プレスリリース
世界初の臍帯由来間葉系細胞の医薬品化に向けて安定供給体制を整備
臍帯(へその緒)の細胞で世界に先駆けた医薬品化を目指すヒューマンライフコード株式会社(代表取締役社長:原田 雅充、所在地:東京都中央区、以下「当社」)は、ロート製薬株式会社(代表取締役社長:杉本 雅史、所在地:大阪市生野区、以下「ロート製薬」)との間で、当社が開発中の臍帯由来間葉系細胞製品(以下「本細胞製品」)を対象とした製造委託契約(以下「本契約」)を2022年2月14日に締結いたしました。
[画像: https://prtimes.jp/i/61963/8/resize/d61963-8-1fd70564e97ab36c9c79-0.png ]
当社は、臍帯組織に含まれる間葉系細胞を用いた細胞治療を、有効な治療選択肢のない難病、希少疾病に苦しむ患者さんのもとに一日も早くお届けすべく、現在、白血病の治療過程で起こる合併症「急性移植片対宿主病」、および新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により重症の呼吸不全をきたす「急性呼吸窮迫症候群」を対象とした治験を進めております。また、他の複数の疾患を対象とした非臨床研究にも取り組んでおります
現在、本細胞製品にかかる技術開発と製造は、東京大学医科学研究所(所在地:東京都港区、以下、「東大医科研」)との共同研究のもと、東大医科研内の細胞加工製造施設「IMSUT-HLCセルプロセッシング施設」で行っております。しかし、治験および将来の商業化に向けた本細胞製品の安定供給を追求するにあたり、当社として現在の製造体制をより強固なものにし、生産能力を高めていく必要があります。
ロート製薬は、特定細胞加工物製造許可のもと、高品質な細胞加工物を安定的に製造する体制を整えております。当社はこれまでロート製薬との資本提携のもと、本細胞製品の製造所として当社が提供する元となる種細胞(マスター細胞)からの細胞加工と製剤化について協議を重ねてまいりました。
本契約締結により、本細胞製品製造の2拠点化につながり、将来的な安定供給を見据えた製造体制の強化がさらに進展することが期待されます。当社は、今回新たに強化されることになる製造体制を土台に、本細胞製品の研究開発および製造を推進し、一日も早い実用化に向けて、より一層邁進してまいります。
プレスリリース提供:PR TIMES