プレスリリース
レンタカー事業者向けの「回送アウトレットプラットフォーム」を運営するパスファインダー、シードラウンドで総額8,000万円の資金調達を実施
事業者との実証実験を加速。事業拡大に向けて創業期コア人材の採用を強化
MaaS/物流サービスの開発・研究を行うパスファインダー株式会社(本社:東京都板橋区、代表取締役:小野崎 悠介、以下 パスファインダー)は、初となるシードラウンドで総額8,000万円の資金調達を実施しました。株式会社ANOBAKAをリードインベスターに、W株式会社、株式会社ココナラスキルパートナーズ、株式会社ベクトルを引受先としています。
パスファインダーは、本資金調達を通じて、配置データ取得のため国内大手レンタカー事業者との実証実験や開発等を加速させ、それに伴う人材採用とマーケティングの強化をはかります。
[画像1: https://prtimes.jp/i/67457/9/resize/d67457-9-900460e8230dd065d50b-0.jpg ]
背景と目的
[画像2: https://prtimes.jp/i/67457/9/resize/d67457-9-766d06e3f0ae5e851bee-1.png ]
■国内レンタカー市場とは
パスファインダーの事業領域である国内レンタカーの市場規模は1兆500億円(2020年)にのぼります。自動車の“所有から利用へ”という時代的な潮流も受け、国内のレンタカー車両数は2020年には2010年の2倍に増加するなど、右肩上がりの傾向にあります。
私たちは同市場の中でも「片道乗り捨てレンタカー」に注目しサービス展開を進めています。片道乗り捨てレンタカーとは、貸出元の店舗に返却せず目的地周辺の店舗に返却できるサービスで、現在も多くの大手レンタカー会社が提供しています。日本国内全体で年間100万回を超える利用があり、片道乗り捨てレンタカーに限った現在の市場規模はレンタカー全体のおよそ10%(約1,000億円)、ユーザーの増加傾向を加味すると将来的には30%(約3,000億円)に拡大するポテンシャルがあります。
■ 「片道乗り捨てレンタカー市場」が持つ課題
利用者からみた場合、片道乗り捨てレンタカーは元の店舗に戻す必要がなく、より自由で気軽に移動できるため、利用者数は増加傾向にあります。しかし現在、利用に際してはレンタカー利用料に加えて乗り捨て料金として「回送委託料」が必要です。回送委託料は、例えば東京・大阪間の場合レンタカー利用料に匹敵する場合もあり、片道乗り捨てレンタカーの気軽な利用のハードルにもなっています。
また一方で事業者から見ても、回送委託料は人材難や利用者の増加に伴って高騰しています。コストの費用の全てをレンタカー利用者に転嫁することは難しくなっているため、地域によっては赤字に陥るケースもみられます。ニーズはある一方で、「回送を前提とした事業モデル」の一事業者単体での運用は持続できなくなりつつあります。
[画像3: https://prtimes.jp/i/67457/9/resize/d67457-9-f1c72c815ec3fdd174b1-2.png ]
■ 片道乗り捨て専用レンタカー「Simpway(シンプウェイ」
これらの課題を解決するため、パスファインダーは、最適配置アルゴリズムを利用し、片道乗り捨てレンタカーの上り利用のユーザーと下り利用のユーザーをマッチングさせることで回送料金を発生させない「片道乗り捨て専用レンタカーの回送アウトレットプラットフォーム― Simpway(シンプウェイ/以下、シンプウェイ)」を運営しています。また、データ取得とオペレーションやニーズ検証等を目的に、自社でもレンタカー事業者として片道乗り捨てレンタカーを展開しています。
Simpwayは、本来レンタカーとして利用されない回送車両を活用するため、利用者・事業者ともに大幅にコストダウンすることが可能で、必要となる車両数も少なくてすみます。実際に、過去の移動実績やデータを用いたシミュレーションの結果から、利用者のコストは88%減少、事業者のコストは80%減少、さらに必要な車両数は33%カット可能であることがわかりました。
現在は一部路線に限って展開していますが、今後は東名阪を中心に複数路線での展開を予定しています。加えて、大手レンタカー事業者との提携や実証実験を予定しており、複数事業者間を繋ぎ、マッチングプラットフォームとしての利便性向上をはかります。
■ 「最適配置SaaS」「自動運転時代の運用効率化プラットフォーム」へ
私たちの将来的な事業領域はレンタカーにとどまりません。例えばまずは、平日非稼働のカーシェア車両や法人営業車等の「遊休車両」をレンタカー同様にプラットフォームへ組み込むことで、ワンウェイ利用という選択肢の規模拡大と、ニーズと車両の最適化を進めます。私たちは、こういった回送の必要ない片道移動のマッチングの最適化実現は、将来的な「自動運転時代の車両運用を効率化させる最適配置プラットフォーム」に繋がり、誰もが「好きなときに、好きな場所へ自由に移動できる社会の実現」を早めると考えています。
「自動運転社会の運用効率化プラットフォーム」を目指し、まずは今実現すべきことから着手し、着実に歩みを進めていきます。
資金調達について
この度の資金調達を通じて、国内大手レンタカー事業者との実証実験や開発等を加速させ、それに伴う人材採用とマーケティングの強化をはかります。
■資金調達概要
調達金額:8,000万円
調達方法:J-KISS型新株予約権、銀行借入
新規投資家:
・ANOBAKA 3号投資事業有限責任組合
・W fund2号
・CSP1号投資事業有限責任組合
・株式会社ベクトル
資金用途:実証事業の拡大、人材採用、マーケティング費用等
採用について
パスファインダーは事業展開を加速させるべく、以下の職種で積極的に採用を行っています。
・CTO候補 リードエンジニア
・CFO候補 (ファイナンス&アカウンティング)
・CMO候補 リードマーケター
・“片道レンタカーSimpway”オペレーションマネージャー
■弊社カルチャーについて
・初期フェーズの今は週2回の出社推奨日はありますが、ワーケーションやリモート推奨です。
・旅好き、ドライブ好きが集まっています。全国・海外からの勤務実績があります。
・多拠点居住やコワーキング、キャンピングカー活用なども歓迎です。
・旅の推奨、調査研究の補助も進めていく予定です。
[画像4: https://prtimes.jp/i/67457/9/resize/d67457-9-d4cd471c8dcc6470168f-3.jpg ]
投資家からのコメント
株式会社ANOBAKA 代表パートナー 長野 泰和 氏
シード特化のファンドを運営して6年。これまで120社以上投資をしてきて、その何倍ものスタートアップの投資検討をしてきましたが、Pathfinderは「その発想できたか!(笑)」という感じでビジネスプランの独自性では群を抜いて面白い会社だと思いました。
レンタカー市場におけるパラダイムシフトを起こせるポテンシャルのあるスタートアップで、今後仕掛けていく戦略を小野崎さんと話しているとワクワクが止まりません。今回のファイナンスを期に事業の本格ローンチに向けて具体的に動き出すわけですが、ユーザーに驚きと喜びを届けてくれると思います。これからのPathfinderが楽しみで仕方がありません。
W fund シニアインベストメントマネージャー 佐藤 直紀 氏
個人のより自由な移動を実現するという大きなビジョンを持つPathfinderへ出資させて頂きました。
CEOの小野崎さんは大きなビジョンを持つと同時に、目の前の事業者や利用者のペインポイントを深く理解し既に大手レンタカー事業者をも巻き込み事業を推進されています。今後、大きなポテンシャルを持つレンタカー市場を起点に、高い専門性を備えたPathfinderチームが次世代のモビリティサービスを構築していくことを楽しみにしています。
株式会社ココナラスキルパートナーズ 代表取締役 南 章行 氏
スタートアップとしてはこなれていない、延々と長いプレゼンを初めて聞いた時、MaaS領域の知識と情熱に圧倒されました。一方で、そこで語られたレンタカー市場におけるユニークな価値提供と、その先に広がる大きなビジネスポテンシャルに膝を打ち、出資を決めました。ココナラスキルパートナーズとしてPathfinderの成長をご支援できるのをとてもうれしく思っています。
株式会社ベクトル マネージングパートナー 田島 司京 氏
MaaSの普及が遠くない未来として見据えられる中、モビリティを活用したビジネスを展開している業界に共通した課題は「最適配置技術」だと考えております。
Pathfinder株式会社はこの社会問題を解決するため、独自アルゴリズムを用いて様々なソリューションを提供している会社です。
今回の出資を通して、この優れたビジネスを世の中に広めていきたいと思い、お手伝いをしていきたいと考えています。
パスファインダーの事業にかける想い
Pathfinder株式会社 代表取締役 小野崎 悠介
『自動運転時代でも、日本発グローバルサービスを!』
今、日本が一番競争力を持つ自動車産業は
このままではGAFA等に負け、自動運転時代に向けて急速に影響力がなくなります。
しかし今から始めれば、まだ勝てるサービスを作れると我々は考えます。
自動運転の研究開発も要素技術や個別車両については
日本は非常に高い競争力を持ちますが
モビリティサービスとして投入された後の想定があまりなされていません。
自動運転社会への布石として
我々はまずは手動運転での全体最適・省資源・省エネルギー化を狙います。
足元の対象としては一番規模が大きく国内約90万台もあるモビリティサービスである
レンタカー・カーシェアです。
90万台を効率的に運用するアルゴリズムの構築を進めた先に
ユーザーにとっても移動のコスト・物理的心理的ハードルが下がった
個人のしたい活動を後押しする人間中心の社会を実現できると信じています。
旅・ドライブが好きな方は是非一緒に作り上げていきましょう!
ご連絡お待ちしております。
↓気軽に雑談してみる↓
https://meety.net/matches/pYWvwBcDdpMY
パスファインダーとは
パスファインダーは、MaaS(Mobility as a Service)時代の開拓者(Pathfinder)となることを目指し、2020年に設立されたモビリティサービスの研究開発企業です。社名は火星探査機Mars Pathfinderに由来し、同機及び同プロジェクトの革新的な姿勢にあやかり、名付けられました。
2022年3月にリリースされた、日本初の出発店舗・返却店舗が固定の片道専用レンタカーのマッチングサービス「Simpway」β版の開発や、回送/遊休車両マーケットプレイスの立ち上げ等、MaaS領域で移動のハードルを下げるため、幅広く取り組みます。
Simpway HP:https://www.simpway.to/
コーポレートHP:https://pfr.technology/
社 名:Pathfinder株式会社
所在地:東京都板橋区仲町23-6
オフィス:東京都渋谷区道玄坂1-16-6 二葉ビル 3階
資本金:300万円
設 立:2020年1月27日
事 業:MaaS及び関連サービス/研究開発
代表取締役:小野崎 悠介
プレスリリース提供:PR TIMES