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Heartseed、20億円のシリーズD資金調達を実施

(PR TIMES) 2023年05月25日(木)16時45分配信 PR TIMES

「iPS細胞を用いた心筋再生医療」の事業化へ累計調達額102億円を達成

 Heartseed株式会社(本社:東京都新宿区 代表取締役社長:福田恵一、以下Heartseed)はこの度、当社のリードパイプラインであるHS-001の重症心不全を対象とした第I/II相治験(LAPiS試験)の推進と上市に向けた体制整備を視野に、既存株主及び新規投資家を引受先とした第三者割当増資により、総額20億円のシリーズD資金調達を実施いたしました。これにより、これまでの資金調達を含めた当社の累計調達額は約102億円となります。
【資金調達の背景と目的】: LAPiS試験の推進と上市に向けた体制整備

[画像: https://prtimes.jp/i/46965/9/resize/d46965-9-e3a078141cfff38238bc-0.png ]

 Heartseedは、根本治療の選択肢が心臓移植以外にない心不全に、iPS細胞から作製した心筋細胞を補充する、というアプローチから挑み、全く新しい治療法を切り拓くバイオベンチャーです。

 創業者で、慶應義塾大学医学部循環器内科において教授を務めた福田恵一が、心筋再生医療の研究を開始したのが1990年代半ばで、実用化に必要な基盤技術が完成した2015年に、事業化を加速するべくHeartseedを設立しました。
 設立以降、多くの方々のご支援をいただき、2021年には当社のリードパイプラインである他家iPS細胞から作製した心筋球 (HS-001)のNovo Nordisk A/S(以下Novo Nordisk社)との全世界での技術提携・ライセンス契約を締結しております。以降、両者での強固な連携のもとに国内治験と海外での治験開始準備を進め、HS-001の国内第1/2相治験(LAPiS試験)で初めての患者さんへの投与を2022年12月に実施し、現在3例目まで投与を進めております。
 いかに革新的な技術であっても、限られた人だけが受けられる「特別な治療法」では意味がないと考えております。再生医療が「当たり前の治療法」となることを目指し、このたび調達した資金をLAPiS試験の推進と上市に向けた体制整備等に充て、HS-001の再生医療等製品としての国内薬事承認と早期の海外治験の開始を目指します。

資金調達の概要
調達金額:約20億円
調達方法:第三者割当増資
シリーズ:シリーズD
引受先(順不同):
新規投資家:
ジャパン・コインベスト4号投資事業有限責任組合(無限責任組合:三井住友トラスト・インベストメント)、Arcus South East Asia、坂野敦氏(資産運用会社Aspex Managementのパートナー)、コーエーテクモキャピタル、Nikon-SBI Innovation Fund、等
既存投資家:
SMBCベンチャーキャピタル、プライベート・エクイティ・コインベスト2号投資事業有限責任組合(無限責任組合:三井住友トラスト・インベストメント)、東京大学協創プラットフォーム開発、メディカルインキュベータジャパン、慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)、等

資金使途:HS-001の治験推進と上市に向けた体制整備、Novo Nordisk社によるHS-001の海外治験開始に向けたカテーテル投与方法の開発、次世代パイプラインの基礎研究、等

【代表取締役社長 福田恵一のコメント】
 シリーズCに引き続き、多額のご支援をいただいた投資家の皆様に厚く感謝申し上げます。当社のHS-001の第I/II相LAPiS試験1例目を2022年12月に実施いたしました。独立安全性評価委員会から治験の継続が承認されており、現在3例目まで投与を実施しております。
 重症心不全の患者さんへこの治療を広くお届けできるように、今回調達した資金は、LAPiS試験を着実に進捗させることに加えて、患者さんにとってより負荷の少ないカテーテル等を用いた投与方法の開発や、上市に向けた体制整備等に充当して参ります。今後も当社は「再生医療で心臓病治療の扉を開く」をミッションに、日本発の技術をいち早く世界に展開できるよう、海外治験の開始に向けた準備も加速して参ります。

【HS-001とLAPiS試験について】
 HS-001は、他家iPS細胞から心室筋を高純度で作製し、生着率を高めるために心筋球と呼ぶ微小組織にしたものです。単一細胞と比較して、心筋球にすることで細胞移植の生着率や生存率が向上することが非臨床試験で確認されています。心筋球は心臓の心筋層内へ投与することを目的として開発した専用の投与針(SEEDPLANTER(R))とガイドアダプターを用いて移植します。
 移植した心筋球は、患者の心筋と結合して再筋肉化することで心収縮力を改善し、また種々の血管新生因子を分泌して移植部位周辺に新たな血管を形成する (neovascularization) という作用機序が期待されています。

 LAPiS試験は、虚血性心疾患に伴う重症心不全患者を対象とする52週間の第I/II相多施設共同、非盲検、用量漸増試験です。冠動脈バイパス手術と合わせて、開胸下で専用の移植デバイスを用いてHS-001を心臓の心筋組織内に移植します。予定症例数は10例で、前半の5例には5,000万個、後半の5例には1億5千万個の心筋細胞を移植します。
 本試験の主要評価項目は移植後26週目の安全性であり、副次的有効性評価項目として、左室駆出率および心筋壁運動評価などを段階的に評価してまいります。

【会社概要】
社名:Heartseed株式会社 (Heartseed Inc.)
設立:2015年11月30日
本社所在地:東京都新宿区大京町12-9 アートコンプレックス・センター302
事業内容:iPS細胞を用いた心筋再生医療
株主:創業メンバー/役職員/Angel Bridge/Astellas Venture Management/澁谷工業/
SBIインベストメント/JMDC/キッズウェル・バイオ/ニッセイ・キャピタル/
SMBCベンチャーキャピタル/伊藤忠ケミカルフロンティア/メディパルホールディングス/
東京大学協創プラットフォーム開発/メディカルインキュベータジャパン/
慶應イノベーション・イニシアティブ(KII) /三井住友トラスト・インベストメント
代表取締役社長:福田 恵一

 Heartseedは心筋再生医療の実現化を目指して、2015年に設立されたバイオベンチャーです。iPS細胞から高純度の心室型心筋細胞を作製する技術、移植技術やiPS細胞の作製方法など、心筋再生医療の普及に必要な多数の独自技術を有しています。2021年6月にデンマークに本社を有する大手製薬企業Novo Nordisk社とHS-001の開発・製造・販売に関するライセンス契約締結を発表しております。これまでに 「Japan Venture Awards 2021」 において「科学技術政策担当大臣賞」を、「大学発ベンチャー表彰2021」において「文部科学大臣賞」を、Asia-Pacific Cell & Gene Therapy Excellence Awards (ACGTEA) 2022において、Most Promising Pipelines Awardを受賞しています。
 より詳細な情報はウェブサイト ( https://heartseed.jp/ ) 、Linkedin ( https://www.linkedin.com/company/heartseed-inc/ ) 、YouTube ( https://www.youtube.com/channel/UCZ88HHvk5Ogk8_rKALxKf9g ) をご覧ください。



プレスリリース提供:PR TIMES

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