プレスリリース
〜世界初となるCOB形式での製造により、透過率と解像度を大幅に向上〜
株式会社Delight Global(本社:沖縄県那覇市、代表取締役:中桐賢二)は株式会社竹中土木(本社:東京都江東区、取締役社長:竹中祥悟)と共同で、透過型LEDフィルムディスプレイ「透彩(Tou-Sai)」(商標出願中)を開発しました。
本製品は、世界初となるCOB(Chip On Board)※1形式で製造された透過型LEDフィルムディスプレイです。
従来のSMD(Surface Mount Device)※2 形式で製造された製品と比較し、パッケージ基盤を省略することで透過率および解像度が大幅に向上します。
用途としては、バックホウなど建設機械のコックピット用ディスプレイとして、建設分野で導入するほか、今後は一般車両の窓ガラスへの採用も検討しています。また、街中や公共スペースにおいても、今まで活用できなかった建物の窓ガラスに、後付けで本製品を貼りつけることでデジタルサイネージとして利用することができ、広告メディアとしての新たな展開も視野に入れています。
※1基盤の表面に個別にICチップを実装すること
※2基盤の表面にはんだ付けのみによって実装することのできるようにICチップをパッケージ化すること
<サンプル写真(画面サイズ:3.6×2.0m、発光体間隔:4mm>
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/61832/6/61832-6-b8e50227265ee486169fbc812f793c45-1219x639.jpg ]
【製品特徴】
・Petフィルムと呼ばれる強度や耐熱性に優れたフィルムの上面に銅配線を施し、それぞれのLEDチップおよびディスプレイドライバICをCOB形式でPetフィルム上に直接実装しています。
・従来のSMD形式で製造された透過型フィルムディスプレイ製品は、上記のチップを4つ搭載したパッケージ基盤単位で透過フィルムに実装していたため基盤が不透明で透過性が損なわれていました。
しかし、COB形式を採用することでパッケージ基盤を省略し、不透明部分の面積を従来のSMD形式の4分の1以下に抑え、かつ発光体は配置間隔を狭めることで透過率および解像度を劇的に改善しています。
・COB形式はSMD形式と比較してPetフィルム上面の金ワイヤーを省略できるため、発光効率を改善し、省電力化につながります。
・「透彩」専用として、超小型サイズかつ8bitの高演色を実現したディスプレイドライバICを新規開発しました。
・銅配線の配置としてハニカム形式を採用することにより、細い配線を広範囲に分割して設置し、一般配線と同等
の通電容量を確保したうえで透過率を向上しています。
・CB認証取得済(IEC62368-1:2018)、特許出願中
<非発光時(発光体間隔:4mm、透過率(84%)>
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/61832/6/61832-6-7051fbf5fd59fc12892eae777949a5db-1613x907.jpg ]
<発光時(発光体間隔:8mm、透過率90%)>
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/61832/6/61832-6-e686fe46c629793b52dc560c37d16d03-1269x760.png ]
現在、竹中土木とDelight Globalは「透彩」の販売事業化に向けた準備を行っています。今後、建設機械などに限らす、「透彩」のデジタルサイネージ分野への活用や一般車両への適用を図っていきます。
【本件に関するお問い合わせ】
株式会社竹中土木
管理本部総務部
Tel:03-6810-6224
E-mail:tousai-info@takenaka-doboku.co.jp
プレスリリース提供:PR TIMES