プレスリリース
アーツカウンシルしずおかが支援する団体からのお知らせ
「小松つながり醸造所」は、浜松市浜北区小松地区にある145年の歴史を持つ明治屋醤油の歴史と魅力を伝える団体として、令和3年に発足しました。
「人をつなげる地域をつなげる醸造プロジェクト」と題し、11/28(日)には明治屋醤油を会場に、地域の方を対象として人形作家・岡本道康さんを講師に迎え、明治時代の小松のまちを再現する「森のねんどワークショップ」を開催します。
また、明治屋醤油は幾度かの火災に遭遇し、古い資料がほとんど残っていないため、10/29(金)から12/10(金)までクラウドファンディングで資金を募り、明治屋醤油の歴史や文化を伝える本を制作します。
小松つながり醸造所について
静岡県浜松市浜北区小松にある「明治屋醤油」は、明治8年創業の145年続く醤油醸造所として知られています。
ここ小松地区には、天竜川の伏流水が流れることもあり、昭和40年頃までは数十軒の醤油醸造所が存在していましたが、いまでは明治屋醤油が最後の一軒となっています。細い路地を曲がると住宅街の一角に現れる黒壁の3階建ての木造工場は、平成27年には静岡県登録有形文化財へ指定されるなど、明治屋醤油は歴史ある建造物としても地域の歴史を見つめてきました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/82800/6/resize/d82800-6-72bebeb4515054e0f8b2-0.jpg ]
[動画: https://www.youtube.com/watch?v=HLnmv5LgJjY ]
近年では、6代目となる野末将平さん兄弟が一緒に働くようになり、工場見学や醤油搾り体験、新商品の開発、そして農園の運営など様々な取り組みをして家業を盛りたてています。
一方で、醤油の消費量は30年前と比べて半減するなど、家庭の中での醤油離れが顕著に現れています。この小松地区でも、若い世代が増え、世代交代が進んでいます。
そうしたなかで、代々家族が守ってきた明治屋醤油は、この地区において、かつての「文化の象徴」のような存在です。
そのような場所を、地域の人と一緒に大切にしていきたいという想いで、2021年に任意団体「小松つながり醸造所」を明治屋醤油と一緒に立ち上げました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/82800/6/resize/d82800-6-785a8e03595c346f5add-1.jpg ]
本作りについて
明治屋醤油は過去2度の火災に遭遇し、古い資料がほとんど残っていません。当時のことを知る人たちも少なくなっていることから、この度、明治屋醤油の歴史と文化を伝える「本」の制作に挑戦することにしました。
書籍の制作を通じて、これまで地域の食文化を支えてきた明治屋醤油の歴史を振り返り、明治屋醤油に関わりのある方々をはじめ、地域のみなさんや次世代を担う子供たちと一緒に過去や未来を語り合うきっかけづくりにしていきたいと考えています。
書籍の内容は、変わらない醤油造りや家族経営で受け継いできた明治屋醤油の歴史、そして戦後から始まったソースづくりや時代ごとの醤油の変遷など、長い歳月が育んだ明治屋醤油の今と歴史を紹介します。
そして、明治屋醤油を利用した個性豊かな醤油を使った料理など、暮らしの中で楽しめる醤油使いを提案します。
現在、本の制作に向けて取材や撮影を進めています。
[画像3: https://prtimes.jp/i/82800/6/resize/d82800-6-887b13d828eabc120993-2.jpg ]
クラウドファンディング
本の制作費は、10/29(金)から12/10(金)までクラウドファンディングに挑戦し、支援を募ることにしました。
支援を頂いた方には、完成した書籍だけでなく、コロナ禍の影響で中止となったワークショップで制作する予定だった皿のほか、明治屋醤油の商品などさまざまな返礼の品を準備しています。
https://camp-fire.jp/projects/view/499071
[画像4: https://prtimes.jp/i/82800/6/resize/d82800-6-c5415e47c149e8c381c8-6.png ]
ワークショップについて
11/28(日)には、地域の方々に小松の歴史に触れていただくために、「つながり醸造プログラム」と題し、人形作家・岡本道康さんを講師に迎え、明治時代の小松のまちを再現する「森のねんどワークショップ」を開催します。コロナ感染拡大の状況によっては、会場を「浜北文化センター」へ変更する場合もあります。
私たちは、こうした取り組みを通じて、今後も継続的に地域と明治屋醤油との「つながり」を作る場づくりを考えていきます。
アーツカウンシルしずおかについて
[画像5: https://prtimes.jp/i/82800/6/resize/d82800-6-72abcdf8be0fcebb164c-7.jpg ]
アーツカウンシルしずおかは、“視点をかえる 発想をひらく”をキャッチフレーズに、住民主体のアートプロジェクトの支援を中心として、創造性を活かして物事の見方に変化を促し、発想を広げるお手伝いをする組織です。(2021年1月静岡県文化財団内に設置)誰もが持っている創造力が活かされる道をひらき、まちづくりや観光、福祉、教育など社会の様々な分野においてイノベーションが生まれる創造的な地域づくりに貢献します。
https://artscouncil-shizuoka.jp/
プレスリリース提供:PR TIMES