関する革新的な技術やサービス、シリーズを開発することによって医療の最前線で活躍する人々を支えています。世界で77,000人におよぶBD社員は、次世代の診断・治療法の研究開発の現場で研究者をサポートし、臨床現場における医療従事者の安全性や医療効率を向上させ、医学研究者たちによる診断技術の研究を促進するよう日々努力をしています。世界のあらゆる国の医療機関とパートナーシップを組み、世界規模の最重要課題に取り組むとともに、顧客である医療機関と緊密に連携することで、医療効果の改善やコスト削減、効率化、安全性の向上、医療アクセスの促進に寄与しています。日本においては、2019年より、薬局における薬剤在庫管理を効率化する薬局ロボットを上市し、2020年7月に日本初となる市販薬用OTCデジタルディスプレイの実証実験を開始しました。また、新型コロナウイルスの検出に貢献するBDの全自動リアルタイムPCR「BDマックス(TM) 全自動核酸抽出検出システム」は全世界で使用されており、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)検出専用試薬が2020年6月に発売となりました。2017年、BDはC.R.Bard社をBDグループに迎え入れ、同社製品をBD製品ラインアップに加えました。
株式会社スズケンについて
スズケングループは、事業領域を「健康創造」と定め、中核事業である医療用医薬品の卸売だけではなく、新たな医薬品の研究・開発・製造、医薬品メーカー支援、保険薬局、そして介護に至るまで、医療と健康に関わる事業を総合的に展開しています。また、医薬品卸売業としては唯一、医薬品メーカーから卸、さらに卸から医療機関・保険薬局までの物流機能(「医療流通プラットフォーム」)を有し、メーカー、医療機関、保険薬局、さらには患者さま視点で、多様化・高度化する医療流通ニーズにワンストップで対応できる強みを持っています。
株式会社コラボプレイスについて
株式会社スズケンの子会社であるコラボプレイスは、ヘルスケア業界において様々なデジタル関連サービスやIoT デバイス等を安全・安心かつ効果的・効率的にご利用頂ける、ヘルスケアプラットフォームの開発・提供を行っています。スズケングループが保有するさまざまなサービスや情報の発信に加え、医療・介護現場の皆さまと企業さまをつなぐ機能、さまざまな企業のデジタルヘルスサービスを統合的にお届けする機能などを搭載し、医療・介護現場へデジタルヘルスサービスを安心・安全にご利用いただける環境づくりを進めています。
脚注
*1 泌尿器科学会 泌尿器科領域における感染制御ガイドライン https://www.urol.or.jp/lib/files/other/guideline/12_infection_control_urology.pdf
Haley RW, et al. The nationwide nosocomial infection rate. A new need for vital statistics. Am J Epidemiol 1985;121:159-167
*2 日本泌尿器科学会
https://www.urol.or.jp/public/symptom/22.html
Daniels KR, et al. Trends in CAUTIs among a National Cohort of Hospitalized Adults, 2001- 2010. Am J Infect Control 2014;2:17-22
*3 IADベストプラクティス
https://jwocm.org/wp-content/uploads/2021/01/IAD%E3%83%99%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B9.pdf
内閣府 世論調査「介護ロボットに関する特別世論調査 2.介護で苦労したこと」
https://survey.gov-online.go.jp/hutai/h25/h25-kaigo.html, https://survey.gov-online.go.jp/hutai/h25/h25-kaigo.pdf
*4 ピュアウィックは、「自動排泄処理装置(尿のみ)」の分類で(要支援1の方)から介護保険の福祉用具貸与でご利用いただけます。
プレスリリース提供:PR TIMES