プレスリリース
ものづくり・ものはこびの変革を支えるテクノロジースタートアップへの投資に特化した独立系VCファンド「IDATEN Ventures」が2号ファンドを設立
2017年末に1号ファンドを立ち上げ、これまで国内外20社のスタートアップに投資・支援を行ってきたIDATEN Ventures(イダテンベンチャーズ、所在地:東京都港区、代表パートナー:足立健太、以下「IDATEN」、URL:https://www.idaten.vc/)はこのたび2号ファンドを設立し、1号ファンドから引き続き、製造業・建設業・物流業をはじめとする「ものづくり・ものはこび」業界の変革を支えるテクノロジースタートアップへの投資・支援を積極的に進めて参ります。
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IDATEN Ventures 2号ファンド参画メンバー
1号ファンドから継続して、日本を代表する独立系VCであるインキュベイトファンド(代表パートナー:赤浦徹、本間真彦、和田圭祐、村田祐介、ポール・マクナーニ、URL:https://incubatefund.com/)や、孫泰蔵氏が率いるMistletoe(URL:http://mistletoe.co/)のVC投資アームであるMistletoe Venture Partners等が2号ファンドに参画するとともに、ものづくり・ものはこび領域のリーディングカンパニーである下記の3社(50音順)も新たに2号ファンドに参画します。
株式会社エフ・シー・シー(証券コード:7296、東証1部、URL:https://www.fcc-net.co.jp/)
日本を代表するクラッチメーカー。二輪向けクラッチ世界首位。高価な貴金属であるプラチナを用いずに高い排ガス浄化性能を実現する汎用2ストロークエンジン向け触媒を開発する等、ESG文脈に沿った研究開発力も強い。これまで培った技術をベースとする次世代ものづくり・ものはこびの確立へ向けて、IDATEN Ventures 2号ファンドに参画。
日本フェンオール株式会社(証券コード:6870、東証2部、URL:https://www.fenwal.co.jp/)
火災警報・消火に関する防災システムのニッチトップメーカー。温度や熱に対するスペシャリストとして、高い温度制御技術を背景に半導体分野にも事業展開。ものづくり・ものはこびに欠かせない半導体市場を支えている。その他、メディカル領域でも事業展開している。各事業で培った既存技術と近接領域スタートアップとのシナジーによる、新製品開発のスピードアップ及び高付加価値化を目的として、IDATEN Ventures 2号ファンドに参画。
株式会社ピーバンドットコム(証券コード:3559、東証1部、URL:https://www.p-ban.com/)
プリント基板プラットフォームのリーディングカンパニー。あらゆる電子機器に必要不可欠なプリント基板の注文を少量・短納期からネット完結で受け付けており、これまで数多くの電子機器の誕生を支えてきた。そこで培われたネットワークを活用して電子機器の開発環境にさらなる革新をもたらすべく、ものづくり・ものはこび特化のIDATEN Ventures 2号ファンドに参画。
IDATEN投資方針の背景
戦後から1990年代まで、世界の成長ドライバーは「物質の豊かさ」でした。白物家電や自動車など、生活を豊かにしてくれる「もの」が求められ、製造関連企業が世界経済をけん引しておりました。そして、ある程度「もの」が行き渡ると、今度は「情報の豊かさ」が求められるようになりました。知りたいことをすぐ調べることができる検索サービス、つながりたい人といつでもオンラインでつながることができるソーシャルネットワークサービス、聞きたい音楽や観たい映画がいつでも手に入るサブスクリプションサービス等、1990年代から現在まで、そうした情報サービスを提供するIT関連企業が世界経済をけん引しております。そのおかげで「情報」もある程度、行き渡ろうとしています。
では、この先にどんな世界が待っているのでしょうか。あまねく行き渡った「もの」と「情報」とが融合し、フィジカルとデジタルの両側面をもつ「融合サービス」が誕生、その「融合サービス」がこの先の世界経済をけん引していくのではと、IDATENは考えています。例えば、A地点からB地点まで物理的にユーザーを運んでくれる自動運転車による輸送サービスです。自動車という「もの」、A地点からB地点までをつなぐルートという「情報」、これまでユーザーはそれらを別々に確保していましたが、そういったものが最初から融合されたサービスとして展開される時代がやって来ます。しかも単純な足し算として融合されるだけではなく、フィジカルなサービスでありながら、ユーザーの好みや環境特性に応じてデジタルにカスタマイズされた、マスカスタマイズドサービスとして展開されるのです。
そうした時代において、フィジカルな「もの」をこの世に生み出し世界に届ける「ものづくり・ものはこび」と、デジタルな「情報」を生み出すIT関連サービスとの間に存在する各種ギャップを埋めていくようなテクノロジーや、「ものづくり・ものはこび」そのものを強化(例えば高品質化、高耐久性化、新機能獲得、等)するようなテクノロジーがこれまで以上に求められるとIDATENは考え、「ものづくり・ものはこびの変革を支えるテクノロジースタートアップ」への投資・支援を展開しております。これはIDATEN Ventures 1号ファンドをスタートした時から変わらない考え方であり、実際、IDATEN Ventures 1号ファンド投資先は多くのお引き合いをいただき、順調な成長を遂げております。
IDATEN Ventures 1号ファンドの投資先概況
IDATENはいかなる事業も「かんがえる」「つくる」「とどける」というサイクルで成り立っていると考えており、そのサイクルに沿って、「ものづくり・ものはこび」の変革を支えるテクノロジーを展開するスタートアップへ投資・支援を行っております。その一例を、下図に示しています。
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例えば「かんがえる」領域から「ものづくり・ものはこび」を支えるテクノロジーとして、下記のAI・ビッグデータ関連4社に投資をしております。
株式会社エクサウィザーズ(東京都港区、URL:https://exawizards.com/)
AI を利活用したサービス開発による産業革新と社会課題の解決。2021年12月23日に東証マザーズ上場予定。
株式会社QuantumCore(東京都品川区、URL:https://www.qcore.co.jp/)
レザバーコンピューティングを活用し、少量データ×リアルタイム学習を実現。マイコン上でも推論・学習可能なエッジAIに強く、中でも特にマルチセンサ対応AIや、プライバシー情報が多いカメラに頼らない音声・振動・レーダー波・赤外線等をベースとしたカメラレスAIに強み。
株式会社アドダイス(東京都台東区、URL:https://ad-dice.com/)
プログラミングなしで構築・再学習可能なAIの素を開発、各現場のスペシャリストが自分の感覚に合った専用AIを自分たちで創ることができる。例えば、製造業における全数検査、物流業における荷物仕分け、建設関連では空調管理等で活用されている。
株式会社シマント(東京都文京区、URL:http://simount.com/)
データベースそのものにアプリケーションをアジャイルに組み込むことができるマルチバリューベース背景の独自データウェアハウス技術を展開、特に多数対多数のマッチングが不可欠なサプライチェーン領域に強み。
他には「つくる」領域から「ものづくり・ものはこび」を支えるテクノロジーとして、例えばアナログな製造工程をデジタル化するDXソリューションを展開している下記の3社に投資をしております。
Riven (アメリカ合衆国、URL:https://riven.ai/)
フィジカルな3Dパーツの正確なデジタル3Dコピーとコラボレーションプラットフォームを組み合わせ、デジタルファーストのNPI(New Product Introduction、新製品導入)ワークフローを構築。開発の繰り返しや無駄を最小限に抑えながら、顧客への対応力、市場投入までの時間、パーツの精度、生産プロセスを改善。
Visual Factories (イスラエル、URL:https://visualfactories.com/)
工場の生産ラインの各工程で何が起こっているのかをリアルタイムに知ることができ、何をすれば生産性があがるのか示唆してくれる外付けIoTサービスを展開。機械単位でも、ライン単位でも、工場単位でも、電源につなげばすぐ使用可能。
株式会社Deep Valley (東京都渋谷区、URL:https://www.deepvalley.co.jp/)
アパレル製造向けにクラウドPLM(Product Lifecycle Management、製品ライフサイクル管理)ツールを展開。紙やExcelをベースにアナログに進められることが多い企画段階から製造工程までのデジタル化をトータルに推進。販売部分のデジタル化が先行するアパレル業界において、業界全体のデジタル化に不可欠なミッシングピースを埋める存在。
さらには、「ものづくり・ものはこび」をフィジカルな面からも強化するパーツテクノロジーやマテリアルテクノロジーにも投資をしております。例えば下記の2社になります。
株式会社NejiLaw(東京都文京区、URL:http://www.nejilaw.com/)
右向きにも左向きにも締めることができる世界唯一のネジ構造によって絶対にゆるまない締結部材を開発、大型橋梁から腕時計まで、これまでの「ものづくり」の常識を覆す締結ソリューションを展開。
株式会社Magic Shields(静岡県浜松市、URL:https://www.magicshields.co.jp/)
メカニカルメタマテリアルという、従来と同じ素材を用いながら従来にはない性能を持たせる構造技術を用いて、人が転倒した時だけ柔らかく凹んで転倒骨折を予防する床材を開発。
他にも、「とどける」領域を支える次世代バッテリーやハイブリッド動力システム、あるいは半導体メモリやデータストレージ技術、さらには微生物解析に関するバイオテクノロジー等へ投資・支援を展開しております。投資先が展開するテクノロジーは必ずしも適用領域を「ものづくり・ものはこび」に限定するものではありませんが、おかげさまでいずれも多くのお引き合いをいただき、順調な成長を続けております。
なお、IDATENは基本的にはシード期のスタートアップへ投資をしており、投資後の支援(事業開発、広報、採用、経営管理、資金調達等)にも力を入れております。そうした支援について、投資先の起業家の皆さんからIDATENホームページにコメントを寄せていただいております(URL:https://www.idaten.vc/)
IDATEN Ventures 2号ファンドでも、「ものづくり・ものはこび」の変革を支えるテクノロジースタートアップへ積極的な投資・支援を通じ、社会に貢献してまいります。
IDATEN Ventures (イダテンベンチャーズ) について
事業内容
「ものづくり・ものはこび」の変革を支えるテクノロジースタートアップへの投資・支援を専門とするVCファンドの運営。
企業理念
かつて韋駄天は、釈尊のために方々を駆け巡り、食物を集め届けることで釈尊が修行に専念できる環境をつくり、社会へ貢献したと言われています。この食物は感謝を込めて「ご馳走」と呼ばれました。
私たちIDATENは、現代に生きる韋駄天として、釈尊ならぬスタートアップのために方々を駆け巡り、経営資源を集め届けることでスタートアップが事業に専念できる環境をつくり、社会へ貢献します。
これが未来を創る現代の「ご馳走」であり、IDATEN Venturesが掲げる企業理念です。
行動指針
ご:ゴールから考えて
ち:チームで活かし合い
そ:想像を超えて
う:動き続ける
※「ゴール」とは自社だけの観点ではなく、社会全体の「ゴール」
※「チーム」とは自社だけではなく、ファンド参画メンバーや投資・支援先スタートアップ、その他、ご支援いただく皆様を含めた「チーム」
企業情報
所在地:東京都港区赤坂1-12-32 アーク森ビル3F
設立日:2017年10月10日 ※イ(1)ダ(0)テン(10)の日
URL:https://www.idaten.vc/
代表者:代表パートナー 足立健太
本プレスリリースに関する問い合わせ先
コンタクトフォーム https://www.idaten.vc/contact
プレスリリース提供:PR TIMES