プレスリリース
2022年2月20日(日)/府中の森芸術劇場(東京都府中市) 観覧無料
地域伝統芸能まつり実行委員会および一般財団法人地域創造は、全国の地域伝統芸能・古典芸能が一堂に会する『第22回地域伝統芸能まつり』を、2022年2月20日(日)に府中の森芸術劇場「どりーむホール」(東京都府中市)で開催。同催事の観覧者を1月30日(日)までインターネットにて募集します(観覧無料/募集人数1,600名、応募多数の場合は抽選)。
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■観覧無料/インターネットで観覧者を募集
観覧をご希望の方は、「地域伝統芸能まつり」ホームページ(https://www.jafra.or.jp/project/tradition/matsuri/2022/)より、申込フォームにてご応募ください。【応募締切:2022年1月30日(日)午後11時59分】
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■伝統芸能の継承、地域活性化を目的に開催
「地域伝統芸能まつり」は、日本各地で脈々と受け継がれてきた祭りや芸能を保存、伝承し、地域の活性化を図る取り組みとして、2001年より開催。これまで延べ190演目に及ぶ全国各地の祭事・芸能を紹介してきました。
■今年度のテーマは「翔」
第22回となる今年度は、“「翔」〜時を超えて、翔けるこころ〜”をテーマに実施。時空を超えて自由に翔ける祭の心を、多彩な演目を通じて感じることで、新たな時代や暮らしへの希望や力につなげていただくとともに、各地の風土や日本文化の素晴らしさを再発見し、郷土に親しみと誇りを持つきっかけになることを願っています。
■男鹿市、一関市、米子市、沖縄市など8地域による多彩な演目を披露
地域伝統芸能まつり実行委員会が選出した「なまはげ太鼓」(秋田県男鹿市)、「行山流舞川鹿子躍」(岩手県一関市)、「尾花沢花笠踊り」(山形県尾花沢市)、「新城の囃子曲持」(神奈川県川崎市)、「比婆荒神神楽」(広島県庄原市)、「淀江さんこ節」(鳥取県米子市)、「今寺の面浮立」(佐賀県嬉野市)、「エイサー」(沖縄県沖縄市)の地域伝統芸能8演目に加え、テーマに所縁の深い古典芸能として、狂言「雷」を実演します。
新型コロナウイルス感染症の感染状況や、荒天などの影響により公演を中止する場合があります。また、各地域の感染状況や移動制限などにより、ご来場をお控えいただくことがあります。最新の開催情報は、地域伝統芸能まつりのホームページなどでお知らせします。
ご来場時、また会場内では必ずマスクを着用し、咳エチケット、手指の消毒など感染予防にご協力ください。※会場入口でサーモグラフィーカメラ等により体温を測定させていただきます。37.5度以上の体温が測定された方は入場をお断りいたします。
『第22回地域伝統芸能まつり』開催概要
テーマ:「翔」 〜時を超えて、翔けるこころ〜
日 時: 2022年2月20日(日) 14:30開演(13:30開場)
会 場: 府中の森芸術劇場「どりーむホール」(東京都府中市浅間町1-2)
主 催: 地域伝統芸能まつり実行委員会/一般財団法人地域創造
【地域伝統芸能まつり実行委員会】 ※50音順
鎌田東二(上智大学グリーフケア研究所 特任教授/京都大学 名誉教授)
香山充弘(一般財団法人地方債協会 会長)
黒田武一郎(総務省 事務次官)
下重暁子(作家)
田村孝子(前 公益社団法人全国公立文化施設協会 副会長)
山本信一郎(一般財団法人地域創造 理事長)
山本容子(銅版画家)
若泉久朗(日本放送協会 理事)
後 援: 総務省/文化庁/観光庁/NHK/公益財団法人府中文化振興財団
協 力: 名鉄観光サービス株式会社
入場料: 無料(応募当選者)
募集人数: 1,600名
応募方法:「インターネット」 にて受付
地域伝統芸能まつりHP(https://www.jafra.or.jp/project/tradition/matsuri/2022/)より、申込フォームにてご応募ください。
*往復はがきでの応募は受け付けておりません。
*ご応募いただいたお客様の個人情報は、本催事の抽選、当落告知および個人を特定しない統計資料の作成の目的で使用させていただきます。また、公演後、会場にて新型コロナウイルス感染症への感染が疑われる事象が発生した際に、必要に応じて保健所、自治体等の公的機関へご来場の方の情報を開示する場合を除き、お客様の事前の承諾なく個人情報を業務委託先以外の第三者に開示、漏洩いたしません。
応募締切: 2022年1月30日(日) 午後11時59分
*当落結果は、2月上旬に応募者全員にメールにて通知いたします。
*当選者には入場整理券(座席券)を公演日の約1週間前を目処に発送いたします。なお、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のため、事前に座席を指定させていただきます。
*ご来場は、当選された方および、申し込み時にご同伴者として登録された方に限らせていただきます。
プログラム(予定):
1. なまはげ太鼓/秋田県男鹿市
2. 今寺の面浮立/佐賀県嬉野市
3. 行山流舞川鹿子躍/岩手県一関市
4. 淀江さんこ節/鳥取県米子市
5. 狂言「雷」/出演:野村又三郎(和泉流) 他
6. 新城の囃子曲持/神奈川県川崎市
7. 比婆荒神神楽/広島県庄原市
8. 尾花沢花笠踊り/山形県尾花沢市
9. エイサー/沖縄県沖縄市
※演目は変更される場合もあります。予めご了承ください。
一般問合せ先: ハローダイヤル 050-5541-8600 (全日9:00〜20:00)
『第22回地域伝統芸能まつり』各演目の紹介
=地域伝統芸能=
◆なまはげ太鼓(なまはげだいこ)[秋田県・男鹿市]
なまはげ太鼓は、ユネスコ無形文化遺産にも登録された国指定重要無形民俗文化財「男鹿のナマハゲ」と日本古来の「和太鼓」を融合させた古くて新しい男鹿独自の郷土芸能です。男鹿温泉交流会館「五風」での定期ライブ公演を開催している他、各種イベントにも精力的に参加しています。勇壮なナマハゲが叩く迫力ある和太鼓の演奏は、唯一無二の感動と興奮を与えてくれます。
◆今寺の面浮立(いまでらのめんぶりゅう)[佐賀県・嬉野市]
面浮立は、佐賀県が誇る民俗芸能のひとつ。笛・鐘・太鼓の囃子に合せ鬼面をつけて舞います。もともとは約450年前の戦(いくさ)における戦勝祝いの舞だったと言われていますが、現在は五穀豊穣への感謝をする神事芸能として受け継がれています。嬉野市に伝わる今寺の面浮立は、男衆の躍動感のある動と静を組み合わせた舞と、女衆の優美な鐘叩きの舞が調和した独特の演舞となっています。
◆行山流舞川鹿子躍(ぎょうざんりゅうまいかわししおどり)[岩手県・一関市]
行山流舞川鹿子躍は、約300年前に宮城県南三陸町から一関市舞川に伝わった郷土芸能です。腰に太鼓をさげ、鹿の頭をかぶり、自ら唄い、太鼓を打ち鳴らし、背負った「ササラ」を揺らしながら勇壮に踊られるもので、五穀豊穣、念仏供養といった祈りが込められています。保存会会員らによる伝承活動が意欲的に行われ、若い継承者も育っています。岩手県指定無形民俗文化財。
◆淀江さんこ節(よどえさんこぶし)[鳥取県・米子市]
淀江さんこ節は幕末頃に北前船の発達により、九州方面から伝わった民謡がお座敷芸として淀江に定着し、明治から大正にかけて一大ブームとなりました。軽快なテンポに合わせて左官屋さんが土壁を滑稽に塗りあげる「壁塗りさんこ」や、「銭太鼓」、「傘踊り」など、明るさと躍動感が感じられる唄と踊りは、観る者を自然と笑顔にする力があります。米子市指定無形民俗文化財。
◆新城の囃子曲持(しんじょうのはやしきょくもち)[神奈川県・川崎市]
囃子曲持とは、米俵・酒樽など諸道具を使用し、囃子のリズムに合わせ力技と妙技を競う技芸です。「新城の囃子曲持」は明治の初め頃、農民の生活に取り入れられ、神事祭事などに欠かすことのできない庶民芸能として伝習されています。曲持は俵を使った基本形から様々な演目を持ち、観る人に迫力と楽しさと感動を与える技芸で、昭和52年神奈川県民俗芸能50選に選ばれ、翌53年には川崎市重要習俗技芸に指定されています。
◆比婆荒神神楽(ひばこうじんかぐら)[広島県・庄原市]
比婆荒神神楽は、400年以上の歴史のある古式を留めた貴重な神楽で、広島県内の神楽において唯一国の重要無形民俗文化財の指定を受けています。庄原市東城町一帯で継承される古い神楽の形で、かつては四日四晩にわたって奉納されていました。この神楽は、鎮魂の要素を色濃く残しているのが特色といわれ、とくに託宣(神がかり)の神事を伝えていることは全国的にみても貴重とされています。
◆尾花沢花笠踊り(おばなざわはながさおどり)[山形県・尾花沢市]
大正8年、尾花沢市のかんがい用水確保のため徳良湖築堤工事が行われ、その際に唄われた土搗き唄が「花笠音頭」の発祥とされています。また、その土搗き唄に合わせて、笠を廻して即興で踊ったものが「花笠おどり」の原型とされ、現在では尾花沢市のみならず、山形県を代表する文化のひとつとなっています。
◆エイサー(えいさー)[沖縄県・沖縄市]
エイサーは、本土の盆踊りにあたる沖縄の伝統芸能のひとつ。仏典を広めるために発生した念仏踊りが、しだいに姿を変えていったものであり、地域ごとに独自の衣装・踊り・掛け声など特色を持つ伝統が受け継がれています。中でも本島中部の沖縄市では特にエイサーが盛んに踊られています。演者同士が踊りながら交差し、様々なかたちへ大胆に変化する演舞体系、ダイナミックな男女混成の踊りなど見どころ満載です。
=古典芸能=
◆狂言 「雷(かみなり)」
一天にわかにかき曇り、鎌倉から奥州へ下るヤブ医者の目の前に、轟音とともに空から落ちてきたのはナント!あの雷様ではありませんか。腰を打って痛がる雷様に、手当てをするヤブ医者の手には大きな針が握られています。さて、どうなりますか。出演/野村又三郎(和泉流)ほか
『第22回地域伝統芸能まつり』 開催にあたって
地域伝統芸能まつり実行委員会 会長 小松和彦
今回から「地域伝統芸能まつり」実行委員会会長を務めることになりました民俗学者の小松和彦と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
「地域伝統芸能まつり」は日本各地に脈々と受け継がれてきた芸能を保存・伝承し、地域の活性化をはかる取り組みです。22回目となる今回のテーマは「翔」。何事にもとらわれず、時空を超えて自由に翔ける祭の心は、新たな時代や暮らしを求める人々に明るい希望をもたらし、未来を照らす力になるのではないでしょうか。各地の伝統ある祭事や古典芸能が一堂に会し、個性を競い合う新たな“祭”が、日本文化の素睛らしさを再発見し、郷土に親しみと誇りをもつ契機となることを願っています。
一般財団法人地域創造について
一般財団法人地域創造は、文化・芸術の振興による創造性豊かな地域づくりを目的として、全国の地方団体等の出捐により1994年に設立されました。財団事業として、地域における文化・芸術活動を担う人材の育成や、公立文化施設の活性化を図るための各種支援事業(クラシック音楽・現代ダンス・演劇・邦楽・美術・助成)など、多彩なプログラムを実施しています。
プレスリリース提供:PR TIMES