プレスリリース
株式会社KOALA Tech(所在:福岡市西区、代表取締役:Jean Charles Ribierre)はソニーグループ株式会社(所在:東京都港区、会長 兼 社長 CEO:吉田 憲一郎)と有機半導体レーザー素子の実用化に向けたデバイス技術について、共同研究開発を開始しました。当社の持つ有機半導体レーザーダイオード(OSLD : Organic semiconductor laser diode)技術開発の知見とソニーグループが培ってきた半導体製造技術の知見を合わせて、高効率なレーザー発振を可能とする革新的で高性能な有機半導体レーザー用デバイス技術の研究開発を共同で行います。これによって、OSLDの特徴を活かした、新たなアプリケーションを創造します。
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◆有機半導体レーザーの特徴
有機半導体レーザーは、無機半導体レーザーでは実現困難であった「可視〜近赤外域の任意の波長での発振」が可能になります。特に、近赤外波長域は、今後、生体認証、光学センサーなどの分野で新たな応用展開が期待されています。また、柔らかい有機材料を使うことでフレキシブルデバイスへの利用にも適しています。
◆KOALA Techがソニーグループと共同研究開発を行う意義
KOALA Techは、九州大学 最先端有機光エレクトロニクス研究センター(センター長:安達 千波矢)で世界に先駆けて実現されたOSLD技術の実用化を目的として設立されたスタートアップ企業です。OSLDは、近年高精細・フレキシブルディスプレイとして注目される有機EL素子(OLED)をはじめ、今後活躍が期待される有機光・電子デバイスのプラットフォームに高い互換性をもつ次世代レーザー光源としての社会実装が期待されており、当社はOSLDの設計技術を保有しています。
一方、ソニーグループは、多岐に渡る光デバイス関連技術を手掛けており、とりわけ半導体レーザーの技術領域において様々なレーザーダイオード素子・モジュールの開発、実用化、および高性能化の実績があります。今般の同社との共同研究開発契約の締結により、KOALA Techが保有する有機半導体レーザーダイオードによる電流励起発振に関する技術、知見と、ソニーグループが一連の開発で培ったデバイス製造技術をベースに、更なる高効率なレーザー発振を開発することができます。
プレスリリース提供:PR TIMES