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AokiApp、プライベートな情報を明かすことなくハッシュ値を計算する新技術を発明

(PR TIMES) 2024年11月29日(金)11時15分配信 PR TIMES

既存プロトコルと互換性を保ち、情報セキュリティを強化する革新的手法


株式会社AokiApp(Chief Information Knowledge Officer 青木勇樹、以下「当社」)は、プライベートな情報を通信相手に開示することなくハッシュ値を分散的に計算する革新的なプロトコルを開発し、特許を出願しました。本プロトコルは、既存技術との互換性を維持しながら、情報セキュリティを飛躍的に向上させるものです。
背景
個人情報の保護は、現代社会において重要な課題となっています。情報技術の発展に伴い、大量のデータが日々生成・収集され、その中には個人を特定し得る情報も多く含まれています。データの不適切な取り扱いや漏洩が発生した場合、甚大な被害が発生する可能性があります。こうしたリスクを低減するために、データの暗号化等の措置が取られています。データが暗号化されると、データが第三者に知れ渡ることはありませんが、その反面、データの中身は隠され、復号するまでわからなくなります。

一方、データの透明性を求められるケースも存在します。例えば、電子契約、NFT、厳格な身元確認が不要なユーザー認証が挙げられます。これらのケースでは、個人情報を秘匿する一方で、必要な情報だけを公開したり、データの正しさを確認したりすることが求められます。

上記2つの矛盾した要求を同時に満たす手法として、ゼロ知識証明(特定の情報を公開せずに、その情報が正しいことを証明する技術)やSelective Disclosure(情報の一部だけを選択的に公開する技術)などの技術が開発されました。しかしながら、これらは広く普及した技術とはいえず、既存の技術との互換性に課題があります。
発明の概要
この度当社が発明した技術は、機密情報の保護と情報の検証可能性を両立しつつ、その上、既存技術との互換性を損なうことなくデータの整合性を確認することを可能にします。本発明の概要を端的に表すと以下の通りになります。
- Partially: 部分的に- Executed: 処理された- N-th round: Nラウンド目の- Intermediate: 中間- State: 状態
本発明は現代の暗号技術に欠かせないほどに広く普及したSecure Hash Algorithm(SHA)が持つ暗号学的性質を応用しています。本発明によって、二者間で分散してSHA-256ハッシュ値を計算することが可能となり、その際に機密情報が漏洩することがありません。
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/121066/7/121066-7-55d66fc4e350ce5fefaf64d40f7fe2d1-1280x1260.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
Nラウンド目の中間状態を部分的に処理する図

技術開発の理念
発明にあたり、以下を念頭に置いて開発しました。
- Solid: 歴史ある堅い技術との融合を目指すとともに、Solidityで実装可能である- Bold: 太く、大胆なアプローチである- Black: マネタイズを念頭に、黒字をもたらすことが期待される
本技術は完全なSHA-256ハッシュ値を出力するため、既存のSHA-256を利用する技術インフラストラクチャ、特にウェブサイトの安全性向上に用いられるX.509規格との互換性を持ちます。すなわち、既存のプロトコルに何ら破壊的変更を加えることなく機密情報を保護できます。この特性は、他の類似技術とは一線を画すものです。

また、分散型台帳(ブロックチェーン)で実行されるソフトウェアのプログラミングに広く用いられるSolidity言語での実装を念頭に置いており、分散型台帳と既存のプロトコルの統合を容易にします。
利用シナリオ
具体的な利用シナリオとして、次のような事例が挙げられます:

個人情報の保護とデータ検証:氏名や住所などの個人情報を含むデータから、個人情報のみをマスクし、他者に開示することなくデータ全体の改ざんがないことを確認できます。
電子書籍NFTの信頼性向上:電子書籍NFTのサンプルとして一部のページを公開しつつ、購入者は全編をダウンロードすることができ、公開されていないページがNFTから由来する正しいものであることを確認できます。
今後の展望
当社の発明は、様々な分野でプライバシー保護と確実なデータ検証を実現します。今後も引き続き技術の改良および応用範囲の拡大を行い、デジタル時代における安全で信頼性の高い情報管理を支援して参ります。本発明は特願2024-33484号として出願されました。詳細はこちらをご覧ください。

株式会社AokiAppは、これからも革新的な技術を提供し、安全かつ効率的なデジタル社会の実現に貢献してまいります。
株式会社AokiAppは、マイナンバーカードとブロックチェーン技術を掛け合わせたシステム開発、コンサルティングを行う茨城県つくば市発のIT企業です。
- 本社: 〒305-0031 茨城県つくば市吾妻2-5-1 つくば市産業振興センター- 代表者: 代表取締役 兼 Chief Information Knowledge Officer 青木 勇樹- 設立日: 2023/01/10- HP: https://aoki.app

プレスリリース提供:PR TIMES

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