プレスリリース
京都発祥の地で触れる歴史と現代が融合する日本文化と持続可能な社会 その2.〜世界遺産下鴨神社「相生社」で漫画御朱印と始まる物語〜
下鴨神社(正式名称:賀茂御祖神社)では5月1日、相生社(あいおいのやしろ)授与所での漫画御朱印「紫式部」の授与を開始致します。
同日に授与が開始される漫画御朱印「玉依姫」に続いて“文化を守り育てる神社”として日本文化を感じて頂く事を目的にベルサイユのばらの作者の女性漫画家池田理代子さんと国際的に活躍する書家でアーティストのMaaya Wakasugi氏に特別協力を得て奉製致しました。
漫画御朱印「玉依姫」参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000130692.html
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イラスト:(C)池田理代子プロダクション
相生の社は御神体に産霊神(むすひのかみ)が祀られ京都で最も知られた縁結びの神様として多くの参拝者が良縁の成就の祈願に訪れます。
その歴史は古く、お社の左側に祀られる御神木「連理の賢木(れんりのさかき)」の2本の木が1本に結ばれる姿は昔から「京の七不思議」の1つ数えられ敬われています。
また現在の御神木は四代目とされ、代を次いで糺の森から生まれることも「縁が結ばれる」だけでなく「良縁が続きますように」と思い思いの良縁を願う参拝者が祈りを捧げる事は相生社ならでわの光景を生み出しています。
下鴨神社を囲む「糺の森」は古今和歌集や後撰和歌集の和歌、源氏物語や枕草子などにも登場し人々の縁を語り継ぐ場所として古典文学の時代から姿を変えずに残されてきました。お祭りや参拝を通じて結ばれる「恋のご縁」は多く残され、今も恋愛成就を願う参拝者がこれからの良縁成就と円満を祈り、一人一人の恋愛物語の1ページを記されていきます。
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写真:相生社の御神木「連理の賢木」
下鴨神社を残す文学の中でも世界最古の恋愛長編小説として世界32カ国に翻訳されている「源氏物語」。
全54帖の中には多くの恋の物語の舞台が登場しますが、現在、平安当時の姿を残すのは糺の森と葵祭のみとなり、下鴨神社は世界最古の恋愛小説の聖地と言われる事となりました。
また、NHK大河ドラマ「光る君へ」の主人公のモデルにもなっている源氏物語の作者「紫式部」ゆかりの場所として現在、多くの人が参拝に訪れています。
今回、相生社での漫画御朱印の奉製にあたって下鴨神社では特別協力の池田理代子さんの「漫画」、紫式部の「文学」を通じて女性として美しく強く生きてこられた姿を重ねて「紫式部」の作画を依頼しその世界観をMaaya Wakasugi氏に書で表現頂く事としました。池田さんは作画にあたって作品で描く紫式部と参拝者をどう縁を繋ぐかを悩んだと言います。
出来上がった作品は、紫式部が物語を記す一筆目を入れる前に、これから始まる物語の展開に思いを馳せて考え悩む姿が描かれました。池田さんは「真っ新な巻物を前に落とす目線と筆を持つ手元はこれからの良縁成就の物語を願う思う参拝者の心情にも重ねました。」と込めた思いを語った。
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これから始まる物語の展開に思いを馳せる紫式部
この想いを受けてMaaya Wakasugi氏が書を揮毫。
「相」の文字を「円相」に見立てて縁結びを想起させました。
漫画と書を融合させた漫画御朱印に「良縁成就の物語」の文学的要素が加わり、漫画御朱印「紫式部」は奉製されました。
漫画御朱印のディレクションも手がけるヘアメイクアーティスト小椋ケンイチ氏は
「日本第一美麗神 河合神社の玉依姫では女性の強さと美しさを日本が持つ文化「漫画」と「書」で表現する事を目的としました。縁結びの神 相生社では更に「文学」を融合して形にする事が出来ました。
ご縁の成就を願う参拝者の方には必ず喜んで頂けると思います。是非、「良縁を結ぶ神さま」ではなく、「良縁を結び続ける神さま相生社を知っていただきたい。」と完成の喜びを語りました。更に「もう一つ大切な事に気づかせて頂きました。それは「漫画」「書」「文学」が人のご縁をきっかけに新しい文化を生み出すご縁に成就したという事です。下鴨神社は人と文化が集まり、そのご縁が交わる事で次の世代へと繋がり文化の神社として歴史を紡いできたんだと思います。」と続けました。
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小椋ケンイチ氏
漫画御朱印は5月1日より相生社授与所他で授与開始。
初穂料は1,000円。「漫画御朱印」を奉製するにあたり環境配慮型素材を導入致します。
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※漫画御朱印でSDGs参考
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000130692.html
初穂料は令和18年の式年遷宮事業へ活用される他、下鴨神社を守る京都最古の原生林「糺の森」の保全や文化事業に活用されます。
【下鴨神社と式年遷宮】
下鴨神社の創始は古く、太古に遡ります。神社境内の糺の森から古代の祭祀遺跡や旧境内から集落など発掘されました。『日本書記」神武天皇2年(BC658)2月の条に御祭神の伝承がみられ、綏靖天皇の御代(BC580頃)に、現在の御蔭祭の始源である御生神事がはじまったとの所伝があります。
式年遷宮とは、一定年限で社殿を造り替えることです。
平安時代中ごろ「鴨社正遷宮也、当社廿年一度…定例也」と史書『百錬抄』にしるされ長元9年(1036)を第1回として式年遷宮の制度が確立しました。その後、21年に1度に制度化されました。
下鴨神社の式年遷宮は近年、本殿が国宝であることから完全な建て替えではなく補修での式年遷宮となりました。
これにより「古くなったから建て替える」ではない、「変わらずに残し続ける」という式年遷宮は、京都最古の神社として次の1,000年へ向け日本の歴史と文化のルーツを残し続ける新たな役割を担う事となりました。しかし残し続ける式年遷宮は時間の流れと共に向き合う課題が多くの人の新たな協力を必要としました。
令和18年の第35回式年遷宮に向けて下鴨神社は漫画御朱印などの文化事業を通じて、歴史的文化の継承と現代の文化を次の時代に繋ぎます。
初期計画として日本書紀にも記された日本最古の神幸列で葵祭の前儀「御蔭祭」の環境整備の一環として御祭神が降り立ったとされる境外摂社 御蔭神社の整備を計画。
下鴨神社は計画始動にあたり、より身近で大切にされる神社の式年遷宮へ個人や法人の協力と参加を目的に、寄付や文化事業への協力を広く受け入れる事としました。
下鴨神社はこれにより多くの方が日本の歴史と文化を繋ぐ事業への参加を頂ける事と願います。
【5月の下鴨神社の主な行事】
3日 流鏑馬神事 13時から
4日 斎王代御禊の儀 10時予定
12日 御蔭祭 9時神社出発
15日 葵祭(正式名称:賀茂祭)
【問い合わせ先】
◆取材、寄付について
賀茂御祖神社(下鴨神社)
担当:大塚高史
電話:075-781-0010
mail:otsuka@shimogamo-jinja.or.jp
HP:https://www.shimogamo-jinja.or.jp
◆文化事業詳細や協力について
担当:岸本(株式会社LOCAL2)
mail:kishimoto@local2.co.jp
HP:https://local2.co.jp
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