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一般社団法人 STELLAR SCIENCE FOUNDATION

一般社団法人 STELLAR SCIENCE FOUNDATION 設立のお知らせ

(PR TIMES) 2021年12月20日(月)19時45分配信 PR TIMES

- 傑出した次世代研究者による破壊的発見・発明のための研究エコシステムを構築 -

2021年12月20日、「一般社団法人STELLAR SCIENCE FOUNDATION(ステラ・サイエンス・ファウンデーション、以下SSF)」を設立し、活動を開始したことをお知らせいたします。
SSFは、傑出した次世代研究者を発掘し、全方位的に研究活動の支援を行うことで、破壊的な発見・発明(Disruptive Invention)創出につなげていく仕組みづくりを行います。

背景
日本は長年、科学技術大国として世界の研究を牽引してきました。しかし、世界の研究競争が激化する中、国際的な影響力を持つ論文の指標とされる「注目度の高い論文数」で日本の順位が下がっていることや*、豊かな研究環境を求めて日本人研究者が海外へ流出するなど、日本の研究活動の国際的地位の低下が懸念されています。

今後、日本の科学界の国際的な競争力を向上させるためには、次世代の研究者の推進力が不可欠です。そのためには、研究環境の整備や、破壊的な発見・発明を加速していく新たな仕組みが必要だと考え、当社団法人を設立することを決意いたしました。

ミッション

[画像1: https://prtimes.jp/i/92395/5/resize/d92395-5-f28d54394f74e74f418d-6.png ]


ビジョン
SSFは、「Disruptive Invention through People-Centric Science」(研究者が持つユニークな視点や想像力に価値を置いた、破壊的な発見・発明)をビジョンとして掲げています。つまり、Disruptive Invention(破壊的な発見・発明)は、People-Centric Science(研究者が持つユニークな視点や想像力)によって生まれるという概念のもと、自由な研究開発を行うことが重要だと考えています。

活動
SSFは、このビジョンを実現するために、傑出した研究者を可視化して、科学コミュニティを醸成し、超早期フェーズの研究開発に十分なリソースを提供するための仕組みを構築することで、破壊的な発見・発明の持続的創出を図ります。

そこで、SSFは独自の研究支援の仕組み「The Stellar Model(ステラ・モデル)」を開発いたしました。本パッケージは、3つの「I」、Inventor(傑出した研究者の発掘)Investment(自由で挑戦的な研究を可能とする環境の整備)Inclusion(多様性溢れるコミュニティの醸成)で構成されます。

「The Stellar Model」研究支援の仕組み


Stellar Inventor - 傑出した次世代研究者の発掘

破壊的な発見・発明は、ユニークな視点や想像力を持つStellar Inventor(ステラ・インベンター=傑出した研究者)が生み出すと考えています。世界中の論文データの分析や、独自のネットワークの力を活用して、学閥や組織の壁を超えてStellar Inventorを発掘します。


Investment in foundation - 自由で挑戦的な研究を可能とする環境の整備

Stellar Inventorの破壊的な発見・発明を促すため、学術論文、プレゼンの訓練や、知財戦略の立案支援、研究スペース確保の支援、投資家や経営人材との交流など、研究環境を整える仕組みを構築します。


Inclusive community - 多様性溢れるコミュニティの醸成

破壊的な発見・発明は、様々な視点や価値観がぶつかることで生まれると考えています。そのため、SSFでは、世代や分野を超えた多様性溢れるコミュニティを活動の中心に置きます。異分野のInventorの交流や、産業界とのネットワーキング、リトリート(合宿)などを通じて、様々なアイディアが交錯し、自由闊達な議論を促すことで、破壊的な発見・発明の創出を刺激します。

[画像2: https://prtimes.jp/i/92395/5/resize/d92395-5-cff242a8f35d9fbd2b0f-0.png ]


SSF理事の武部貴則は、次のように述べています。

「欧米の研究者は、科学者として最も活発な30〜40代のうちに、5年間で平均1〜1.5億円程度の研究予算を費やし、自由な発想のもとで挑戦的な研究テーマに取り組むことが一般的です。さらに、科学研究の成果や、その意義・価値を、一般の方にもわかりやすい形で情報発信することで、大きな寄付の獲得や、スタートアップなどの起業への機会につなげています。このような、いわば科学業界におけるエコシステムを日本独自のスタイルで確立し、アジアひいては、世界のロールモデルとして発信していきたいと考えています。このビジョンをみなさんと一緒に実現できれば、人類の大きな発展を支えるような研究を日本からも多く生み出せるものと期待しています。」

名称の由来
STELLAR SCIENCE FOUNDATION(ステラ・サイエンス・ファウンデーション):
「Stellar(傑出した)」な研究者を発掘した上で、コミュニティの力で「Science(科学研究)」の力を可視化し、「Foundation(研究リソース・基盤)」を提供することを、名称に込めました。

ロゴマークコンセプト

[画像3: https://prtimes.jp/i/92395/5/resize/d92395-5-dcecff49829c54fe75e5-2.png ]

「Stellar Science(傑出した研究)」と「Foundation(研究環境・基盤)」をつなぐこと、つまり私たちが橋渡しをする存在になることを表現しました。さらに、単に傑出した研究と研究環境・基盤とを繋ぐだけでなく、インベンション(発見・発明)とイノベーション(革新)の間の、そして、日本と世界との間の橋渡し役となっていきたいという強い想いが込められています。 


社団法人概要
名称:一般社団法人 STELLAR SCIENCE FOUNDATION
理事:武部 貴則
設立日:2021年12月20日
URL:https://ss-f.org

SSFへの応援メッセージ

[画像4: https://prtimes.jp/i/92395/5/resize/d92395-5-9cbad43f7e170e2029ff-3.jpg ]


久能 祐子 氏
株式会社フェニクシー 共同創業者
S&R財団(米国)理事長兼CEO
Halcyon(米国)ファウンダー
連続起業家(バイオ系)

世界はクリエイターエコノミーにシフトしつつあります。これからの時代はクリエーターと呼ばれる人々がもつ「個」の力を中心に、「個」と「個」がぶつかることで、唯一無二のインベンション(発見・発明)を次々と生み出していくことが非常に重要です。

クリエーターの最たる形である、サイエンティストの自由で翔ぶような発想の具現化を支援し、新たなコミュニティを築くとともに社会との接点を大きく広げていくことが出来れば、地球規模の社会的課題を解決する破壊的イノベーションが容易に起こることでしょう。こうした意味でも、私はSSFの構想に深く共感しており、既存の組織を超えたインベンションのための新しい科学経済圏(エコシステム)を創り上げていくSSFに大いに期待しています。このような新しいモメンタムを全力でサポートしていくことが前の世代の人間としての責務だと信じます。

[画像5: https://prtimes.jp/i/92395/5/resize/d92395-5-bb15411a6cb72677f9f6-4.jpg ]

太刀川 英輔 氏
NOSIGNER代表
進化思考提唱者
JIDA理事長

科学史の全体にわたって、革新的な研究の大多数はその時代の若手研究者から生まれてきました。もちろん日本にも優れた研究者はいますが、世界の研究競争が激化している中、このままでは我が国の科学は早晩世界から取り残される可能性もあります。だからこそ、いま科学研究には個人の叡智を資本に変換する仕組みが求められています。

SSFの優れた研究者を選ぶ目利き力と、課題を十分に理解した上で取り組む、解決への仕組みは本物です。この試みが革新の火を絶やさない生態系の一つとして、日本の科学の新しい希望となることを期待しています。

理事プロフィール


[画像6: https://prtimes.jp/i/92395/5/resize/d92395-5-e1e01fd48ed59a7b216a-5.jpg ]

武部 貴則

横浜市立大学医学部卒業。横浜市立大学先端医科学研究センター コミュニケーション・デザイン・センター長/特別教授。東京医科歯科大学総合研究機構先端医歯工学創成研究部門教授。創生医学コンソーシアム臓器発生・創生ユニット長。シンシナティ小児病院オルガノイドセンター副センター長。2013年、iPS細胞から血管構造を持つヒト肝臓原基(ミニ肝臓)を作り出すことに世界で初めて成功。デザインやアートの手法を活用して、新しい医療へのアップデートを目指す「ストリート・メディカル」の普及にも力を入れている。著書に『治療では遅すぎる。ひとびとの生活をデザインする「新しい医療」の再定義』(日本経済新聞出版)がある。

2014年 ベルツ賞、2016年 米・New York Stem Cell Foundation Robertson Investigator Award、2018年 日本学術振興会賞、2019年日本学士院学術奨励賞、2020年 米・NIH Director's New Innovator Award等を受賞。

SSFに関するお問い合わせ先:
info@ss-f.org

*文部科学省 科学技術・学術政策研究所(NISTEP) 「科学技術指標」2021年版 4.1.2研究活動の国別比較における「Top10%補正論文数」より。「Top10%補正論文数」は、他の論文から引用される回数の多い論文を数値化したものであり、当プレスリリースではそれを「注目度の高い論文数」として表現した。



プレスリリース提供:PR TIMES

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